愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

作用と反作用の力学無視の「ねじれ」悪玉論を吹聴し国民生活の不安定と政治の安定を優先した論に渇!

2013-07-24 | 日記

選挙がオワリ、マスコミの報道の内容を反映した世論調査が発表されました。 

まず、今日付けの朝日の4面に、大見出しで「ねじれ解消『よかった』53%」「政策、期待と不安二分」「自民が大勝したわけは―『野党に魅力なかった』66%」が掲載された。これも朝日の意図が浮き彫りになったと思います。 

今テレビ・新聞をみていると、「ねじれ解消」論にもとづく政治の安定を煽っていたのに、それが実現すると、「暴走」を危惧する「心配」心を強調しています。そんなに心配であるならば、最初から「ねじれ」解消論が席巻しないようにすれば良かったと思います。この「ねじれ」解消論は、安倍自公政権の側が、民主党政権を批判することを通して自分の政権を正当化することに使われた、仕掛けてきたトリックでした。 

民主党政権が誕生したのは、自民党政権の体たらく、国民生活破壊に、その根源的理由がありました。それは民主党のスローガンに象徴的でした。しかし、実際政権につくと、一枚岩でない民主党のボロとホコロビが浮き彫りになり、結局のところ、新自由主義的政策と日米軍事同盟容認派に先祖がえりしてしまったのです。 

政権奪還が至上命題である自民党にしてみれば、政策的には「シテヤッタリ」でした。しかし、政権奪還のためには、民主党を徹底的に叩く必要があります。そこで利用したのが、普天間の公約違反と消費税のウソ公約、ゲンパツ事故の防止策と被災地の復旧の際の不祥事商事発言や不手際でした。こうした民主党「不祥事」は、どれもこれも、自民党時代の負の遺産でした。民主党に言わせれば、「あんたに言われたくないよね」でした。 

しかし、言葉尻を捉えてネチネチ追及するあの国会質疑に、嫌気がさした国民は多かったように思います。同時に民主党の回答不能状況を見て、政権担当能力の欠如を感じた国民も多かったのではないかと思います。民主党にしてみれば、能力不足を補うために、藁をも掴む思いで、すがったのが、霞ヶ関の官僚と政策の自民党化でした。官僚は「シテヤッタリ!」でした。その際たる事例が、消費税増税とTPP・ゲンパツ再稼動でした。 

防衛大臣に森本敏氏を起用したことも、自民党への先祖帰りというものでした。これではもはや自民党と同じでした。国民がシラケたのは当然です。 

しかし、自民党は、政策的には一致していた、自民党化した民主党を政策論争は抜きに徹底して批判しました。「ウソツキ」論でした。追い詰められた野田首相は、党首討論の場で一か八かの解散総選挙に打って出たのですが、時機が遅すぎました!日本国中に不信感が席巻してしまっていたからです。しかし、自民党に期待が集まったかというと、一連托生でした。その間隙を第三極が躍り出たのです。 

しかし、本来の第三極は、共産党がなるべきでした。何故か!政権交代可能な二大政党政治の破綻が、自民と民主によって演じられたからです。しかし、日米軍事同盟容認・深化派、多国籍企業・財界擁護派は、維新とみんなを第三極に仕立て上げ、共産党に衆目が集まるのを防ごうと必死になって、マスコミ・マスメディアを使って大量宣伝を行ったのです。「こっちの水があ~まいよ」と。 

そうしてできたのが、安倍自公政権でした。民主党政権ができた時のような熱狂的な国民的支持を得ていない安倍自公政権を誕生させたのです。この政権が狙ったのは、自らの負の遺産を民主党の責任に転嫁して、正当化するスローガンを徹底してばら撒くことで期待を集めようとしたのです。何故ならば政策的には民主党と同じだからです。 

そこに落とし穴がありました。普天間とフクシマ・ゲンパツの二枚舌政策でした。オキナワとフクシマの地元では「オールオキナワ」「オールフクシマ」が出来上がっていたからです。これこそが国民の要求でした。TPPについても「農村部」では「TPPウソつかない。TPP断固反対。ブレない。 日本を耕す自民党」のポスターがはられました。ここに最大の「ねじれ」がありました。 

こうした「ねじれ」を不問に付しながら、ということは、「国民とのねじれ」は無視して、多国籍企業・財界に対しては「法人減税」、国民には「増税と社会保障削減」を課したアベノミクス成長戦略政策を打ち出したのです。この思想は、高市氏の、「ゲンパツでは死亡者は出なかったから再稼動を」という発言に、そして石破氏の「軍法会議で死刑になるかもしれないが、どっちを選ぶか」と自衛隊員に迫ると言う発言に象徴的に示されていました。この自衛隊員は、国防軍人ですが、志願兵である彼らに求めということは国民にも迫るわけなのですが、これは石破氏をはじめとした自民党のホンネが吐露されたのです。

これは石破氏の憲法「改正」は自民党の「党是」だから、議論を巻き起こしていくのは、当然という思惑からでもありました。更に安倍首相は日本の優秀なゲンパツを海外に売り込む外遊に打って出たのです。財界の首脳を引き連れて、でした。しかし、復興のため、景気回復・経済成長のためには「ゲンパツエネルギー」は必要不可欠、これが「大義名分」でした。 

そのために、まず為替と株価で利益を誘導する作戦です。一部の海外投資家や機関投資家・政治家の利益は丸々保障されましたが、個人投資家や労働者・市民は、「そのうち」論でゴマカシたのです。そこに「期待」感を抱かせる戦法でした。まるで「蛇の生殺し」状態に陥ったのですが、それでも国民はじっと待っていたのです。

何故か?それはトルコやエジプト・ブラジルの国民の運動は「混乱」として報道され、特にトルコはオリンピック招致にマイナスと報道したため、猪瀬都知事の「不祥事」発言を払拭させ、オリンピック招致にプラスになるように仕組んでいたこっと無関係ではないと思います。同時に日本国内の「デモ」「集会」を「政治的混乱」に導かないという「ムードを醸成化させるために、大きな意味を持ちました。 

こうしてひたすら、「政治の安定」とそのうち「150万円の所得増があるぞ」という漠然とした「期待感」を沈澱させていったのです。

「アベノミクス」とかけて何とトク!安倍総理の「アベノハラノムシ」とトキます。そのこころは、政局次第で痛さがやってくる。

今、国民の「懐」「お腹」と「こころ」は、アベノミクスへの「期待」と「不安」の真ん中で振り子のように右に揺れ、左に揺れているのです。 

安倍首相が経済以外はほとんど語らなかったことは、それ自体は問題ですが、また、ここに突っ込みを入れなかったマスコミは大いに問題ですが、国民の目のウツロサを察知していたからでしょう。安倍首相の声の大きさと身振り手振りのパフォーマンスを見れば見るほど、そのうちハラのアベノミクスムシが大騒ぎする時がくるだろうと思ったのです。でも、その時では遅すぎると思います。悲惨な事件が起こり、被害が国民に及ぶからです。

その前兆的事件が、今、テレビが連日報道している事件、安倍氏の地元と言っても性格には高村氏の地元だと思いますが、山口県で起こった事件です。この事件は、日本のこれまで、と、今後を象徴している事件です。しかし、「限界集落」をつくってきたのは、何という政権であったか、このことをマスコミは一言も追及していません!安倍・高村・林・河村・岸氏など、戦々恐々としているのではないでしょうか?地元ですから!マスコミが、自分たちのところに、あのテレビのように殺到してこないように、ひたすら手を合わせているのではないでしょうか?

もし、彼らが、ホネのある政治家であったなら、 中国の首脳部やアメリカやフランスの首脳のように、事件の発生した場所に、乗り込んで、国民を励ますでしょう!しかし、彼らは、どうでしょうか?

さて、長々と書いてきましたが、今日の「大勝」は「予測しやすい選挙だった。自民党が勝つに決まっていたからだ」と、今日付けの朝日「時事小言 参院選大勝 強権自民 期待より危惧」(藤原帰一氏)は、以下の世論調査と同じレベルの話として、非常に判りやすかった記事でした。 

このことは、同時に「オピニオン」「大きいことはいいことか」のなかで、「自然界では1強はあり得ません」と、朝日の論調の枠内で、すでに議論しているのですが、そういう自然界のことを研究しているエキスパートでさえも、「このところの政治の混乱を見ていて、やっぱり大きな与党が、政治を安定させるべきだと思います。1党が独裁的に行うのは論外ですが、多数派が安定的に動かす政治が望ましいのではないか、と。だから、多様性が環境の安定を担保する自然界を、政治に当てはめるつもりはありませんし、単純に当てはまらないと思います」(竹内久美子氏 エッセイスト・動物行動研究科)という話を読んで、まさに、トリックに気づかない知識人の実情を見る思いがしました。大変勉強になりました! 

以上の経過を考えながら、自民党の政権奪還から、今回の選挙に向けたトリックに対して、さらなる検証と真っ向からの批判、そして正々堂々とした政党間の政策論争を具体化したかどうか、そこにマスコミ自身の検証が求められていると思います。あまりに一方的な「理論」というか、屁理屈というか、竹内氏のような井戸端会議的談義で、政治が移っていくことに対して、断固とした論争を挑んでいくことが、今最も必要ではないかと思う今日この頃でした。 

次の朝日の世論調査を掲載しておきます。新聞やテレビなど、マスメディアの作り出していく世論の実態と、国民目線の、歴史を前進させる芽が、光っているように思います。それについては、後日記事にします。 

では、これにて、オワリにしておきます。つづきます。 

(数字は%、小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は13、14日の調査結果)

調査方法 22日夕から23日夜にかけて、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は2127件、有効回答は1114人。回答率は52

 

◆安倍内閣を支持しますか。支持しま せんか。

 支持する         54(53)     支持しない        26(25)

◆今、どの政党を支持していますか。

 自民39(35)▽民主7(4)▽維新3 (2)▽公明4(6)▽みんな4(2)▽共産4(3)▽生活O(O)▽社民0 (1)▽みどりの風O(O)▽新党大地 O(O)▽新党改革O(O)▽その他の政党O(1)▽支持政党なし31(38)▽答えない・分からない8(8)

◆今回の参院選で投票しましたか。投票しませんでしたか。投票した場合は、比例区では、どの政党または、どの政党の候補者に入れましたか。

 自民31▽民主10▽維新6▽公明7▽みんな6▽共産8▽生活O▽社民1 ▽みどりの風1▽新党大地O▽その他の政党1▽投票していない21▽答えない・分からない8

◆参院選の結果、衆院と参院でともに、自民党と公明党を合わせた与党が過半数を占め、「ねじれ」がなくなりました。この結果はよかったと思いますか。よくなかったと思いますか。

 よかった           53          よくなかった         24

◆今後、自民党が進める政策について、期待の方が大きいですか、不安の方が大きいですか。

 期待の方が大きい       41       不安の方が大きい       39

◆参院選で自民党が勝ったのは、自民党が評価されたからだと思いますか。野党に魅力がなかったからだと思いますか。

 自民党が評価されたから    17    野党に魅力がなかったから   66

◆自民党に対抗できる政党は必要だと思いますか。必要ないと思いますか。

 必要だ 83     必要ない 8

◆安倍首相に一番力を入れてほしい政策は何ですか。(選択肢から一つ選ぶ)

景気・雇用          35

 社会保障          25

 原発・エネルギー     11

 教育             9

 外交・安全保障       9

 憲法改正           4

◆安倍首相の経済政策が、賃金や雇用が増えることに結びつくと思いますか。そうは思いませんか。

 結びつく         35(33)    そうは思わない     41(48)

◆自民党は、原子力発電所の運転再開に積極的な姿勢です。こうした自民党の姿勢に賛成ですか。反対ですか。

 賛成 33      反対 52

◆消費税を来年4月に8%に、再来年10月に10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。

 替成 30        反対 58

以上

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偽りの安倍自公政権大勝のカラクリを大きな世論にすることこそが暴走を阻む!反自公政権勢力の結集を!3

2013-07-24 | 日記

つづきです。13年参議院選挙2人区~5人区の獲得票一覧をみると、自民党の支持が弱まっていること、公明党の支持がなければ、悲惨な結果になっていることが判明します。これについては、更に検証します。

2人区の場合

まず、死票について、です。鳥取県の有権者482,192より多い棄権者は、2人区では全て3道県2,380,418人分でした。1人区で言えば、滋賀県・奈良県の人口分2,271,009人分とほぼ同じでした。2人区では、広島県の有権者分でした。自民党の絶対支持率平均は、23.96%でした。都市部になると、自民党候補者を支持しなかった有権者は76%でした。 

2人区

北海道

宮城

茨城

新潟

静岡

有権者数

4,598,957

1,906,260

2,418,255

1,952,022

3,066,435

第一位獲得票

自903,693

自421,634

自560,642

自456,542

自634,789

第二位獲得票

民583,995

み220,207

民204,021

民204,834

民458,095

自民絶対支持率

19.65

22.12

23.18

23.39

20.70

死票数

909,532

301,282

393,009

400,117

435,267

棄権者数

2,096,597

938,878

1,217,453

862,318

1,499,820

13年投票率

54.41

50.75

49.66

55.82

51.09

12年投票率

58.73

55.24

58.85

59.66

61.75

10年投票率

61.89

53.34

55.11

60.99

57.37

09年投票率

73.65

67.35

67.60

73.41

70.81

07年投票率

62.40

55.79

54.00

64.58

58.41

2人区

京都

兵庫

広島

福岡

有権者数

2,099,140

4,545,807

2,324,694

4,117,671

第一位獲得票

自390,577

自868,069

自521,794

自958,042

第二位獲得票

共219,273

維598,630

民194,358

民348,250

自民絶対支持率

18.61

19.10

22.45

23.27

死票数

447,130

831,119

398,200

639,767

棄権者数

1,006,477

2,135,400

1,162,586

2,085,193

13年投票率

52.05

53.04

49.99

49.36

12年投票率

58.27

58.59

56.76

57.34

10年投票率

53.71

54.41

53.51

56.07

09年投票率

68.20

66.96

69.32

68.77

07年投票率

56.37

56.61

56.91

54.83

 3人区の場合

まず、棄権者の合計です。8,226,876人です。822万です。東北の有権者7,616,429人分より多いということになります!

死票数は、2,591,827人分です。広島県の有権者2,324,694より多いということになります!

こうした数字をみると、選挙をしても変わらない、と考えるのは、ある意味判るような気がします!

それにしても、こうした選挙制度を変えていかねばなりません!一人ひとりの人間がないがしろにされている、と思うからです!

自民党の絶対支持率は、平均18.89%です。8割を超える有権者が自民党候補者を支持しなかったということになります。

埼玉では、公明党の候補者が当選していますので、その絶対支持率10.20%を加えると、27.21%ということになり、3県の平均は、22.29%となります。それでも、78%の有権者が支持しなかったことになります。 

3人区

埼玉

千葉

愛知

有権者数

5,882,567

5,062,684

5,886,532

第一位獲得票

自1,000,725

自680,706

自1,056,145

第二位獲得票

公599,755

自418,806

民741,598

第三位獲得票

み485,559

民388,529

み347,411

自民絶対支持率

17.01

21.72

17.94

死票数

852,671

900,357

838,799

棄権者数

2,869,009

2,570,858

2,787,009

13年投票率

51.21

49.22

52.65

12年投票率

57.40

58.49

59.07

10年投票率

55.83

54.85

57.46

09年投票率

66.25

64.87

69.60

07年投票率

56.35

55.14

59.12

 4人区の場合

自民党の絶対支持率は、13.42%です。86%の有権者が自民党候補者を支持しなかったことになります!

公明党の候補者の絶対支持率神奈川8.55%大阪9.80%を加えると、それぞれ23.90%、21.29%となります。平均すると、22.60%となります。71%の有権者が支持しなかったことになります。 

4人区

神奈川

大阪

有権者数

7,365,069

7,116,682

第一位獲得票

自1,130,652

維1,056,815

第二位獲得票

み740,207

自817,943

第三位獲得票

公629,662

公697,219

第四位獲得票

民461,006

共468,904

自民絶対支持率

15.35

11.49

死票数

965,610

624,852

棄権者数

3,353,142

3,364,576

13年投票率

54.47

52.72

12年投票率

59.87

58.37

10年投票率

55.56

56.35

09年投票率

68.26

66.79

07年投票率

56.32

55.81

 5人区の場合

棄権者は、501万人です。これは四国4県の有権者3,288,764人を遥かに越える人数です。千葉県5,062,684人とほぼ同じ人数です。福井648,742・石川940,663・富山894,714・新潟1,952,022の合計4,436,141人より多いということになります。 

このように考えると、一人ぐらい棄権しても・・・という考えがあるとすると、一票の積み重ねはスゴイ!と思います。これを棄権することで実感するか、投票することで、実感していくか、一票は同じでも、その意味は大きく違ってくること判ります! 

自民党の絶対支持率は、15.56%です。公明党の7.40%を加えると、22.96%となります。ここでも71%の有権者が支持していなかったことになります。 

5人区

東京

有権者数

10,777,333

第一位獲得票

自1,064,660

第二位獲得票

公797,811

第三位獲得票

共703,901

第四位獲得票

無666,684

第五位獲得票

自612,388

自民絶対支持率

15.56

死票数

1,792,361

棄権者数

5,010,235

13年投票率

53.51

12年投票率

62.20

10年投票率

58.70

09年投票率

66.37

07年投票率

57.87

以上、一覧してきましたが、「自民党圧勝」「ねじれ解消」という言葉と実態が見えてきたのではないでしょうか?マスコミの皮相な見方考え方に抗議したいと思います! 

朝日は、22日の夕刊1面で、「議席占有率」「自民歴代8位」「小泉旋風超す」の中で、以下のように分析しています。最大の問題点は、1人区・2人区という変形小選挙区制度と一票の格差問題があります。しかし、そこに踏み込んではいません。 

参院選は22日午前、改選121議席が確定した。自民党は65議席を得て、改選数に占める議席の割合は戦後の参院選で8位の53・72%となった。ただ得票率は選挙区で42・76%、比例区でも34・68%にとどまり、議席占有率との隔たりが目立つ。参院選で自民の議席占有率が最も高かったのは、中曽根内閣当時の1986年の衆参伺日選で57・14%。今回は、小泉内閣の発足直後だった2001年(52・89%)を上回った。高い支持率を維持していたのに加え、選挙区では野党共闘が進まず、自民批判票の受け皿が分散。選挙区で自民が擁立した49人のうち、47人が当選した。

一方、自民が今回、選挙区で得たのは計約2264万票、比例区で約1846万票。「小泉ブーム」が起きた01年より議席占有率が高く、選挙区では当時の約2230万票よりやや増えたものの、比例区では当時の約2111万票を大きく下回っている。前回の10年参院選と比べると、選挙区での獲得議席は39から47へと21%増えたが、得票数の伸び率は16%。得票数の伸び率より獲得議席が伸びたのは、投票率が前回より5ポイントあまり低い52・61%だったことなどが影響したとみられる。(岡村夏樹)(引用ここまで) 

ところが、今日の社説では、以下のように述べています。こんな当たり前のことができないのは、どこの政党が、どのようなことを言っているのか、ハッキリ国民に報せてこなかったからではないのか、ということです。検証すべきです。選挙が終わってからでは、遅いのです! 

一票の格差―もう言い訳は通らない2013年 7月 24 日(水)付http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_gnavi

…都道府県を単位とする参院選選挙区は、半数ずつ改選できるように偶数の議席を割り振る仕組みのため、衆院小選挙区より一票の差が広がりやすい…改革の方法はいろいろ考えられる。複数の都道府県からなるブロックを選挙区とする。議席に直結しない票が多く出る衆院小選挙区制に対し、参院は比例区のみとする。政党に属さない人が選ばれたり、国会に代表者を出しにくい少数者の意見が反映されるような制度も、検討に値するのではないか。衆院とどのように役割分担するかを検討した上で、抜本改革に踏み切るべきだ。…両院で第1党になった自民党の責任は大きい。矛盾を抱えた選挙制度を放置しておく言い訳は、もうできない。(引用ここまで) 

自民党候補者への支持票、その絶対支持率は、公明党の候補のいないところでは、公明党の支持者の有権者の投票数も含まれていますので、世論調査にもとづく安倍政権への支持率との乖離がここでも浮き彫りになりました。全く呆れるばかりです。 

では最後にまとめてみます。以下のとおりとなります。 

平均すると、24.30%とあります。この数字は、全合計に対して算出していませんので、そのことをご了承ください。あくまで一つの資料として出したものです。どなたか、どこかの研究所で、正確な数字を出していただければ、或いはマスコミが、こうした資料を出していれば、選挙制度改革なども、さらに踏み込んだものが出来るのではないかと思うのです!如何でしょうか?

自民・自公政権に対する対有権者比=絶対支持率

1人区31  29.71%

2人区 9  23.96%

3人区 3  22.29%

4人区 2  22.60%

5人区 1  22.96% 

自公政権が、アベノミクスが支持されたなどということは、絶対に言えないでしょう!こういうことを安倍首相などに突きつける記者はいないのでしょうか?記事になっていないのが不思議なくらいです!

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ゴマカシとスリカエ・賞味期限が切れた政界再編劇なのに、またしてもゴマカス橋下氏!これ共産党シフト!

2013-07-24 | 日記

自民がダメ、民主もダメということで政界再編のためにつくった維新の会、その橋下維新の会のゴマカシが賞味期限切れになり、やはり賞味期限の切れたたちあがれ・太陽や民主などを見限った議員などを吸収して日本維新の会に発展、それが、さらに賞味期限切れて、こんどは、いよいよ、民主崩壊を見越して、新たな政党づくりへ、というシナリオが浮かび上がってきました。 

中身が同じなのに、衣(名前)を変えていこうという作戦です。賞味期限の切れた腐りかけてきた商品は売れないから、包装を変えて、賞味期限を延ばして売ろうということです。明らかに違反です。 

しかし、マスコミがこれをもてはやしていくことは明らかです。これまでと同じです。何故か。それはこの選挙で躍進した共産党シフトを敷くためです。議案提案権を獲得できた共産党対策です。共産党に衆目が集まるのを防ごうという策略です。この議案提案権提出・党首討論参加、討論時間などなど、安倍自公政権の策謀と暴走に真っ向対決する共産党の主張が広がることは何としても避けなければなりません。 

それもこれも、日米軍事同盟容認派・深化派、多国籍企業・財界利益擁護派温存のためだからです。 

こうした派閥・勢力を否定する勢力が育つような情報を、これらの動きと同じような量と質で、流すことは決してしません。これが成熟した自由と民主主義の国のやり方です。ここにあるのは、国民目線の欠落です。国民の利用です。 

今日の朝日の1面は「カネボウ化粧品重症2250人」「美白製品でまだら36万個回収」、39面は「美白、信用していたのに」「カネボウ対応遅れ被害拡大」との記事の中に「信用して使っていたのに悔しかった」「もっと早く教えてくれていれば白斑も出なかったかもしれないのに」とあります。カネボウの夏坂社長は「発症した顧客には完治まで責任を持って対応したい」と話したそうです。 

選挙前後の政治的動きを象徴している話です。教訓です。一つは、美しくなりたいということでご利益を得たいと考えている消費者の賢さの問題、二つは商品を売る側の問題、三つは、商品を宣伝する側の媒体の問題、四つ目があるとすれば、消費者庁など、国と行政の側の問題などがあるでしょう。この商品が厚生労働省によって医薬部外品として承認されたのが08年1月、カネボウに、利用者から被害の声が届いたのは11年、同社はその時点で白斑の症状を病気とみていたそうです。対策に動いたのは今年5月、主婦連の事務局長は、企業の対応が遅れたのは消費者への情報提供が十分でないこと、更に積極的に広報するべきと朝日は書いています。 

大爆笑もんです!!同時に怒りを禁じ得ません! 

では話を戻します。政界再編という商品、政党という商品を、カネボウの美白商品とリンクさせてみればいいのです。この政界再編劇を、自民党の強さが強調されればされるほど、副作用として、煽っていくことになるでしょう。いかにも正当性があるかのように、です。

それは「ねじれ」と「政治的不安定」「決まらない政治」がリンクされることによる副作用としての「政治の安定」「決まらない政治からの脱却」が強調され、腹の中に沈澱させられることで、また民主党の体たらくが強調されることで、自民党の圧勝劇のシナリオです。 

アンチテーゼとしての共産党はリングにさえあげてもらえないのです。「想定外」「眼中になし」なのです。この構造の継続という構図に、今あります。いやこういったからと言って、共産党が全て正しいなどと言っているのではありません。誤解なさらないでいただいきたい!民主主義の問題を言っているのです。公平に扱え!ということです。判断は国民がするということです。共産党自身が、このことは強調しています。リングにあげろ!勝負させろ!ということです!何故か、政党交付金を払っているのだぞ!です。共産党は受け取りを拒否しているのに、受け取っている政党との勝負の世界から排除されているのですから、ホント呆れます! 

ところで、この政党交付金、解散したら、この間使ってきた税金はどうするんでしょうか?これって既得権益ですよね!この規制は緩和しないのですから呆れます!フザケンな!です。 

では、この偽りの政界再編劇を持ち上げるマスコミの論調を掲載しておきます。 

【参院選】非自民、結集失敗 「戦後」の野党再編にも残るしこり 2013.7.16 07:24  [参院選2013 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130716/stt13071607250000-n1.htm

 民主党やみんなの党、日本維新の会など野党の視線は「参院選後」に移りつつある。産経新聞社とFNNの合同世論調査で明らかになったのは、非自民勢力の結集失敗で足の引っ張り合いが激化し、自民党を利する展開になっているという現実だ。自民党に対抗するには、もはや野党再編は避けられない。だが、参院選でシコリが残るのは確実だ。党利党略か野党再編か-。参院選後、その選択を迫られることになる。 野党再編の必要性を今、痛切に感じているのは維新に違いない。 維新は労働組合がバックにつく民主党にかねて不信感を抱いており、その空気を感じ取った民主党は4月の段階で連携しない方針を決定。みんなの党は維新の橋下徹共同代表の慰安婦発言で選挙協力を白紙にした。孤立した維新が選挙区で勝てそうなのは、大阪(改選数4)、兵庫(改選数2)程度で、昨年末の衆院選で見せた勢いはない。 このため、橋下氏は14日のNHK番組で「旧来型の自民党政治を打ち破ってほしいという声を感じる。残念ながら、みんなと維新ですくい上げていない。改革を求める国民の声をすくい上げないといけない」とみんなに秋波を送った。 これに対し、みんなの江田憲司幹事長は規制改革をめぐり「(維新の考え方と)一致している」と連携に前向きな姿勢を表明。だが、そこに立ちはだかるのは、維新に対抗意識をむき出しにするみんなの渡辺喜美代表の壁だ。 渡辺氏の他の野党に対する攻撃的な姿勢は筋金入りで、14日に埼玉県越谷市内で行った街頭演説では「民主党は日本からなくなってもらって結構だ」とまで言い切った。埼玉(改選数3)で民主候補と接戦を繰り広げているとはいえ、渡辺氏の発言は参院選後も尾を引きそうだ。 一方、民主党は昨年末に海江田万里氏が代表に就任して以降、リベラル色を強めており、対立軸を明確にするため保守色の強い維新に牙を向けている。細野豪志幹事長が15日、3回目の大阪入りを果たしたのはその証左でもある。党内に野党結集の必要性に言及する議員は少なくないが、「党名は残すべきだ」(閣僚経験者)との声も根強い。 総論賛成、各論反対-。各党が分裂しない限り、現実味を帯びそうもない野党再編。非自民勢力結集の展望は見えてこない。(坂井広志)(引用ここまで) 

橋下氏「5議席取っても負け」2013年7月19日http://www.daily.co.jp/society/politics/2013/07/19/0006172475.shtml

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は18日夜、インターネット番組に出演し、同党の改選が2議席であることを念頭に参院選の勝敗ラインについて「3とか4とか5議席取ったからといって勝利とは言えない」とあらためて述べた。

 番組は堀江貴文元ライブドア社長との対談。堀江氏に「みんなの党と主張がかぶっている」と指摘されると「丸かぶりだが、政治の世界も感情が関係する」とし、橋下氏の従軍慰安婦発言を批判する渡辺喜美代表との不和に言及。「2党の票を合わせれば2着が取れるのに、共倒れしている選挙区がある」と恨めしげに語った。(引用ここまで) 

橋下氏、参院選後の新党結成も示唆 「維新の会はステップ」 デイリースポーツ2013年07月19日20時40分

http://news.livedoor.com/article/detail/7874968/  都市役所前

 日本維新の会の橋下徹共同代表が19日、参院選候補の応援で京都市内の5カ所で街頭演説を行った。 参院選後の野党再編に意欲を示す橋下氏は、この日は構想をさらに加速させ「参院選後には野党にも新しい政治の動きが起こる。自民党に対抗する新しい政治グループができると思う」と延べ、新政党結成の可能性を示唆した。 「(参院選で)自民党が勝つのは、これはもう仕方がない。有無を言わさず、これに対抗できるおっきな新しい野党を作らないといけない」と主張。「僕は維新がその中心になろうなんて、ちっちゃなことは考えてない。維新の会は次のステップのための通過点の政党だ」と、新グループに維新が吸収されることも辞さない考えも示した。 参院選の結果を受けての自身の進退にも注目が集まる橋下氏だが、「維新の議席を伸ばそうなんてちっちゃいことは考えていない」とも。 「新しい野党には、女性や若者、新しい人材が必要だ」と野党議員の精鋭を増やす必要性も説き、京都選挙区の民主候補が民主党政権時代の首相補佐官であることを念頭に「民主党政治にどっぷりつかった人は、新しい野党に必要ない」と断じた。(引用ここまで) 

以上の目線で見ると、朝日の社説は納得できます!朝日の姑息がウキボリになります!

朝日社説 1強下の野党―与党の2倍働こう  2013年 7月 23 日(火)付

http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup

橋下市長 衆院選までに巨大野党を「維新も単独では無理」民主にも呼び掛け

デイリースポーツ2013年07月23日13時36分http://news.livedoor.com/article/detail/7884721/

参院選後、初めて大阪市役所に登庁し、記者団の質問に答える橋下徹大阪市長

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(44)が23日、参院選の結果を受け「次の衆院選までに維新や、みんなや、民主といった看板はなくさないといけない」と述べ、自民党に対抗する巨大野党結成の必要性を訴えた。この日午前、参院選後初めて大阪市役所に登庁し、記者団の質問に答えた。 惨敗した民主党内から解党的出直しの声が上がっていることを聞かれると「維新もです。みんなも、野党は全部。もう維新も単独では無理でしょう」と語った。業界団体の影響を受けない勢力結集の合流相手として「維新とみんなだけでもだめ、民主の一部にも入ってもらわないと」と呼びかけた。 野党再編の主導権に関しては「こういう話はイニシアチブと言った瞬間に足の引っ張り合いになる」と主導権争いをけん制。他党と合流するためには維新内の旧太陽の党グループの存在がネックになるのではとの指摘には「それは分からない。国会議員同士で腹を割って、理念、政策を一致するよう全力をあげてほしい」と求めた。 「政治家は選挙が近づかないとなかなか動かない」と野党再編には時間を要するとの見通しを示した橋下氏。ただし「どうせ今から野党の役割といったって、こんだけ与党が強くなれば、野党の力で何かが変わることはないでしょ。与党のチェックと、むしろ新しい野党を作ることに、一番、政治的エネルギーを注入しないといけないんじゃないか。個人的な感情は置いておいて国のためにどう動くかだ」との考えを示した。
 一方で、参院選結果を受けての自身の進退に関しては、引き続き「(27日の維新の)執行役員会議で話し合います」と語るにとどめた。野党再編が実現したあかつきには、自身も国政進出の可能性があるのかと問われると「そんなのは先の話。僕は大阪都構想実現に向けて動いていかないといけない」と返した。(引用ここまで) 

橋下氏「維新の会とか看板はなくさないと駄目」(2013年7月23日20時28分  読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130723-OYT1T01084.htm?from=main2

 日本維新の会の橋下共同代表は23日、野党再編について「維新の会とか、みんなの党とか民主党という看板はなくさないと駄目だ。一つにまとまれば国民の声をくみ上げる政党になる」と述べ、新党結成が望ましいとの考えを示した。 大阪市役所で記者団に語った。再編時期について橋下氏は「国会議員が今動くメリットはない。衆院選前になって、当選するかどうかという話になってきてから、ざわざわし始めるのではないか」との見方を示した。(引用ここまで

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