共産党志位和夫委員長は25日、民主党岡田克也代表と会談し、将来の連立政権を念頭にした次期衆参両院選での選挙協力を呼びかけた。岡田氏は連立を前提とした協力には難色を示し、維新の党とつくる選挙協力のための協議会にも共産を入れない方針。野党が結束して与党に対抗する共闘への道は、険しいことが浮き彫りになった。

「非常事態を打開するため、私たちも変わらなければいけないと思って決めた。ご一緒できませんか」

国会内で岡田氏と向き合った志位氏は、こう語りかけた。この席で

①「戦争法」廃止と安倍政権の打倒

②戦争法廃止の「国民連合政府」の樹立

③国民連合政府で一致する野党間の選挙協力――

の3点を提案。選挙協力については「共産党が候補者を立てないで他の野党の候補者を推すこともある」と述べた.

しかし、岡田氏は慎重だった。「共に政府を創るとなると、民主党を支持している保守層・中間層が減り、(法廃止)の目的が達成できなくなる」。連立前提では協力しかねる、というわけだ。

2人の党首は、会談後の説明もくっきり分かれた。

志位氏は「両党で引き続き話し合いっていくのが結論だ。大変良いスタートは切れた。難しい問題があっても解決できると感じた」と語ったが、岡田氏は「かなりハードルが高い」と慎重姿勢を崩さなかった。

岡田氏は共産が方針を発表した翌日の20日には「かなり思い切ったものだ。注目している」と前向きだったが、徐々に民主党内が反発。24日夜に出席した党内のグループ会合では、出席者から直接、「共産と組むと保守層が逃げる」とクギを刺された。

志位氏との会談に先立ち、25日に国会内で会談した維新の党の松野頼久代表とは「連絡協議会」設置で合意。岡田氏は他の野党に参加を呼びかけるが、共産を除く方針。共産については「ちょっと別格だ。一線を画していく」と語った。

柳の下の「第三極」ブームで

国民連合政権樹立を消す姑息か!

結局草の根政党づくりを放棄して

血税の分捕りで安倍政権側面援護射撃だな!

維新、分党協議開始へ

一方維新は25日の両院議員総会で、野党再編に積極的な松野代表と今井雅人幹事長、橋下徹・大阪市長の新党に合流する片山虎之助前総務会長と馬場信幸前国会対策委員長による4者で、来週にも党のあり方について協議を始めることを決めた。

新党合流組は協議で「分党」したうえ、「維新」の党名を新党が使うことを主張する方針。馬場氏は総会後、記者団に「『維新』という名前を円満に返してもらうことが必須条件だ」と強調した。すでに「おおさか維新の会」が検討されており、政党交付金の分割も議論になりそうだ。

ただ、松野氏ら執行部には「『分党』を求めてくること自体が反党行為だ」とする反発もあり、分党協議で円満に別れることになるか見通しは立っていない。(引用ここまで