昨日の党首討論における安倍首相の「植民地支配と侵略認識」発言の次は、政治とカネの問題です。
党首討論の席で、共産党の志位委員長は、以下の発言をしました。
「最悪の利権政治だ」 党首討論 志位委員長が首相批判 2013年7月4日(木)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-07-04/2013070401_07_1.html
自民が4.7億円献金請求 日建連にアベノミクス推進掲げ 「赤旗」日曜版 文書を入手 2013年7月4日(木)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-07-04/2013070401_02_1.html
さすが、です。財界から鐚(ビタ銭)一文もらっていない、また政党交付金受け取りも拒否している共産党ならでは、の追及でした。
この事実から言えることは、自民党という政党は、どこまで不道徳政党なのでしょうか?ということです。それは、生活保護バッシングを主導したのは自民党の国会議員だったからです。これらの議員たちは、こうした献金要請をどのように考えているのでしょうか?まさか合法的だなどとは言わないでしょう!あのバッシングされたタレントも合法でしたから!
更に言えば、今もって故郷に帰れない被災者がいるというのに、4.7億円も献金を要請する神経が判りません。しかも献金要請は日建連という組織なのですから、呆れるというか、怒りがこみあげてきます。自公政権は生活保護法改悪案などを出したり、政党交付金をシコタマいただいているのに、まだ献金要請をするのです!こころが邪悪としか言いようがありません。公明党も同罪でしょう!創価学会員は、こうした事実を黙って見過ごすのでしょうか?
庶民には消費税増税を!輸出産業には消費税の還付金を!大企業には減税を!こんな政権が何故国民に支持されるのでしょうか?全く不思議です。こうした国民が公務員バッシングをしているのでしょうか?はたまた「国会議員は身を削れ!」と叫んでいるのでしょうか?
アベノミクス成長戦略は、国際競争力強化のためには法人減税によって経済を成長させる、企業が儲かれば、その見返りとして労働者の賃金が上がる!としています。この間の歴史はどうだったでしょうか?消費税増税以後、そんなウソとデタラメを見抜くべきです。「成長神話」「景気神話」のウソを、マスコミは検証すべきです。政治とカネの問題をもっと真剣に取り上げるべきです。
安倍首相は、志位委員長に追及されたにもかかわらず、相変わらずのウソとデタラメを吐いています。こうした偽りの「景気(回復)」論、「海外より法人税は高い」論のウソ、いつまでゴマカスというのでしょうか?企業利益があがっても内部留保に蓄えられ、或いは国債購入費など、金融マネーゲームに回され、庶民には、一向に回ってきていない事実を検証すべきです。
5%→10% 減税 増税 消費税収は法人税減収の穴埋めに 財界が本当に ... -
www.zenshoren.or.jp/shoukai/shomei/100628tirashi_3.pdf –
法人税 「40%は高い」といいながら実は… ソニー12% 住友化学16%2010年6月24日(木)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-06-24/2010062401_01_1.html
法人税引き下げ「大胆に判断」=設備投資減税を優先―安倍首相 時事通信社 2013年7月4日 21時55分 (2013年7月4日 22時30分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20130704/Jiji_20130704X633.html
安倍晋三首相は4日夜、NHKの報道番組で、国際的に見て高い水準にある法人実効税率について「日本が(世界の)トップランナーになっていくように大胆な判断をしていきたい」と述べ、引き下げに強い意欲を示した。国際競争力強化のため、日本企業の税負担軽減に向けて一歩踏み込んだ格好だ。 首相はまず、設備投資を促す減税措置を優先的に講じると指摘。その上で「国際競争に勝ち残るための法人税(率)がどれくらいか議論していきたい」と語り、諸外国の水準を踏まえて税率引き下げを検討する考えだ。 また、消費税率引き上げの最終判断に当たっては「(デフレ脱却への)最初で最後のチャンスを絶対に逃したくない」として、増税が景気に与える影響を十分配慮することを重ねて強調した。(引用ここまで)
さて次に、この日建連への献金要請の記事を掲載しておきます。ここで言えることは、党首討論の内容を紹介しながらもこの志位・安倍論争を掲載していない新聞があることです。安倍自公政権に対する応援ぶりが浮き簿になったと思います。
自民、4.7億円の献金要請文=建設業団体に送付(2013/07/03-18:36)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2013070300825
共産党の志位和夫委員長は3日の与野党党首討論会で、自民党が2月にゼネコンの業界団体である日本建設業連合会宛てに、4億7100万円の献金を要請する文書を送っていたことを明らかにした。党の政治資金団体「国民政治協会」は取材に対し送付の事実を認めた。 志位氏が明らかにしたのは、石破茂幹事長ら自民党幹部が連名で国民政治協会への「協力」を求めたものと、同協会自身が金額を明記して献金を要請したものの計2通のコピー。 志位氏は討論会で「まるで請求書。巨額の公共事業の見返りに献金を求めることは、最悪の利権政治だ」と自民党を批判。これに対し、安倍晋三首相(自民党総裁)は「文書は見たことがない。私は存じ上げない」と述べるにとどめた。(引用ここまで)
愛国者の邪論
安倍首相の発言、無責任でしょう!これは自民党の総裁なのです。日本国の首相なのです!万歩譲って、でもこの請求書を見て、どんな意見を述べるか、責任があるはずです。福島など、復興がまだまだと言うのに、道義的にみても、可笑しいでしょう!
自民党:日建連に献金4億円要請 毎日新聞 2013年07月03日 21時51分(最終更新 07月03日 23時08分)
http://mainichi.jp/select/news/20130704k0000m010101000c.html
自民党と同党の政治資金団体「国民政治協会」が今年2月、日本建設業連合会(日建連)に対し、「4億7100万円」の金額を明示した文書で政治献金を要請していたことが分かった。3日の党首討論会で共産党の志位和夫委員長が明らかにし、「最悪の利権政治だ」と批判した。
共産党によると、金額が明示されていたのは同協会名の文書。それとは別に石破茂幹事長や野田聖子総務会長ら5人連名の文書があり、参院選について「国家国民のため勝利し、安定政権を打ち立てねばならない」とした上で「お力添え」を求めている。自民党幹部は事実関係の確認に応じなかったが、同協会は毎日新聞の取材に「毎年、通常の寄付の一環として日建連にもお願いしている」と認めた。 安倍晋三首相(自民党総裁)は討論会で「文書を見たこともないので何とも言いようがない」と述べるにとどめた。【念佛明奈】(引用ここまで)
愛国者の邪論
「国家国民のため勝利し、安定政権を打ち立てねばならない」という屁理屈が成り立つでしょうか?国民は疲弊し、政治に期待して政権交替を果たしたのに、今もって復興資金の横流しなどがあり、「原発で死んだ人がいないから、安全を確認したうえで、アベノミクス成長戦略を実行していくためにも原発の再稼動を」という公約をつくった高市サンのような議員がいるというのに、「国家国民のため」はないでしょう!しかも「カネをください!」というのです。
東京 自民資金団体 建設業界に4.7億円要求 2013年7月4日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013070402000114.html
自民党が政権復帰後の今年二月、大手ゼネコンなどでつくる日本建設業連合会(日建連)に対して文書を送り、公共事業テコ入れの必要性を強調しつつ、四億七千百万円の金額を明記して政治献金を要求していたことが分かった。共産党の志位和夫委員長が三日、日本記者クラブの党首討論会で明かし「政治を金で売る最悪の利権政治だ」と批判した。 献金を受ける側が文書で額まで記し、相手に送っていた。額も大きく、公共事業を通じた自民党と建設業界の密接な関係をあらためて鮮明にした。 志位氏は、自民党の政治資金団体「国民政治協会」が日建連に宛てた要請文を示した。文書には協会の印が押され、自民党の政権復帰を報告し「自民党は『強い経済』を取り戻すとともに『強靱(きょうじん)な国土』の建設へと全力で立ち向かっている」として献金を求めている。 党執行部も同時期、石破茂幹事長らの連名の文書を日建連に送付。金額は書いていないが「力添えをお願い申し上げます」と念押ししている。 日建連の広報担当者は三日、本紙の取材に献金依頼があったことを認め「日建連は会員企業に依頼があったことを伝えているだけでどれだけ献金したかは把握していない」と説明した。安倍晋三首相は討論会で志位氏の指摘に「存じ上げない。確認してみないと答えるわけにはいかない」と述べるにとどめた。
◆古い体質悪化も
<公共事業に詳しい法政大の五十嵐敬喜教授の話> 防災・減災を名目にした自民党の国土強靱化路線は、公共事業削減に苦しんでいた建設業界にとって長年の悲願だった。献金の見返りに巨額の公共事業をばらまこうとすることは、特定の業界に対する偏った利益供与であり自民の古い体質がさらに悪化する恐れがある。
◆寄付強要している
<政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之神戸学院大大学院教授(憲法学)の話> 具体的な金額を提示しての献金要請は寄付を強要している。一般感覚からかけ離れた高額を求め、道義的な問題も大きい。このような高飛車な要求ができること自体が不自然で、過去に聞いたことはないが、同じことが以前から繰り返されてきたことも疑われる。癒着体質があらためて判明し、政治改革への意識のなさが見て取れる。(引用ここまで)
今日の「朝日」の1面、「座標軸」「この国を導く『解』競う夏に」(星浩)を読んで唖然、呆然でした。よくも、こんな上から目線で言えるな!でした。「朝日」は、この日建連献金要請問題をどこにどのように掲載したのか!です。献金要請などをしているのに、「古い体質のままなのか」だというのですから、全くものが見えていないというべきか、みようとしていないのか。です。この論評を含めて、マスコミの上から目線問題については、更に追及していきます!
…自民党の立候補予定者の事務所の壁には、業界団体からの推薦状がピッシリと張られている。「支援に応えます」と約束して議員バッジをつける彼らを、安倍首相が説き伏せ、業界団体の権益という岩盤を突き崩せるのか。それこそが3本目の矢のカギを握る。政権に戻った自民党は、改革を進める政党に生まれ変わったのか。それとも古い体質のままなのか。その答えもすぐに分かる。…(引用ここまで)
ハッキリ言って、国民を舐めてますね!これを追及しないマスコミも、同罪です!