「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     拉致、竹島 どうなっているのか日本の外交

2008-08-01 05:38:41 | Weblog
拉致被害者の家族会などが一昨日、北朝鮮に対する制裁解除を解除を止めろと新潟
市内で抗議集会を開いたーと"申し訳ない”程度の小さな記事が新聞に載っていた。
拉致問題は家族会だけの問題ではない。国家と国民あげての重要問題だ。それがい
つのまにか政府の無策のため"風化"現象を起こし始めている。今回の一連の竹島を
めぐる韓国の暴挙といい、この国の"外交”は機能しているのだろうか?

米国の安全保障会議が、同国の地名委員会がくだした”竹島は主権未定”という判断
を、韓国の抗議にあって覆し”韓国領だ”と判定した。小ブログがなんども指摘している
ように竹島は島根県隠岐の島に所属する日本固有の領土である。それなに韓国の首
相が土足で島に上がりこみ,領海で公開の軍事演習をやっても黙り込み”韓国の独り
相撲”(防衛省高官)と傍観している。僕はいたずらに事を構えろと言っているのではない。

自民党の伊吹幹事長は”竹島問題は国際司法裁判所に任せよ”といっている。国際司法
当局に提訴せよ、という意見はもう長い間聞いているが、いっこうに行動に出ない。将来
この国にその意思があるのなら、今回の米国安全保障会議の”韓国領”承認は国際認
識運動に弾みをつけ国際法廷での審理の際不利になると思うのだが、これについてさえ、
”事なかれ”主義の福田政権は”静観”している。

福田総理は政権発足時、自分の総理就任期限内に拉致問題を解決すると公言していた。
が、米国によるテロ国家解除と引き換えに「北」が約束した被害者再調査はまったく進んで
いない。一見蜜月にみえた韓国との関係もご覧の通りである。対中関係だって同じことだ。
”毒いり餃子問題”をウヤムヤにし、長野での聖火リレーの暴挙を黙認してまで中国友好を
謳いあげているが、こんな”事なかれ”弱腰外交では、相手は足元をみている。

人が嫌がることでも、言うべきことは言うべきだ。その場つくりの外交は外交ではない。