「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       辻本清美議員が国会舞台に慰安婦問題で反日活動

2013-03-09 07:26:26 | Weblog
民主党の辻本清美議員の衆院予算委での昨8日の”従軍慰安婦”に関する質問は最低、最悪であった。NHKの国会中継を巧みにハイジャックした意識的な反日活動である。国家予算を審議する重要な委員会なのに、予算とは直接関係のない”従軍慰安婦”について何故長々と質問するのか。世界に向けて”従軍慰安婦”問題をいっそう誤解させる機会を与えたにすぎない。

辻本議員は委員会の会場に大きなパネルを持ち出し、中曽根康弘元首相が、戦時中バリックパパン(インドネシア.カリマンタン島)の海軍航空隊の主計長だった時、街中に“土人女性”を集めて慰安所を作ったという古い文書について国が慰安婦問題に関与していたのではないかとt追求した。辻本議員は文書は防衛省の公開文書だと強調していたが、僕ですら10年も前からこの文書の存在を知っている。もちろん、中曽根元総理もご存知である。何も隠す必要もないものだ。

辻本議員は今、なぜこの文書を”新発見”のようにして国会の場持ち出したのか。ここに戦争を知らない一部の若い世代の歴史認識の問題がある。辻本議員や彼女が関係している”偽学者”は、戦時中の文書の正しい解読が出来なくなっている。一例だが、10年ほど前だが、戦時中にマレーで日本軍による大虐殺を示す秘密文書が発見されたと朝日新聞に売り込んだ”偽学者”がいたが、調べるとマレーの共産党軍掃討作戦に従事した軍の従軍日誌にすぎなかった。

NHKも多分、辻本議員の”中曽根文書”につては、通常の売り込みでは扱わなかったであろう。言葉は悪いがNHKは国会中継ということで辻本議員にうまくはめられてしまった。この国会中継をみた若い世代の中には、”中曽根文書”をみて、やはり軍が関与していたではないかと誤解する者もある。真相を知らない外国のメデイアに与える影響を考えれば、辻本議員の反日謀略といっても過言ではない。

なお、バリックパパンの街は昭和20年7月1日、3万人の連合軍の再上陸で壊滅、軍も現地住民も奥地サマリンダに撤退 途中の戦闘で1万人近い犠牲者がでていることを追記しておく。、