「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       物価の値上がりとスーパーマーケット

2008-08-30 05:32:22 | Weblog
東京の下町に大手スーパーチェーンが新しい型の激安店をオープンした。その模様を
テレビで見たが、開店前からお客が長い列を作り、店内は病人まで出るほどの混雑ぶ
りだ。確かに安い。「秋田こまち」10㌔入りが2,880円、わが家が安いと思って買ってい
るのより千円は安いそうだ。物価高の昨今、こういった”生活応援型”のスーパーは僕
ら消費者にとって大歓迎だ。

でも同じ東京でも僕の住む町は違う。運動をかねて週に数回、僕が自転車で行っていた
近くのスーパーが今月一杯で店を閉じてしまう。私鉄の駅から遠く、環状道路に面しなが
ら駐車場がないという立地条件の悪さが原因のようだ。老妻は早速閉店セールのビラの
目玉商品をチェックして”これとこれ”と買い付けを命じた。キャベツ100円、なす5本入り一
袋100円、ビビダス・ヨーグルド128円、キャノーら油328円etc.

7月の全国消費者物価が昨日発表になったが、前年同月比が2・4%の上昇、1か月の上
昇率としては実に16年ぶりだという。値上がりはここ10か月連続である。男の僕でも値上
りは実感する。それだけ家計を預かる主婦は大変だ。

最近、老妻も都内の高齢者用パスを上手に使って、物価の安い遠くの町まで買物に出かけ
る。わが町は昔から物価がたかい。大手スーパーまでこれに見習っている。下町に出来た
”激安型”スーパー大歓迎だ。これを機に”価格破壊”の再来を願いたい。それよりも僕に
とっては、さしずめ散歩に適したスーパー探しが最大の課題だ。