愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

イラク戦争加担の責任追及と教訓の曖昧さは北朝鮮ミサイル発射でも継続中!マスコミイデオロギーの検証を!

2013-04-12 | 日記

北朝鮮報道の酷さを毎日毎日接していて、ウンザリしているとことですが、視点を変えて、考えてみました。ヒントは、テレビ朝日のスクランブルで集団的自衛権の行使を扇動する発言があったことと、共産党の志位委員長の発言でした。要約を掲載しておきます。

 立憲主義を根底から覆す憲法96条改定を許すな志位委員長が表明 2013年4月12日(金)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-12/2013041201_02_1.html

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=NuroHJ4Ov-E

…日本共産党は、改憲勢力が憲法改定という問題を参院選の争点として押し出してくるならば、今度の参議院選挙の大争点とし、「憲法改悪反対」という声を国民多数の声にして、改憲勢力を包囲していく。そういうたたかいをおおいに取り組みたい。国民多数の声で彼らを包囲する選挙にしていくという決意でのぞみたいと思います。…憲法9条をはじめとする憲法の平和的・民主的条項の完全実施をはかるとともに、憲法の全条項を守り抜き、日本の政治に生かすという立場で、憲法問題に対応していきたいと考えています。 憲法問題が、いよいよ国政の大問題となってきており、わが党は重大な覚悟をもち、全力をあげてたたかう決意です。(引用ここまで)


ところが、この記者会見を報道した新聞・テレビはどれだけあったでしょうか?youtubeの再生回数にも、関心の低さが判ります。共産党は、こうした「世論」の動向をどのように評価し、どのようなたたかいを展開していくのでしょうか?この憲法96条問題が浮上してきたのは、北朝鮮と中国の脅威論の跋扈があることは明らかです。ここに噛み合った論戦が大切ですが、その問題は別項で記事にします。

 今日は、「全力でたたかう」うえで、考えておかなければならない問題、世論の動向をどのように把握し、その世論にどのように噛み合っていくか、憲法擁護を圧倒的多数にしていくために何が必要か、という問題と視点です。

 そうした問題意識に立ったとき、現在日々垂れ流されている北朝鮮の暴発=不測の事態=脅威が国民の中にどのように浸透しているか、そのことを利用して、改憲勢力がどのように動き出してきたか、そのことを抜きに、憲法擁護派を多数にすることは、大局的には可能性のあることかも知れませんが、短期的には非常に難しいのではないかと思います。

 そもそも、イラク戦争時に小泉内閣の暴走を許してしまったのは、何故かという問題意識です。その最大の要因は、イラクのフセインの人権と民主主義冒涜政治、独裁政治と生物化学兵器や核兵器など、大量破壊兵器の保有が国際的国内的に喧伝され、これらが、「フセイン政権を武力で倒すのは仕方がない」「憲法9条は役に立たない」との国民意識が醸成されていったのではないか、そこに日米軍事同盟容認派が漬け込んだ結果、日米同盟基軸論に基づいて自衛隊の派兵が実現したのではないかという問題意識です。

 しかし、前提そのものがウソとデマであったため、小泉内閣の選択の誤りはハッキリしました。しかし、このことによって、多くの民が殺害され、憲法9条の枠組みが大きく空洞化されたのです。しかし、小泉首相は、そのことについて、謝罪も反省もしていません。これでは犠牲になってしまった人たちは「後の祭り」です。自民党も同様です。とりわけ、安倍政権は、こうした事実を無視して、小泉内閣と同じ暴走の道を、いやそれ以上の暴走をしているのです。

 こうした問題意識に立ったとき、現在の北朝鮮や中国の動きの中で形成されてきた憲法改悪の動き、すなわち集団的自衛権の行使の問題、憲法96条問題、「主権回復に日」問題、オスプレイ配備強行問題、普天間基地の「辺野古移設」問題、TPP参加問題を「憲法を生かす」という視点から、日米軍事同盟深化派とマスコミの振りまくイデオロギーとどう対峙しながら、どのように国民の共感を得ていくか、模索していかなければならないと思います。

 そこで、イラク戦争を教訓とするために、イラク戦争10周年を前後した日に掲載された各紙の社説を一覧してみました。

 ポイントは、以下のとおりです。

 1.全国紙のうち、日経は、この問題について、社説はありません。地方紙は、11紙のみが、社説を掲載しました。しかし、圧倒的多数は、社説を書きませんでした。このことの意味は重大です。

 2.地方紙は、テーマを見ると、ウソで固められていた前提が違っていたアメリカのイラク戦争を支持した小泉内閣の決定の検証・責任を問う社説、第一次安倍政権の付帯決議について、第二次安倍政権の態度の曖昧さ、昨年12月に発表された外務省の検証を批判するものが多いことです。

 3.しかし、小泉内閣の決定にあたって、「この戦争を支持しない」と書いた朝日を含めて国民世論を形成していたマスメディアの報道のあり方の検証とその責任を問う社説は一つもありませんでした。このことは、現在の北朝鮮報道のあり方を思う時、曖昧にできないことは当然です。

 4.小泉内閣の誤った決定を正当化し、今日の「脅威」を強調し、日米同盟の強化を主張しているのは、読売産経です。その点では毎日も基本的には同じです。

 5.誤ったイラク戦争を支持した日本国政府とその政府を支持したとされる日本国民、そして他国が検証しているにもかかわらず、日本において、検証が曖昧にされていることを許している国民世論、このことを検証すらしないマスコミ、それを許している国民世論、主権在民主義が鋭く問われているのですが、このことを問う社説はありませんでした。

 6.イラク戦争支持の最大の問題点は、日本国憲法との関係です。名古屋高裁違憲判決を論じているのは、北海道神戸愛媛高知だけ、憲法との関係を論じているのは、京都、朝日のみといのこと、しかも朝日の物言いは曖昧・微妙です。こうした社説の状況は、今日の憲法ないがしろの情勢を反映しているし、異常と言えます。この国の最高法規をものさしにして、判断していないからです。

 7.逆に日米軍事同盟是認論が明確に展開されているのは、毎日読売産経神奈川です。

 8.イラク戦争支持の反省や検証を抜きに日米軍事同盟を前提とした安倍内閣の集団的自衛権行使論を批判しているのは、朝日北海道京都神戸高知西日本南日本沖縄タイムスですが、憲法擁護の立場から、日米軍事同盟廃棄論には立っていません。

 9.最も特異で、曖昧な社説は、中日・東京です。「ブッシュ路線回帰を訴えた共和党候補を二度まで破り有権者の負託を得たオバマ大統領」への応援社説となっていることです、

 以上、おおまかに、そのポイントをまとめてみましたが、具体的にどのような表現になっているか、それは、後日検討し、まとめてみたいと思います。いずれにしても、これが、現在の日本の日本国憲法と日米軍事同盟をめぐるイデオロギー状況であることは間違いありません。

 日米同盟を優先、容認すれば、憲法がないがしろにされることは、この間の事実が示しています。逆に憲法を重視すれば、日米軍事同盟は廃棄されなければなりません。両者を並存させることは可能でしょうか?砂川判決をみれば、解答は明解です。

 日本の戦争責任問題、戦後のアメリカが日本を出撃基地として展開してきた戦争に協力加担してきた責任問題、戦後の高度経済成長の繁栄論が日米軍事同盟によって支えてきたのという「神話」が、フクシマを経験し、高齢化社会に突入した今日、憲法と日米軍事同盟の関係は今後の日本のあり方を鋭く提起していると思います。

 自民党の改憲案が提起され、その方向に向かって9条や国民主権主義が形骸化、ないがしろにされていくのか、国民福祉の充実をめざしながら、平和国家として、どのようにして国際社会に貢献し、国際社会で名誉ある地位を占めるか、そのことが国民に鋭く問われているように思います。

 改憲派が狙っているのは、国家を規制し、国民の基本的人権を遵守し、命と暮らしを豊かなものにしていこうとする日本国憲法の「規制の緩和」です。国民はどちらを選択するか、正念場のような気がします。しかし、国民の立場に立つ限り、大義がどちらにあるか、明瞭です。

 <全国紙>

朝日 イラク戦10年/政治は検証と反省を 2013/3/20 4:00
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1?

毎日 イラク開戦10年/強靭な日本外交を望む 2013/3/20 4:00
http://mainichi.jp/opinion/news/20130320k0000m070077000c.html

毎日 イラク開戦10年/米は真の脅威を見つめよ 2013/3/20 4:00
http://mainichi.jp/opinion/news/20130320k0000m070078000c.html

読売 イラク戦争10年/「北」の脅威対処に教訓生かせ 2013/3/19 2:00
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130318-OYT1T01363.htm

産經 イラク開戦10年/完全復興へ関与を続けよ 2013/3/20 6:00
http://sankei.jp.msn.com/column/topicslist/../../politics/news/130320/plc13032003500006-n1.htm

中日・東京 イラク開戦10年/幻の「大義」が問うもの 2013/3/20 8:00
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013032002000123.html

 

<地方紙>

北海道 イラク戦10年 加担した日本の責任は(3月20日)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/450669.html

神奈川 イラク開戦10年 外交見つめ直す契機に 2013年3月30日

http://news.kanaloco.jp/editorial/article/1303300001/

京都 イラク戦争10年/検証すべき日本の関与 /2013/3/21 10:05
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20130321_4.html

神戸 イラク戦争10年/日本の「大義」は何なのか 2013/3/21 8:05

http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201303/0005830757.shtml

四国 <一日一言>開戦10年  2013/03/25 09:55

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/column/20130325000141.htm

愛媛 イラク戦争10年/開戦への「加担」を水に流すな 2013/3/29 10:05
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201303297469.html

高知 イラク戦争10年/「大義なき戦争」の教訓を 2013/3/19 10:06
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=300232&nwIW=1&nwVt=knd

西日本 イラク戦争10年/外務省の検証は不十分だ 2013/3/20 12:00
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/353886

南日本 イラク開戦10年/支持した日本は検証を2013/3/21 8:05
http://373news.com/_column/./syasetu.php?ym=201303&storyid=47145

琉球新報 イラク戦争10年/政府は支持理由説明せよ 2013/3/20 10:06
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-204230-storytopic-11.html

沖縄タイムス イラク戦争検証/付帯決議を軽んじるな 2013/3/22 10:06
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2013-03-22_46846/

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北朝鮮の不測の事態を悪用した政府とマスコミの憲法改悪地馴らしは火事場の泥棒と同じ!デタラメに喝!

2013-04-12 | 日記

今日のテレビ朝日の昼のスクランブルは酷かった!これまでも酷かったのは事実ですが、今日は憲法を変えなくても北朝鮮のやり方からすると集団的自衛権を行使を考えた方が良いなどという発言が飛び出すなど、まさに火事場の盗人!的思想と言えます。しかし、とうとうホンネが出てきました。そこで、以下の記事を書いてみることにしました。

 まず、以下の記事に対応して右往左往してきた日本政府とマスコミの情勢分析の破綻は、事実で証明されました。

 10日前後に北朝鮮ミサイル発射 韓国高官が可能性示す  2013/04/07 21:15

http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013040701001773.html

 ところが、発射されるとして日として「緊迫」していた10日には何も起こらず、それを境に、少し動きがあり、報道も変わったように思います。以下、主な事実を紹介してみます。

 朝日 韓国、北朝鮮に対話呼びかけ 緊張打開図る-  (2013年4月11日22時04分)

http://news.infoseek.co.jp/article/asahi_TKY201304110402

テレビ朝日 経済的被害も…韓国が北朝鮮に対話を呼びかけ  (04/11 18:13)

http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000003515.html

現時点で発射は確認されていませんが、依然として警戒が続いています。 日米の政府関係者によりますと、北朝鮮は、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を日本海側にある格納庫から出し入れするなど、偽装工作とみられる動きを見せています。韓国はこれまで、挑発に一切応じない姿勢でしたが、経済的な被害が出始めたことなどから、柳吉在(リュ・ギルジェ)統一相が北朝鮮に対して対話を呼びかけました。 一方、台湾は、緊迫する情勢を受けて、韓国への渡航を延期するよう市民に勧告しました。韓国への渡航延期の勧告は初めてのことで、影響の拡大が懸念されます。(引用ここまで

 アメリカも変わってきました。オバマ大統領が初めてコメントしました。

 北朝鮮はすでに核兵器の小型化に成功している?  (04/12 11:45)

http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000003548.html

北朝鮮による一連の挑発的な言動で緊張が高まってから初めて、オバマ大統領が公式に発言しました。アメリカは、北朝鮮にどう対応しようとしているのでしょうか。
 (吉川純一記者報告)
 オバマ大統領はまず、緊張を和らげて武力的な衝突を避け、外交努力で解決する考えを示しています。

 オバマ大統領:「北朝鮮は挑発的なアプローチをやめ、冷静になるべき時だ。誰も朝鮮半島での紛争を見たくない
 さらに、オバマ大統領は北朝鮮に対して、国連安保理の決議などを守るよう促すとともに、「国民や同盟国を守るために必要なあらゆる措置を取る」と北朝鮮をけん制しました。 一方、下院軍事委員会の公聴会では、議員が「北朝鮮は核を弾道ミサイルに搭載できる能力がある」とする国防総省の情報機関の報告を紹介しました。これは、すでに北朝鮮が核兵器の小型化に成功していることを意味していて、CNNテレビなども大きく報じてワシントンに衝撃が走りました。後になって、国防総省は「正確ではない」などとするコメントを発表していますが、アメリカが北朝鮮の核の能力を今までよりも脅威に感じていることが明らかになった形です。(C) CABLE NEWS NETWORK 2013(印用ここまで

 テレビ朝日は、あくまで脅威を強調したいのでしょうか?NHKのニュースは少し違っていますが、基本的には同じです。このニュースで注目すべきことは、北朝鮮のミサイルの性能と核兵器搭載について、曖昧だということです。ウソっぽいと思います。何故ならば、前歴はあります。イラクのフセインを倒す時の、大量破壊兵器保有論のウソとデマです。

 米機関「弾道ミサイルに搭載可能な核兵器」  4月12日 11時10分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130412/k10013864781000.html

挑発的な言動を続ける北朝鮮について、アメリカ国防総省傘下の情報機関が「性能は低いものの、弾道ミサイルに搭載可能な核兵器を保有している可能性が高い」という分析を報告書にまとめていたことが明らかになりました。この報告書は、国防総省傘下の国防情報局がまとめたもので、11日に開かれたアメリカ議会下院の軍事委員会の公聴会で、共和党の議員がその一部を公表しました。この中で、共和党の議員は「報告書には、『北朝鮮が、性能は低いものの弾道ミサイルに搭載可能な核兵器を保有しているという一定の確信を持っている』と書かれている」などと述べ、国防総省に事実関係をただしました。公聴会のあと、国防総省は報告書に書かれた内容だと認めた一方で、「引用した部分だけをもって北朝鮮が実用可能な開発に成功したと解釈するのは不正確だ」として、核兵器を弾道ミサイルに搭載する北朝鮮の技術はあくまでも開発段階だと強調しました。ミサイルでアメリカを攻撃すると威嚇を続ける北朝鮮に対して、アメリカでは警戒感が広がっており、中でも弾道ミサイルに核兵器を搭載する技術がどこまで進んでいるかに関心が集まっています。引用ここまで

 韓国 北朝鮮の核兵器小型化に否定的  4月12日 14時0分

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130412/k10013868481000.html

アメリカ国防総省傘下の情報機関が、北朝鮮が弾道ミサイルに搭載可能な核兵器を保有している可能性が高いと分析していることについて、韓国国防省は否定的な見方を示しました。韓国国防省のキム・ミンソク報道官は、12日の記者会見で、「多くの専門家がさまざまな評価をしているが、私たちは、北朝鮮がまだ核兵器を小型化することができず、その途上にあるとみている」として、北朝鮮の技術は開発の段階にあり、弾道ミサイルに搭載可能な核兵器の保有には至っていないとの見方を示しました。(引用ここまで

 どうでしょうか?北朝鮮の「脅威」の中身はバラバラであることがわかります。こうした事実を無視して、ことさら「不測の事態」を強調する、その対策である情報システムをことさら説明し、煽ることで、危機感を醸成し、憲法改悪の方向へ、方向へ、と導いているのです。

 イラク戦争10年をどのように総括しているかを見れば、今回の、この「不測の事態」を強調して、何を狙っているか、透けて見えてきます。 ところが、イラク戦争に加担した反省も責任追及も曖昧にしたまま、安倍政権は、相変わらず、以下のような挑発合戦を行っているのです。

 北朝鮮「許し難い」=国民の安全確保に全力-安倍首相 (2013/04/11-21:19)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2013041100867

国家安全保障会議の創設に関する有識者会議であいさつする安倍晋三首相=11日午後、首相官邸

 安倍晋三首相は11日夕、首相官邸で開いた日本版NSC(国家安全保障会議)創設に関する有識者会議であいさつし、北朝鮮について「許し難いレベルと言ってもよい挑発的な言動を繰り返している。極めて遺憾と言わざるを得ない」と非難した。その上で「私は国民の安全を確保するため全力を尽くしていく覚悟だ」と強調した。 小野寺五典防衛相は同日夜、防衛省で政務三役ら幹部を集め、北朝鮮のミサイル発射の兆候に関して収集した情報を分析。この後、記者団に「さまざまな情報があることは承知しているが、確実な情報の積み上げで分析していきたい」と語った。 菅義偉官房長官は午後の記者会見で、北朝鮮問題が主要議題となっているロンドンでの主要8カ国(G8)外相会合に関し、「国際社会が一致協力して対応することを期待したい」として、挑発行為をやめさせるため各国が結束して圧力をかけるよう求めた。(引用ここまで

 戦争の炎はまず日本に=ミサイル防衛に反発-北朝鮮 (2013/04/12-14:26)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013041200502

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、論評を出し、日本が北朝鮮のミサイル発射の動きに対して破壊措置命令を出し、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配置していることなどに反発し、「わが革命武力の標的の中には常に日本が入っており、万一、日本が一瞬でも動けば戦争の炎は日本に最初に飛び掛かるだろう」と威嚇した。(引用ここまで

 「15日までの発射」に政府警戒 北朝鮮ミサイルの危険回避で 2013/04/11 18:58   【共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013041101001828.html

 防衛省で記者会見する岩崎茂統合幕僚長=11日午後

 政府は11日、北朝鮮が弾道ミサイルの発射に踏み切る事態に備え、日本海に展開中のイージス艦や、首都圏に配備した地対空誘導弾パトリオット(PAC3)による警戒を続けた。北朝鮮の故金日成主席の生誕記念日「太陽節」を迎える15日ごろまでに発射されるとの見方もあり、米韓両国と連携して24時間態勢で情報収集と危険回避に全力を挙げる。 防衛省制服組トップの岩崎茂統合幕僚長は記者会見で、北朝鮮から数種類のミサイルが同時に発射された場合も、イージス艦などによる迎撃は可能との認識を示し「いろいろな事態を想定し訓練している」と強調した。(引用ここまで

 どうでしょうか?10日の発射日から、今度は15日となってしまいました。呆れるばかりですが、15日まで北朝鮮の一挙手一投足が垂れ流されていくのです。メディアのやらせが続くのです。

 今回の「挑発」は、北朝鮮のみに、その責任を負わせていますが、それはアンフェアーと言えます。米韓合同軍事演習の問題については、以下記事にしましたので、ご覧ください。

北朝鮮の挑発の裏に見えてくるものを意図的に隠す改憲勢力!気づかず手を打たない護憲勢力!両者に大喝!

http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/e/a284a8a6db0a6eaa53857306d95d909e

 今回は別の視点で述べてみたいと思います。まずいかの記事です。脅威の大本に北朝鮮敵視政策があり、北朝鮮を挑発していることが判ります。

米、無人偵察機の日本配備検討 北朝鮮への監視強化 2013/04/06 10:08   【共同通信】http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013040601001163.html

 弾道ミサイル発射実験を延期 4月7日 13時19分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130407/k10013737611000.html

…この高官は、「今回のミサイル発射実験は、北朝鮮を対象にしたものではなく、もともと以前から計画されていたものだが、実験を行えば北朝鮮を刺激し、挑発的な行動をエスカレートさせかねないことから、急きょ延期を決めた」と話しています。北朝鮮は、中距離弾道ミサイルの発射に向けた準備ともみられる動きを北朝鮮東部で見せるなど、挑発的な言動を続けています。アメリカ国防総省はこれまで、先月から朝鮮半島周辺で行っている米韓合同軍事演習に高性能の爆撃機や戦闘機を投入したことを公表するなど、北朝鮮への圧力を強めてきましたが、朝鮮半島情勢が緊迫の度合いを増すなかで、これ以上、北朝鮮を刺激しないよう配慮したものとみられます。引用ここまで

 このニュースをみると、アメリカは、軍事演習や新兵器の配備、実験などの敢行が、北朝鮮を刺激することをよく判っていながら、軍事的脅威を演出し、挑発しているのです。圧倒的劣勢の立場にある北朝鮮もしたたか、オオバカ野郎です。挑発に乗っているのですから・・・。

問題は、このような状況を踏まえて、安倍政権の「悪乗り」「火事場泥棒」根性です。

 毎日 北朝鮮:ミサイル発射準備の動き 沖縄へPAC3常時配備を表明−−小野寺防衛相 2013年04月12日 東京夕刊

http://mainichi.jp/select/news/20130412dde007030026000c.html

 こうした悪乗りができるのも、安倍政権の応援団と化したマスコミの存在があります。以下をご覧ください。

 内閣支持微増62%=自民、7年ぶり3割台乗せ-時事世論調査 (2013/04/12-15:12)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013041200579

 これでいいのか大手メディア 首相と会食 とまらない 社長に続き政治部長・論説委員長らも 2013年4月11日(木)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-11/2013041101_01_1.html

 4・11国民集会 怒りの声全国に消費税増税中止へ連帯 東京で5000人 2013年4月12日(金)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-12/2013041201_01_1.html

 日々垂れ流される北朝鮮「脅威」報道のなかで、消費税増税のための2%成長をめざしたアベノミクスは報道されるのに、それとま逆の国民の声と運動は、黙殺・抹殺されているのです。憲法改悪のための96条問題についても、同様の垂れ流しが行われていくことは明らかです。アメリカから発信されている北朝鮮情報、それに対する北朝鮮の「脅し」、それを利用した日本政府とマスコミ。何としても情報を国民のものにしていかなければなりません。

 政府やマスコミの「やらせ」を打ち破ることは、実は簡単なような気がします。それは最近平壌の市民生活が報道されるようになったり、中朝国境の風景などが報道されていることです。こうした情報が手に入るのに、何故日常的に報道していないのか、ある意味、その意図が判ります。北朝鮮の風景や国民の様子をみると、実に長閑なものです。こうした状況から、戦争を想定していないことは明らかです。準戦時体制にすらなっていないのです。

 また軍事論的にみても、北朝鮮が、韓国やグアム、日本にミサイルを撃ち込めば、イラクやアフガンのようになることは、これまでのアメリカの対応を見れば明瞭です。そうした事実を踏まえるのであれば、北朝鮮政府が、発射しようとしているミサイルが、軍事的、政治的には、彼らが命取りになることは、彼ら自身が、マスコミに登場している軍事専門家が一番理解しているはずです。新型中距離ミサイル「ムスダン」の発射実験すらやっていないという「専門家」もいるほどです。

 しかも、北朝鮮のミサイルの保有数をもってしても、アメリカを屈服させることなど、できるものでしょうか?また何発を打ち込めば、北朝鮮の「脅し」に屈服するというのでしょうか?北朝鮮は、このことをどのように見ているのでしょうか?今日のニュースを見れば、金日成・金正日とは違って、金正恩のデーターがないので、しかも、彼は若いので、何をするか、判らないと、アメリカは観ているようです。これとて、不思議な情報です。あくまでベールに包んで不可思議な、何をするか、判らない存在として浸透させようとしているのでしょう。意図的です。

 ロッドマンと面会の金正恩 本当はM.ジョーダンの訪朝望んだ

http://news.livedoor.com/article/detail/7484723/

 さらに言えば、遥か上空から監視されている北朝鮮のミサイルは、発射すれば、反撃がくることは、常識中の常識です。迂闊に発射することは、陣地を見せるようなものです。このことは沖縄戦の時、皇軍が艦砲射撃に反撃しなかったこと、潜水艦の艦砲射撃に対して居場所を報せないために反撃しなかった話などをみれば、明らかです。またミサイルの燃料注入情報が流されていますが、呑気な話です。攻撃前の手の内を見せているのですから。

 以上、素人の愛国者の邪論でさえも、不可思議な情報が、まことしやかに「これでもか、これでもか」と垂れ流されているのです。こうしたやり方によって浸透させているものは何か、そのことを喚起しないわけにはいきません。現代戦争は、情報戦なのですから、どのような情報を、どのように把握し、国民のために使っていくか、そのことが試されているように思います。

 あのイラク戦争の際のウソとデマによって、圧倒的支持を背景に、戦争が断行されたことで、どれだけのイラクの民衆が殺されたか、どれだけの兵士の命が奪われ、その後遺症に苦しむ兵士がいるか、その後の検証がなされていないことをみると、今回の北朝鮮の「脅し」も、過ちの延長線上にあるように思います。

 勿論、北朝鮮の無法ぶりを糺していくための方策として、国連が国際法のあらゆる手段、とりわけ非軍事的手段を使って北朝鮮を説得していくことは、やりすぎということはありません。その点で、日本の護憲勢力の奮闘は、安倍政権の動きと相俟って、非常に大切です。ここに失敗すると、国民の支持と共感は得られないことを肝に銘ずるべきです。

 朝鮮半島の緊張、制御不能となる恐れ=国連事務総長  2013年 04月 9日 21:35 JST

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE93800820130409

「対話の場に出てきて」 潘事務総長、正恩氏に韓国語で 2013.4.12 10:29 核・ミサイル事情

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130412/kor13041210300001-n1.htm

国際社会が一致して 穀田氏 対北朝鮮問題解決で 2013年3月21日(木)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-03-21/2013032104_03_1.html

核兵器全面禁止 決断と行動を原水協 保有5カ国に手紙 2013年4月11日(木)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-11/2013041101_04_1.html

 

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