「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         "闘将”星野監督の悲劇

2008-08-23 05:25:35 | Weblog
五輪はいろんな感激を呼ぶ。なかでも先日の女子ソフトボールの逆転優勝はすばら
しかった。”120%勝ち目がない”(上野投手)相手の米国をくだしての勝利だ。全員
一丸になっての戦いぶりが画面から見てとれた。とくに斉藤監督の控えめの采配ぶり
がよかった。これに反して”星野ジャパン”の戦いぶりはー。負けたからいうわけでは
ない。敗戦を予測した日本人は多分僕だけではない。

野球はチームプレイのスポーツなのに”星野”が冠につくようでは、勝てる訳がない。
それに金メダルへの執着が強すぎた。勝負事だから勝利するのは当然だが、彼の
場合、それを口に出しすぎた。

星野監督をマスコミは”闘将”だという。一見そのように見える。韓国戦を前に”今度は
リベンジだ”と勇ましいことをいう。ふだんからマスコミ受けするようなことを口に出しす
ぎている。が、五輪チーム編成をみればわかる。自分のお仲間ふたりをコーチにすえて
いる。一人では闘えないのだ。

敗戦の将には酷だが、素人がみても選手の起用が間違っていた。何故調子の落ちてい
る投手を使い、二度まで同じように負けたのか。第一試合で調子が落ちたダルウィシュ
が試合後責任をとって頭を丸めたという。ダルと同じように他にも3人が髪をきったらしい。
金メダルを狙う気合からなのだろう。そんな若い選手の気持ちを”星野ジャパン”は読め
ていなかった。

勝利したソフトボールの齋藤監督の控えめな微笑。これに対して傲慢な(本当はそうでは
ないのだろうが)星野監督。闘将の悲劇である。