朝、起床して窓を開けるまでもなく、ザーザーと聞こえる雨の音。窓を開ければヒンヤリとした空氣に、涼しさより冷たさを覺えたのも、雨水がその感触を手傳ってゐるからだ。今日の外出はゴムサンダルにしとこ。私のゐた場所では強雨になる時間はあったが、幸ひ豪雨にはならず。なんであれ遠出には不向きな一日。東京地方の梅雨入りは二十日過ぎの予想云々。夕方に小雨となった紫曇りの空を見上げて、雨はもう今日だけでいいのヨ、と . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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