「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         歴史の真実 ブログ22位に感謝と責任

2013-03-27 08:46:45 | Weblog
今朝早く(午前4時)からのNHKラジオの深夜便「明日への言葉」で、戦時中の学童疎開の子供たちと特攻隊員との”しばしの”交流の記録を放送していた。昭和19年から20年にかけて東京の代沢国民学校(世田谷区)の学童が長野県松本郊外の浅間温泉に疎開した。そこにたまたま満州の新京で編成された特攻隊員部隊が、出撃前の1か月、同じ温泉に滞在していた。番組はその間の交遊録の紹介だが、疎開学童と特攻隊員という意外性もあり、当時を伝える隠れた貴重な記録である。

この番組を最後まで聞いたため、普段より寝坊してPCを開いたら驚いた。毎日更新している小ブログの訪問者数が9052PV,閲覧者数6177ID,ランキング22位と、普段に比べて一桁違うのである。ブログを始めて7年目に入り、トータル訪問者数100万PVを数えるが、これは過去2番目に高い記録である。この高い訪問者数を反映して、過去の小ブログにも目を通していただいたのであろう。沢山の方からコメントを頂いた。ブロガ―としてこれほどの名利はない。

僕は70年前の写真アルバムに、写真と共に「教育勅語」と「青少年に賜りたる勅語」をそのまま載せた。恩師と共に保護者会の幹部の写真も載せた。皇居前の卒業記念集合写真も載せた。当時の教育の一端がうかがえると思ったからである。代沢小学校の当時の疎開児童たちは、先生の教えで自らを「鉛筆部隊」と称し、疎開時の記録を日記にして残していた。そのおかげで、当時の事が後世にも伝えられた。

小ブログにコメントが多かったのは”「修身」(道徳)の教科化に反対”についてでであった。賛否両論頂いたが、9年間修身教育で育った僕ら世代にはごく単純に「修身」という言葉に抵抗があると言いたかったにすぎない。コメントの中には”子供より曾野(綾子さん?)みたいな老人を教育すべきである”といのもあった。でも、曽野さんにしても僕にしても、電車(近距離)の中で飲食したり、大騒ぎしたり、老人がきても席を譲らなかったことは子供時代にはなかった。

戦前と戦後の日本はあまりにも変わってきた。そのために今の若い世代については誤解される向きがある。当時の体験がある僕ら高齢者は事実を後世に伝える義務がある。従って小ブログも、かりに「私説」であっても責任を感じなければならない。

(写真は昭和18年3月、現在の羽田国際空港沖の浅瀬に潮干狩りに行ったときの記念。70年でこうも変わる)