「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     ”なんも言えねえ”  北島選手の記録

2008-08-13 05:10:47 | Weblog
水泳の北島康介選手が百メートル平泳で58秒91の世界記録で優勝、金メダル
を獲得した。五輪で水泳同種目で二連覇は初めてのこと。北島選手の言葉を
借りれば”なんも言えねえ”脱帽である。明日の二百メートル決勝が楽しみだ。
ぜひとも二種目優勝の偉業達成を祈っている。

戦後の「水泳日本」、古橋、橋爪時代、僕も記録は”横綱”と”ふんどしかつぎ”
ほどの記録の違いはあったが、神宮プールで泳いだことがある。種目北島選
手と同じ百メートル平泳ぎだ。いま北島選手と同じに泳いだら、彼がゴールイン
しても、まだ僕はやっと50mをターン したぐらいの記録だ。古橋選手の1500
メートルの世界記録でさえ今は女子選手の記録である。

「水泳日本」でも”冬の時代”が10年近く続いたことがある。あの東京五輪(19
64年)と次のメキシコ五輪(1969年)の二回、日本は東京五輪の800mリレーで
銅メダルを獲っただけで、個人では一個もメダルを獲っていない。理由は解ら
ないが、しいて理屈をつければ選手の適齢年齢が、スポーツより政治に興味が
あった"団塊”の世代だったからかもしれない。

この時代の水泳関係者の努力は大変だった。幸い経済の高度成長期で全国に
スイミング・クラブが出来たのがこの時代であった。昔は”水泳不毛”の地とされ
た北国からも、スイミング・クラブのお蔭で五輪選手を輩出できるようになった。
北島選手も東京の"水”には関係のない日暮里の出身である。水泳以外のスポ
ーツでもクラブ方式は応用出来るのではー。