【皇居】:平成の桜、見納め 乾通りの一般公開 7日まで
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇居】:平成の桜、見納め 乾通りの一般公開 7日まで
桜の季節に合わせた春恒例の皇居・乾通りの一般公開が三十日、始まった。今回は平成最後の開催で、訪れた人は、並木道沿いに植えられたソメイヨシノなど約百本の桜を、記念撮影しながら楽しんだ。開催は四月七日までの九日間。
曇り空で肌寒さも感じる中、入場時間の午前九時前から約七百人が列を作り、東京駅側にある皇居・坂下門から、宮内庁庁舎前を通って乾門に抜ける約七百五十メートルの並木道を歩いた。
一般公開が始まった皇居・乾通りで、桜を楽しむ人たち=30日午前、東京都千代田区で |
夫婦で訪れた東京都の会社員森谷俊彦さん(55)は「平成最後ということで初めて来た。被災地訪問など、国民のために尽くされている天皇陛下の姿が印象的だった。代替わり後にもまた来たい」と笑顔を見せた。
山形県酒田市の小学六年池田亜依香(あいか)さん(12)は「皇居の桜は特別で本当にきれいだった。見られてラッキーでした」と顔をほころばせた。サークル仲間と来た茨城県古河市の公務員須田昌代さん(49)は「日頃の振る舞いを見ていると天皇陛下の愛妻家ぶりが伝わってくる。退位後は皇后さまとゆっくりされてほしい」と話した。
乾通りの一般公開は、天皇陛下が八十歳を迎えられたことを記念し、二〇一四年から始まった。
桜と紅葉が見頃を迎える時季に合わせて行っており、昨年春の公開では約三十九万八千人が訪れた。
代替わり後の一般公開について、宮内庁は「まだ検討していないが、これからも続くだろう」としている。
元稿:東京新聞社 夕刊 主要ニュース 社会 【話題・皇居・桜の季節に合わせた春恒例の皇居・乾通りの一般公開】 2019年03月30日 15:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。