愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

「今なお過去の罪を認めない者がいる」と言っているのに日本批判を展開した、けん制したとスリカエる!

2015-02-24 | 中国侵略と戦争責任

時代錯誤の侵略戦争正当化の安倍首相派を批判しているのに!

「日本」「批判」「けん制」とスリカエ!

中国共産党政権を「反日」と攻撃し!

日本国民のナショナリズムを扇動する日本のマスコミの正体ここにあり!

この手口は侵略戦争の反省の上に制定された憲法平和主義否定の策略だ!

伊達判決で断罪された憲法違反の米軍=日米軍事同盟を正当化し深化する道だ!

「世界の平和と繁栄に日本は貢献してきた」のは憲法9条ではないのか!

NHK 国連安保理 公開討論で日中が論戦 2月24日 8時54分 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150224/k10015691571000.html

国連安保理 公開討論で日中が論戦
 
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国連の安全保障理事会で、戦後70年に合わせた公開討論が開かれ、議長国・中国の王毅外相が「今なお過去の罪を認めない者がいる」と述べ、日本をけん制したのに対し、日本の国連大使は、世界の平和と繁栄に日本は貢献してきたと反論しました。

国連安保理では23日、ことしが第2次世界大戦の終結と国連の創設から70年に当たるのに合わせて、中国の王毅外相が議長を務め、平和と安全保障を巡る公開討論が開かれました。
この中で王外相は、「ファシズムとの戦いの歴史が明らかであるのに、今なおその事実を受け入れず過去の侵略の罪を認めない者がいる」と述べ、名指しはしなかったものの日本をけん制しました
また、「国連憲章は、今もかつてと同じように有効だ。われわれは憲章の精神を尊重しなければならない」と述べ、第2次世界大戦の戦勝国が主導権を持つ国連の制度が維持されるべきだと強調しました。
これに対して日本の吉川元偉国連大使は、まず「日本は国連に加盟して以来、世界の平和と繁栄に貢献するさまざまな努力を行ってきた」と反論しました。そのうえで、吉川国連大使は「国連は国際社会の実情に合わせて絶え間ない改革が必要だ。国連創設70年のことしはその絶好の機会になる」と述べ、安保理改革などの必要性を改めて訴えました。(引用ここまで

 

【共同通信】 中国外相「侵略を歪曲」とけん制 安保理の戦勝70年討論会合で  2015/02/24 01:29 http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022301002532.html

23日、国連安全保障理事会の討論会合で演説する中国の王毅外相(手前右)。左は国連の潘基文事務総長(ロイター=共同)
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は23日(日本時間24日)、「反ファシスト戦争の勝利」と国連創設から今年で70年となるのを記念し、公開の討論会合を開いた。会合を主宰した中国の王毅外相は「ファシズムとの戦争に関する史実は明らかになっているのに、いまだに真実を認識したがらず、過去の侵略の犯罪を歪曲しようとする者がいる」と述べた。「侵略」表現が入るかどうかが注目される今夏の戦後70年談話を準備している安倍晋三首相をけん制する狙いもありそうだ。王氏は「中国は他の国々と共に多大な国家の犠牲に耐え、最後の勝利に重要な歴史的貢献を行った」と強調した。(引用ここまで
 
産経特有のねつ造記事浮き彫り!この手口は韓国大統領貶め記事でも使った!
「北京の日本問題専門家」「中国の共産党関係者」って誰だ!
「産経」のことではないのか!自作自演のねつ記事は止めろ!ハジ晒し!
 
産経クン!「日本をたたくことによって習指導部は求心力を高める
と同時に、国内問題への関心を外に向けさせようとしている」って、
実は、こんなことじゃないのか!
産経クンらは「中国・北朝鮮の脅威を煽り、韓国をたたくことによって
安倍政権は求心力を高めると同時に、国内問題の失政
アベノミクス・東日本大震災・原発・沖縄・TPP・社会保障・財政危機・教育などへの関心を外にむけさせ日米軍事同盟深化・憲法を改悪しようとしている」
 
戦後70年、安倍首相は「反戦平和の誓い」集会を関係国参加で開催しろ!
場所は、南京・シンガポール・ソウル・ヒロシマ・ナガサキ・オキナワなどだ!
やる気あるか!そこで「戦後70年談話」を読み上げろ! 

産経 「日本をたたくことによって習指導部は求心力を高める」王外相発言で中国共産党関係者 2015.2.24 21:29更新  http://www.sankei.com/world/news/150224/wor1502240041-n1.html

【北京=矢板明夫】中国の王毅外相は23日、米ニューヨークでの国連安全保障理事会の討論会合で約80カ国の参加者を前に、名指しを避けながらも厳しい日本批判を展開した。今年は2月19日だった春節(旧正月)で新春を迎える慣習がある中国では、会合は新しい年の最初の重要外交行事と位置づけられる。王外相の演説を聞いた北京の日本問題専門家は「今年の対日政策も昨年と同じく厳しいものになりそうだ」と述べた。

昨年11月には2年半ぶりの日中首脳会談が実現し、中断していた各分野の日中交流は徐々に回復しつつある。日本側の関係者には日中関係回復に対する期待があり、歴史認識にかかわることで新たに中国を刺激するようなことも起こっていない。しかし、日本側の状況とは関係なく、中国の習近平指導部は日本と対峙する姿勢を崩していない。中国の共産党関係者は「反日は中国国内の都合によるもので、簡単にやめられない」と指摘した上で、「日本をたたくことによって習指導部は求心力を高めると同時に、国内問題への関心を外に向けさせようとしている」と指摘した。

2012年秋に発足した習指導部は、日本と対決する姿勢を続けてきたが、国民に飽きられないように毎年“反日カード”を変えているのが特徴だ。13年は尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化を問題視し、日本政府に譲歩を迫った。14年は戦時中に「強制連行」されたとする中国人元労働者の賠償訴訟や南京事件を大きく宣伝し、中国が被害者であることを強調した。そして今年は戦後70年であり中国が反ファシスト戦争の主役として勝利に大きく貢献したことを国内外にアピールし、国威発揚につなげようとしているようだ

夏から秋にかけ中国国内でさまざまな祝賀イベントが予定されている。秋にはロシアのプーチン大統領らを北京に招いて軍事パレードを開催する予定だ。王外相の国連での発言は戦後70年の対日歴史戦の“ゴング”ともいえるかもしれない。(引用ここまで

読売 中国外相「過去の侵略否定しようとする者いる」 2015年02月24日 07時09分http://www.yomiuri.co.jp/world/20150224-OYT1T50005.html

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テレビは憲法尊重擁護の皇太子の55歳生誕記者会見を正確に伝えたか!安倍自民党を忖度し応援した!

2015-02-24 | 憲法を暮らしに活かす

来夏の参院選後に改憲の国会発議を行い、国民投票に道筋を!

1回目は一部の野党も含めて合意が得やすい環境権や「緊急事態条項」など

9条などの難題は2回目以降に提起ってクーデター条項を先にやるのだ!

安倍自民党の歴史と国民への裏切り浮き彫り!

「国民に親しまれる皇室」を狙って「皇室報道」を展開してきたマスコミ、特にテレビが、安倍自民党の応援団として、「皇室」を正確に伝えない作戦に出てきました!これも歴史の皮肉でしょうか!そもそも自民党の改悪改憲案を視れば、天皇を「元首」として位置付けています。改憲に成功すれば、皇太子は「元首」となります。そして「緊急事態条項」によって独裁化した自民党政権の「元首」となるのです。皇太子が、そのようなことについてコメントすることは現行憲法においては憲法違反となります。

それにしても、現行憲法の第99条を読めば、天皇、国会議員、公務員が憲法尊重擁護の義務を負っていることは明瞭です。その点で、以下の二つのニュースは、誰が日本国の最高法規である憲法を尊重擁護しているか、明らかです。

そこで、浮き彫りになってきていることは、日本国憲法第一条に明記されている天皇の地位の、そもそもの由来である主権者の総意である象徴としての天皇の政治的利用の仕方と軽視です。その根底には国民主権を形骸化・否定したいというネライです。

侵略戦争の反省の上に制定された日本国憲法を、侵略戦争を正当化する立場から否定したい安倍自民党が天皇家をどのように政治的に利用していくか、注目です。

その好例が、皇太子生誕55年に当たって示された皇太子の憲法観の黙殺です。皇太子の昭和天皇に対する「尊敬」観については、皇太子として、孫としてある意味当然の見解です。戦争責任の点から見れば賛成はしませんが。その点では安倍自民党は皇太子と一致しているはずです。それでも、皇太子の憲法尊重擁護の義務を果たそうとする意向は安倍自民党にとっては受け入れられないものでしょう。そのことが浮き彫りになってしまったニュースだったということです。この手口が、憲法改悪に向けて一貫して貫かれることでしょう。この手口を踏まえた憲法活かす論を展開していきたいものです。

生誕55年の記者会見で語った皇太子の憲法尊重擁護の義務実践への決意はこれだ! 2015-02-24 07:58:09 | 憲法を暮らしに活かす

 

朝日 自民、改憲へ「世論対策」本腰 国民投票に向け集会再開 2015年2月22日00時13分http://www.asahi.com/articles/ASH2P5JQ2H2PULFA002.html

写真・図版自民党が想定する憲法改正スケジュール

自民党は21日、昨年末の衆院選で中断していた憲法改正に向けた「対話集会」を盛岡市で再開した。仮に、改憲の国会発議に必要な衆参両院の3分の2の賛成が得られても、国民投票で過半数を得るためのハードルはなお高いとみるからだ。安倍晋三首相や自民は「世論対策」に本腰を入れ始めた。

憲法改正推進本部事務局長の礒崎陽輔・首相補佐官はこの日の集会で、党員や支持者ら約200人を前に「来年中に1回目の国民投票まで持っていきたい。遅くとも再来年の春にはやりたい」と述べ、来夏の参院選後に改憲の国会発議を行い、国民投票に道筋をつけたいとの考えを示した。

礒崎氏はさらに「憲法改正を国民に1回味わってもらう。『憲法改正はそんなに怖いものではない』となったら、2回目以降は難しいことを少しやっていこうと思う」と述べた。1回目は一部の野党も含めて合意が得やすい環境権や緊急事態条項などを対象とし、9条などの難題は2回目以降に提起する考えとみられる。(引用ここまで

憲法の平和主義の果たした役割の『お言葉』を正確に伝えていない!

情報を正確に伝えない改憲への手口浮き彫りに!

NHK 皇太子さま 55歳の誕生日  2月23日 5時07分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150223/k10015657501000.html
皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられました。
皇太子さまは誕生日を前に記者会見に臨み、はじめに、この1年も自然災害で多くの人々が亡くなり、とても残念だったと述べられました。そして、先月、阪神・淡路大震災から20年を迎え、来月には東日本大震災から4年になるとして、「被災された方々の悲しみや御苦労に思いを寄せ、厳しい環境のなかで暮らしておられる方々の幸せと御健康をお祈りいたします」と話されました。そのうえで、「これからも被災地の復興に心を寄せるとともに、防災に関して、関心を持ちつつ、私ができることをやっていきたいと考えています」と語られました。
続いて、国際情勢に目を向け、この1年も中東などで武力紛争が続いたとして、「特にわが国国民を含め、市民を巻き込むテロの事件がさまざまな場所で発生したことに深く心を痛めています」と話し、みずから取り組んでいる環境保全や水の問題にも触れたうえで、「世界の平和と繁栄をいかに将来にわたり実現していくかが今改めて問われているように思います」と述べられました。
さらに、戦後70年にあたって皇太子さまは、「戦争の記憶が薄れようとしている今日(こんにち)、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」と話されました。そして、「本年が、日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と述べられました。
一方、去年、11年ぶりに宮中晩さん会に出席されるなど、活動の幅が広がりつつある雅子さまについては、「確かに快方に向かっています」と述べたうえで、「体調を整えながら、引き続き、焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしいと思っています」と話されました。また、中学生になり、ご夫妻の公務に同行される機会もあった長女の愛子さまについては、「これからも少しずつ経験を積み、皇族の務めについての理解を深めていってくれればと思っています」と語られました。(引用ここまで

日テレ 皇太子さま、55歳に 「感慨もひとしお」 
http://www.news24.jp/articles/2015/02/23/07269775.html
皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎え、天皇陛下が即位した年齢となったことへの感想を述べられた。
皇太子さまは記者会見で、天皇陛下が即位した年齢と同じ55歳になったことについて、「身の引き締まる思いとともに感慨もひとしおです」と語り、両陛下の姿を学びながら「これからも努力していきたい」と抱負を述べられた。
また、戦後70年の節目に関して「戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から、戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」と話された。皇太子さまは、子どもの頃から両陛下とともに黙とうし、原爆や戦争の痛ましさについて聞いてきたと述べ、愛子さまも両陛下から戦争の話を聞いていると明かされた。
一方、去年初めて、愛子さまを伊勢神宮参拝や高校総体などに同行したことを振り返って、「愛子もこうした行事への出席に少しずつ慣れてきたように見えます」と語り、「皇族の務めについての理解を深めていってくれれば」と希望されている。(引用ここまで

TBS 皇太子さま、55歳の誕生日  23日11:16
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2427568.html
皇太子さまが誕生日を迎え、天皇陛下が即位した55歳となった心境を語られました。
「天皇陛下が即位されたのと同じ年になったと思うと、身の引き締まる思いと共に感慨もひとしおです」
皇太子さまは、55歳を迎えた心境を、このように語ったうえで、象徴としての在り方を求め続けてきた陛下と皇后さまの姿に学びながら、これからも努力していきたいと話されました。また、今年、戦後70年を迎えることについて、次のように述べられました。「戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」
皇太子さまは、午前中、皇居の御所を訪れ、両陛下に誕生日の挨拶をされました。この日は、一日、皇族方や職員から挨拶を受けられます。(引用ここまで

FNN 皇太子さま、55歳の誕生日 天皇陛下即位年齢の心境を語られる 02/23 13:07
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00286928.html
皇太子さまは23日に、55歳の誕生日を迎えられた。皇太子さまは午前10時前、天皇皇后両陛下に誕生日のあいさつをするため、皇居を訪問された。事前に行われた記者会見では、陛下が即位された年齢と同じ55歳になった心境を「身の引き締まる思いとともに、感慨もひとしおです」と語り、両陛下のお姿に学びながら、これからも努力していきたいとの考えを示された。
戦後70年の節目にあたっては、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と述べ、長女・愛子さまも、両陛下から直接、戦争の話を聞かれていることを明らかにされた。(引用ここまで)

テレビ朝日 皇太子さま 55歳の誕生日 戦後70年平和への思い (02/23 11:55)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000045034.html
皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎えられました。55歳は天皇陛下が即位した年齢で、戦後70年にあたって平和への思いを述べられています。皇太子さまは午前10時ごろ、沿道の人たちに手を振りながら、両陛下に誕生日のあいさつをするため皇居に入られました。皇太子さまは記者会見で、両陛下の戦争や平和への思いについて「子どものころから、沖縄慰霊の日、広島や長崎への原爆投下の日、そして、終戦記念日には両陛下とご一緒に黙祷(もくとう)をしており、その折に原爆や戦争の痛ましさについてのお話を伺ってきました」と紹介されました。
皇太子さま:「両陛下からは、愛子も先の大戦について直接、お話を聞かせて頂いておりますし、私も両陛下から伺ったことや自分自身が知っていることについて愛子に話をしております」
また、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」と戦後70年にあたって思いを述べられました。(引用ここまで

皇太子さま55歳に2月23日http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/news/post_84832/
皇太子さまはきょう、55歳の誕生日を迎えられました。これに先立ち行われた記者会見では、戦後70年を迎え、「大変痛ましく思います」と話されました。皇太子さまは、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」との考えを示されました。(引用ここまで

 

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生誕55年の記者会見で語った皇太子の憲法尊重擁護の義務実践への決意はこれだ!

2015-02-24 | 憲法を暮らしに活かす

皇太子殿下お誕生日に際し(平成27年)

皇太子殿下の記者会見 会見年月日:平成27年2月20日

http://search.jword.jp/cns.dll?type=lk&fm=127&agent=11&partner=nifty&name=%B5%DC%C6%E2%C4%A3&lang=euc&prop=500&bypass=2&dispconfig=&tblattr=1

会見場所:東宮御所

皇太子殿下のお写真
記者会見をなさる皇太子殿下
問1 この1年を振り返り,印象に残った公務や,社会や皇室の出来事をお聞かせください。天皇陛下が即位された55歳となられたご感想はいかがでしょうか。今後のご自身の活動のあり方についてもお聞かせください。

皇太子殿下 この1年も自然災害が様々な地域に大きな被害をもたらし,多数の方々が亡くなられたことはとても残念なことでした。8月の広島県を中心とする豪雨や9月の御嶽山の噴火により亡くなられた多くの方々に深く哀悼の意を表し,ご遺族と被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。また,降雪による被害も心配しております。

 
今年1月に阪神・淡路大震災から20年を迎え,3月には東日本大震災より4年となります。被災された方々の悲しみやご苦労に思いを寄せ,厳しい環境の中で暮らしておられる方々の幸せとご健康をお祈りいたします。
 
厳しい経験の中から,震災を乗り越え,未来を創造するための取組も多く生まれてきているように思います。昨年11月に訪れた兵庫県では,震災の記憶を風化させず,震災の経験を地域や世代を越えて伝えようとする取組がなされていました。東日本大震災からの復興の取組として,昨年8月にパリで行われた「東北復幸祭」に参加した「OECD東北スクール」の高校生と先日お会いしましたが,被災地の生徒の皆さんが,自ら主体的に企画し,行った催しが大きな成功を収めたことをとてもうれしく思いました。また,昨年訪れた徳島県松茂町の防災センターでは,将来,起こり得る南海トラフ地震への備えとして,小学生の子供たちが,自宅や学校のある地域で地震が起きた場合に,どのようにして安全な場所に,そして,安全に避難をすることができるかを一生懸命話し合っていた姿が印象に残っています。防災には,日頃の心構えや訓練などの備えがとても大切なのではないかと思います。
 
今年,1月に出席した「防災・減災に関する国際研究のための東京会議」では,我が国を含め,災害を受けた各国の経験が共有されましたが,来月仙台で開催される第3回国連防災世界会議を通じ,将来の災害に備えるために,国際的な協力が進むことを期待しております。これからも被災地の復興に心を寄せるとともに,防災に関して,関心を持ちつつ,私ができることをやっていきたいと考えています。
 
また,この1年,訪れた各地で農林水産業の活性化,地方色豊かな文化振興,先端技術や伝統産業を融合した新製品の開発など各地域の活力を感じました。これからも,国内の訪問する各地でそれぞれの地域の特性をいかした新たな取組について見聞を広められたらと思っています。
 
昨年12月に青色発光ダイオードの開発で赤崎氏,天野氏,中村氏がノーベル物理学賞を受賞されたことを喜ばしく思います。今回の3氏の受賞は,地道な研究の積み重ねと大学,民間企業を始め多くの方々の支援と協力から生まれたものと思います。今後とも我が国で先端技術の開発や基礎研究が更に進むことを期待しております。
 
このように技術革新により新たな経済活動が生まれる一方で,世界経済は,先進国,開発途上国の双方が,所得格差や若年者の失業などの課題を抱え,通貨や石油価格の変動などの問題に直面しています。国際情勢に目を向ければ,この1年も中東などで武力紛争が続きました。特に我が国国民を含め市民を巻き込むテロの事件が様々な場所で発生したことに深く心を痛めています。昨年11月にお会いしたグテーレス国連難民高等弁務官から子供を含め難民を取り巻く環境は深刻であるとのお話を伺いました。また,10月に私が名誉総裁を務める,国連「水と衛生に関する諮問委員会」の第23回会合の水循環・水と災害特別セッションやオマーン王室のイニシアティブに基づく第3回スルタン・カブース学術講座での「持続的発展に向けた水資源の管理」に関するシンポジウムが東京で開催され,出席しましたが,環境保全や水の問題の解決などを通じ持続可能な社会をいかに実現するかは喫緊の課題です。このように世界の平和と繁栄をいかに将来にわたり実現していくかが今改めて問われているように思います。
 
昨年11月に愛知県で開催された「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」に出席した際には,未来の地球を支えるために自ら考え,取り組む子供たちを心強く思いました。そして若い世代が,積極的に海外を訪れ,海外の青年と交流し,各国の社会や文化を正しく理解するなど,国民の一人一人が各国との友好を深めていくことを望んでおります。先月,学習院女子大学で,私のイギリス留学中の体験を中心とした講義をいたしましたが,学生の皆さんの目が海外に向いている様子をうれしく思いました。私自身,昨年6月に,国交樹立150周年を迎えたスイスを訪問しましたが,これからも,各国との友好親善の増進に少しでもお役に立てればと思っております。そして,内外の若い人たちとの交流も大切にしていきたいと思っています。
 
今年我が国は,戦後70年を迎えます。この機会に改めて戦争で亡くなられた多くの方々に深く思いを致し,平和を心から願い,世界各国との友好を確かなものとしていくことが大切であると考えています。
 
一昨年天皇陛下が,昨年皇后陛下が傘寿をお健やかにお迎えになられたことをお喜び申し上げております。天皇陛下が即位されて今年で27年目となりますが,天皇皇后両陛下には,長きにわたり,国民の幸せを願い,国民と苦楽を共にされながら,ご公務を行っておられます。このような両陛下のお気持ちを体して,これからも心を込めて務めを果たしていきたいと思います。私は,今年で55歳になりますが,天皇陛下が即位されたのと同じ年になったと思うと,身の引き締まる思いと共に,感慨もひとしおです。私は,常々,過去の天皇が歩んでこられた道と,天皇は日本国,そして国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いを致すよう心掛けております。そして,これまで,象徴とはどうあるべきか,その望ましい在り方を求め続けてこられた天皇陛下と陛下をお側(そば)でお支えになっておられる皇后陛下のお姿に学びながら,これからも努力していきたいと思っています。
 
両陛下がこれまでなさってきた,こどもの日及び敬老の日にちなんでの施設訪問については,今年から秋篠宮と共に受け継がせていただくことになります。今年は,こどもの日にちなんだ施設訪問を行う予定です。私は,沖縄や北海道の豆記者やボーイスカウトのメンバー,全国高等学校総合体育大会の参加選手や大会ボランティアの生徒を始め,意欲に満ちて,生き生きとした子供たちと出会う機会が多くあります。一方で,いじめや子供の虐待など心の痛む問題もあり,青少年や子供たちを取り巻く環境が少しでも良くなるように社会全体で取り組むことが大切です。また,次の世代を担う子供たちが健やかに育っていくこととあわせて,若い世代が社会の問題に関心を持ち,高齢者や障害者など弱い立場にある人たちを大切にし,思いやりのある寛容な社会を築いていくことも重要だと思います。これからも,このような社会をつくっていくために努力されている多くの方々のお話を伺いながらいろいろと考えていかれたらと思っています。
 
問2 今年は戦後70年の節目の年です。戦争と平和への殿下のお考えをお聞かせください。先の大戦や戦没者慰霊については天皇,皇后両陛下からどのようにお聞きになり,愛子さまにはどう伝えられていますでしょうか。
 
皇太子殿下 先の大戦において日本を含む世界の各国で多くの尊い人命が失われ,多くの方々が苦しい,また,大変悲しい思いをされたことを大変痛ましく思います。広島や長崎での原爆投下,東京を始め各都市での爆撃,沖縄における地上戦などで多くの方々が亡くなりました。亡くなられた方々のことを決して忘れず,多くの犠牲の上に今日の日本が築かれてきたことを心に刻み,戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう過去の歴史に対する認識を深め,平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います。そしてより良い日本をつくる努力を続け,それを次の世代に引き継いでいくことが重要であると感じています。
 
両陛下には,これまで様々な機会に,戦争によって亡くなられた人々を慰霊し,平和を祈念されており,今年は,戦後70年に当たり,4月にパラオ国をご訪問になります。戦後60年にはサイパン島をご訪問になりましたが,お心を込めて慰霊されるお姿に心を打たれました。また,両陛下には,今年戦後70年を迎えることから,昨年には広島,長崎,沖縄で戦没者を慰霊なさいました。私は,子供の頃から,沖縄慰霊の日,広島や長崎への原爆投下の日,そして,終戦記念日には両陛下とご一緒に黙祷(とう)をしており,その折に,原爆や戦争の痛ましさについてのお話を伺ってきました。また,毎年,沖縄の豆記者や本土から沖縄に派遣される豆記者の人たちと会う際に,沖縄の文化と共に,沖縄での地上戦の激しさについても伺ったことを記憶しています。
 
私自身もこれまで広島,長崎,沖縄を訪れ,多くの方々の苦難を心に刻んでまいりました。また,平成19年にモンゴルを訪問した際に,モンゴルで抑留中に亡くなられた方々の慰霊碑にお参りをし,シベリア抑留の辛苦に思いをはせました。
 
私自身,戦後生まれであり,戦争を体験しておりませんが,戦争の記憶が薄れようとしている今日,謙虚に過去を振り返るとともに,戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に,悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています。両陛下からは,愛子も先の大戦について直接お話を聞かせていただいておりますし,私も両陛下から伺ったことや自分自身が知っていることについて愛子に話をしております。
 
我が国は,戦争の惨禍を経て,戦後,日本国憲法を基礎として築き上げられ,平和と繁栄を享受しています。戦後70年を迎える本年が,日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し,平和の尊さを心に刻み,平和への思いを新たにする機会になればと思っています。
問3 雅子さまは11年ぶりに宮中晩さん会に出席されるなど,少しずつ活動の幅を広げられています。現在のご体調と今後の見通しについてお聞かせください。昨年中学生になられた愛子さまの学校やご家庭でのご様子はいかがでしょうか。伊勢神宮参拝やご両親の公務への同行などを通じて,愛子さまは皇族としてのご自身のお立場をどのように感じられているでしょうか。
 
皇太子殿下 雅子は,治療を続ける中で,体調をその都度整えながら,公私にわたってできる限りの活動をするための努力を続けています。そうした中で,この1年を振り返ると,昨年7月に神宮参拝のため三重県を訪問し,11月に「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」への出席のため愛知県を訪問しました。東京でも10月にオランダ国王王妃両陛下の国賓訪問に際する国賓行事出席や11月に皇居宮殿での文化勲章受章者等の茶会などの行事に出席しました。また,東宮御所内の仕事などでも,私をよく支えてくれる一方,愛子の成長にも心を配ってくれています。
 
このように,雅子は,確かに快方に向かっておりますが,これですぐに活動の幅が広がるわけではないと思います。お医者様からもご助言を頂いているように,体調を整えながら,引き続き,焦らず慎重に,少しずつ活動の幅を広げていってほしいと思っています。
 
愛子は,昨春から学習院女子中等科に進学し,元気に通学をしております。新しい環境の中で中学校生活を始め,その環境にもかなり慣れてきたのではないかと思います。中等科生になり,勉強する内容も難しく,量も多くなっていますので,家でも頑張って課題などに取り組んでいます。雅子も私も愛子の勉強を見ることがありますが,内容の難しさに驚くこともしばしばです。同時に中等科では,外から多くの生徒が入ってきたので,新しいお友達も増え,上級生とも交流するなど,実り多い中等科生活を楽しんでいるようです。
 
7月の武蔵野陵及び武蔵野東陵の参拝,さらに神宮参拝は,雅子と共に,愛子も同伴しました。愛子は,一昨年の神宮式年遷宮に際して私たちと一緒に遙拝を行い,また,初等科6年生の時に,放送委員として昼休みの放送で神宮式年遷宮について紹介するために学習していたので,実際に神宮を参拝し,更に理解を深めたのではないかと思います。その後も8月に東京で行われた全国高等学校総合体育大会の競技などにも愛子を同伴しておりますが,愛子もこうした行事への出席に少しずつ慣れてきたように見えます。これからも少しずつ経験を積み,皇族の務めについての理解を深めていってくれればと思っています。
 
両陛下には,雅子の体調をお気遣いいただき,そして,愛子の成長を温かくお見守りいただいていることに心より感謝申し上げております。また,国民の皆様より私たちに温かく心を寄せていただいておりますことに心より感謝しております。
 
問4 昨年夏に完成した昭和天皇実録のご感想や昭和天皇との思い出についてお聞かせください。天皇のあり方について昭和天皇のお姿から感じられたことについても,あわせてご紹介ください。
 
皇太子殿下 昨年8月に昭和天皇実録が天皇皇后両陛下に奉呈されました。実録が,長い時間をかけて多くの人々の努力により今回完成したことをうれしく思いますとともに,編纂(さん)に関係した方々のご苦労もいかばかりであったかと思います。実録は,昭和天皇ご一代のご事蹟(せき)を客観的資料に基づき記したものであり,実録の内容の公表を通じ,多くの人が昭和天皇のご事蹟(せき)に関心を持ち,併せて昭和という時代への理解を深めることになればと思います。
 
実録自体は大部のものであり,全体を読むのには時間が掛かりますし,個別の内容について申し上げることは控えたいと思いますが,昭和という激動の時代にあって60年を超える長きにわたり,国民を思われ,真摯(し)にご公務に当たられた昭和天皇のお姿がしのばれます。昭和天皇のご事蹟(せき)と昭和の時代の変遷を,政治,社会,文化,外交などの総合的な視点から理解するためにも,更に実録を読み進めていきたいと思います。昭和天皇には,幼い頃から,御所に上がらせていただいた折に,優しくお声を掛けていただいたことを懐かしく思い出します。そして,天皇のお仕事の大切さやお仕事が大変なこともお話の節々に感じたように思います。小さい頃の思い出ですが,御所に上がった折に,生物学者でいらっしゃった昭和天皇が,何かをお調べになるのに書庫に入って行かれたことがありました。今の陛下も一緒に行かれて,私も興味があったのか,後をついて行ったように思います。書庫の中で分厚い本を昭和天皇が広げられ,今の陛下と何か楽しそうに,それでいて真剣な感じで話し合われていたのをよく記憶しています。その時,私は,何かあったら調べることの大切さ,そして,お二人の研究者としてのまなざしを肌で感じ,研究をするというのはすばらしいことだなと,子供心に思ったことを覚えています。
 
現在の私は,昭和天皇とも現在の天皇陛下とも研究分野は異なりますが,お二人から,真理を探求していくことの大切さや,その楽しみについても,いろいろと教えていただいてきていることに対して大変感謝をしております。

<関連質問>

問1 4月に,韓国大邱(テグ)市で,世界水フォーラムが開催されます。国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁でいらっしゃる殿下は,これまでに京都,メキシコ,トルコでの会議に出席されました。今回の出欠に関しては政府が対応しているとのことですが,韓国で開かれる大会について,殿下ご自身のお気持ちをお聞かせいただけるでしょうか。

皇太子殿下 私も,国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁をやっておりますので,今回の世界水フォーラムが,水問題を考える上で良い大会となることを心より願っております。

私の出席については,これは政府の方で検討されることですので,私からはコメントは控えたいと思います。

問2 先ほど昭和天皇との思い出の中で,御研究者としての姿勢を学ばれたとお話がありましたけれども,天皇陛下の御公務について,昭和天皇から何か学ばれたことがございますでしょうか。
 
皇太子殿下 昭和天皇とは本当に小さい時から御所に上がるたびに非常にいろいろと良くしていただいていたわけですけれども,昭和天皇から直接公務について何か教えていただいたということよりは,やはり昭和天皇とお話をしながら,ご様子を拝見しながら,昭和天皇がご公務に真剣に取り組んでいらっしゃるということを非常に肌で感じ,そのことが私にとっても大変大きな教えになったように思います。

問3 先ほども戦争については,両陛下から子供の頃からいろいろとお話を伺い,黙祷(とう)の際など折に触れ,原爆の悲惨さであるとか,いろんなことを伺ったというふうに伺いました。もし,そういった両陛下からお聞きになられた話の中で特にお心に残っていることがございましたら,お教え願いますでしょうか。

皇太子殿下 個々のことについてお話しするのは差し控えたいと思いますが,両陛下からのお話の中で,やはり本当に戦争がいかに悲惨なものであるか,こういったことを本当に二度と繰り返してはいけないものだということが,お話の節々で感じ取られ,本当に両陛下の平和を尊ぶお気持ち,それから諸外国との友好関係を大切になさるお気持ち,そういうものが私にも非常にひしひしと伝わってきて,そういったことが私にとっても非常に強く印象に残っております。(引用ここまで

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