「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         イライラつのる ”先送り”外交

2008-08-27 05:16:08 | Weblog
北京五輪は終わったが、心配なのは五輪を理由に”先送り”されきた難問山積の
日本の外交だ。”戦いすんで、日は落ちて”では困る。しっかりと立ち向かい、これ
以上、先に延ばしてもらっては困る。国民のイライラはつのるばかりだ。

五輪の最中の17日から3日間、高村外相が訪中、中国の要人と”毒入りギョーザ”
事件の早期解決について話あったようだ。”ようだ”というのは、その結果が五輪報
道に隠れて伝わってこないからだ。あるいは高村外相のいう”オフレコ”なのかもしれ
ないがー。新華社通信は、高村外相の訪中目的は五輪観戦と伝えている。あるい
は、これが本当かもしれない。”毒入りギョーザ”が中国で製造されていた、という情
報を政府は1か月も五輪を理由に国民に知らせていなかった。それだけに高村外相
の五輪中の訪中は、やに手際よいと思っていたのだが。

東シナ海のガス油田開発問題も6月の日中政府内の合意にもかかわらず2か月以上
経っても進展がない。福田総理によれば中国が五輪をかかえて大変な時期だから無
理をしない配慮とのこと。

北朝鮮の拉致問題も秋までには調査するということだったが、秋風が立ったとたん、北
は核無能力化を中断すると言い出してきた。こんな状況下で約束どおり調査ができる
のだろうか。やっとこさっとこ、ディフェンスの力でゴールを守り、攻撃のないサッカーを
みているみたいで、国民のイライラはつのるばかりだ。