迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

狭い日本そんなにぶつけてどこへ行く。

2022-05-08 20:08:00 | 浮世見聞記
ミカドが即位した年以来の十連休が現出した大型連休も今日で〆となり、企業組織から首に縄を掛けられた面々の溜め息が、あちこちで漏れたであらう一日。この時期にはさまざまな事故が付き物だが、今年はとりわけクルマの事故が目についた氣がする。衝突、激突、橫転、炎上──映画のクラッシュシーンじみた大事故の報が、わざわざ採集するまでもなく連日飛び込んできて、「このヒトたちは本當に運転免許を持ってゐるのか…… . . . 本文を読む
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源氏の遺功。

2022-05-08 10:24:00 | 浮世見聞記
ラジオ放送で、寶生流の「橋辨慶」を聴く。武藏坊辨慶が五條橋で源牛若丸と相まみえ、散々に翻弄された挙げ句臣従の誓ひをたてる視覺的にもわかりやすい曲で、今回の放送と同じ寶生流の舞臺も觀てゐる。ただし、さっぱりとした曲だけに觀ても謠っても、さっぱり印象が残らぬ憾みはある。因みに一般に流布してゐる傳説では、五條橋で相手を待ち構へてゐるのが辨慶で、そこへやって来るのが牛若丸であり、能ではこの配 . . . 本文を読む
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