月に二回、区の住区センター(集会所)で開かれる”みんなで歌おう”の会に出て
大声あげ叙情歌や小学校唱歌を歌っている。軽い体操から始まって発声練習を
して約2時間、20数曲歌いまくる。会費はタダなのに参加者は女性4人、男性2
人だけ。その男性のうち1人が交通事故で欠席したため、僕一人が男声。この年
になっても緊張するものだ。
先日は平成の叙情歌を歌った。「涙そうそう」「さとうきび畑」「花」「未来へ」などメロ
ディは聞いたことがあるが、歌ったことはない。譜面をみながら小さな声でついて
いったが恥ずかしい。無理もない。「なだ」が「涙」の意味であるのを初めて知ったぐ
らいなのだからだ。「愛唱名歌」(野ばら社)という歌の本を使っているが、なかなか
よく出来ている。
でも昭和1ケタの少数派の意見を述べさせてもらえば、僕らが子供の頃流行して
いた軍歌が一曲も載っていない。逆に言えば、あの時代の歌は後世に残す歌はな
い。あるいは残してはいけない歌なのかも知れない。だが、僕らの世代にとっては
「海征かば」や「愛国行進曲」「空の神兵」などは一生忘れられない歌だ。
意外だったのは「愛唱名歌」に載っている歌の中で昭和16年、17年の歌が多いこと
だ。「森の水車」「花火」「たなばたさま」「うみ」「里の秋」(16年)「山の歌」「スキー」
「若葉」「田植」(17年)。さすが戦争が激化した18年、19年の歌はない。軍歌一色の
時代だ。敗戦直前には”出て来いミニッツ、マッカサー、出てくりゃ地獄へ逆落とし”と
いう歌さえあった。
歌は世につれ、世は歌につれである。出来るだけ皆が歌えるよい歌を後世に残した
いものだ。
大声あげ叙情歌や小学校唱歌を歌っている。軽い体操から始まって発声練習を
して約2時間、20数曲歌いまくる。会費はタダなのに参加者は女性4人、男性2
人だけ。その男性のうち1人が交通事故で欠席したため、僕一人が男声。この年
になっても緊張するものだ。
先日は平成の叙情歌を歌った。「涙そうそう」「さとうきび畑」「花」「未来へ」などメロ
ディは聞いたことがあるが、歌ったことはない。譜面をみながら小さな声でついて
いったが恥ずかしい。無理もない。「なだ」が「涙」の意味であるのを初めて知ったぐ
らいなのだからだ。「愛唱名歌」(野ばら社)という歌の本を使っているが、なかなか
よく出来ている。
でも昭和1ケタの少数派の意見を述べさせてもらえば、僕らが子供の頃流行して
いた軍歌が一曲も載っていない。逆に言えば、あの時代の歌は後世に残す歌はな
い。あるいは残してはいけない歌なのかも知れない。だが、僕らの世代にとっては
「海征かば」や「愛国行進曲」「空の神兵」などは一生忘れられない歌だ。
意外だったのは「愛唱名歌」に載っている歌の中で昭和16年、17年の歌が多いこと
だ。「森の水車」「花火」「たなばたさま」「うみ」「里の秋」(16年)「山の歌」「スキー」
「若葉」「田植」(17年)。さすが戦争が激化した18年、19年の歌はない。軍歌一色の
時代だ。敗戦直前には”出て来いミニッツ、マッカサー、出てくりゃ地獄へ逆落とし”と
いう歌さえあった。
歌は世につれ、世は歌につれである。出来るだけ皆が歌えるよい歌を後世に残した
いものだ。