「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         あいまいな自転車交通法規

2008-08-03 05:04:55 | Weblog
近くに住む昔の会社の同僚から電話があった。彼は先年伴侶に先立たれ、昨年は
長男にも先に逝かれてしまった。その不幸を先見するように在家のまま仏門に入っ
ている。暫らく消息がなかったので心配していたら、自転車で転倒、三週間も入院し
ていたのだという。

僕も毎日のように近くの環状7号線を通ってスーパーへ買物に行く。彼の事故を聞い
て他人事ではない。気をつけなくてはとと思っていた矢先,昨日の新聞に同じ環7で
自転車同士の衝突事故で57歳の女性が死亡したと報じていた。現場は僕の行くスー
パーから10キロほど離れているが、交差点のシチュエーションは似ている。

犠牲者の女性が交差点を横断しようとしたところ、21歳の男子大学生の乗った自転
車が車道を時速30キロで突っ込んできて衝突したらしい。僕も同じような体験をした
ことがある。僕は転ばなかったが、前の荷台に載せていた野菜を道路一杯にばらま
いてしまったことがある。

自転車専用道路のない都会では、自転車は車道を走るのか歩道を走るのかはっきり
しない。環7のような交通量の多い道路は、とても恐くて車道は走れない。制服のお巡
りさんも歩道を通っているからOKなのだろうが通行許可の標識はない。逆に自転車は
車道を通ってはいけないという標識もない。

命あってのモノダネだ。僕は歩道を通る時も対向車がくれば一時停車をする。ケータイ
の若者や子供を二人乗せたお母さんの場合は、乗ったままでは恐い。昔”狭い日本、
そんなに急いでどこへ行く”という標語があったがー。ゆっくり生きましょう。