迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ほんものは名前で呼ぶ。

2018-01-10 21:52:10 | 浮世見聞記
先日いただいた招待券を使って、両国寄席で桂春蝶の落語を聴く。 噺は上方らしくハメモノ入りで、「七段目」。 平右衛門に扮した若旦那が本身の刀を手にして、 「富岡八幡宮ちゃうねんから」 と、際どいクスグリを入れてもサラリと聴かせるところが腕前。 そして、いかにも関西藝人らしい雰囲気を醸し出してゐた亡父の二代目とはまた違ひ、現代の都会的な雰囲気をまとってゐながら、きっちりと上方の古典を聴かせて . . . 本文を読む
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