バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

二十歳になりました

2023年05月28日 | 成長記録
 なんと2か月ぶりの投稿となってしまった…


バンビは、この春 二十歳になりました。
あの 衝撃の出産(?)からもう20年…
あんまり実感はないけど そんなに時間が経ったんだね…

長いような 振り返ればあっという間のような
ゆっくりゆっくり歩いてきたようで 日々ダッシュで走り抜けたようでもあり
まぁ とにかく、ここまで大きく一応無事に育ってくれて良かった。


うちでは特別なお祝いはしてなくて
バンビのリクエストで外食したり
もうプレゼントってカンジでもないので 
そのかわりにいっしょにBリーグ(バスケ)の試合観に行ったり。

成人式は来年になるので
その時にスーツ着せて家族写真を撮ろうと思ってますが。

あ、「大人なのでお母さん達が飲んでるお酒を僕も飲んでみたい」と言うので
ビールを一口飲ませてみたら
「苦い… これをおいしいっていうのがわからない…」w

以後、お酒に関心0。
余計なカロリー取る必要ないから それでヨシ!
かわりにうちでは 飲むお酢を愛飲してるけど。
(内臓脂肪に効果あるかなぁ…?w)


で、最近のバンビは と言うと
年度末 カレッジの先生の異動や退職があったりして
精神的に落ち着かなかったみたいだったけど
(そういう見通しの立たなさが相変わらずダメで、影響されやすい 泣)
新年度に入ってからは 2年生になり先輩としての自覚もあるのか
かなり安定してきたように感じる。

家でもそうだし、カレッジの保護者会でも先生にそう言われたので
やれやれ一安心かな。
前回 精神科にのDr.に相談して お薬を変えたのも良かったと思われる。

そうそう、二十歳と言えば
障害基礎年金の申請も 先日終了。
結果が出るのに 3ケ月ぐらいかかるらしいけど、たぶん大丈夫だと思う。

この辺りの ”親なきあとの準備”については
いずれ改めて記事にまとめたい と思ってます。

カレッジでの自立訓練も今年で終わり
来年度からはいよいよ就労移行になる。
ショートステイも今後月1か二ヶ月に1度のペースで利用していくつもりだし
”大人になる準備”というか ”自立に向けての準備”を
これからも少しずつ進めていく予定。

オットも60歳になって継続雇用はされているけれど
自分達夫婦のこれからの人生も 見直す時期に来ている。
その辺りのことも また改めて…。


多くは望まない。
家族が健康で、毎日を心穏やかにそれなりに楽しくを生きていけるなら
それぞれが自分の人生 まぁまぁ幸せだと思えるなら それでいい。

この先20年 バンビを見守っていけるかな…?
自分も元気で生きていけるように 頑張らないとね。

バンビ、二十歳 おめでとう。


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バンビ、19歳

2022年04月30日 | 成長記録
 バンビは4月生まれで 先日19歳になりました。
うーん、よくここまで育ったものだなぁ。
19年前、こんな日々が来ること まったく予想もできなかったけど... 


 この前も書いたとおり カレッジに入ってからは
やっぱり緊張やら不安やらあったのだろう
何となくふわっふわした様子だったけど
それもこのところやっとペースがつかめてきたのか落ち着いてきて
あの暴飲暴食も収まった。
やれやれ、良かった...

 カレッジには事前にPWSの過食→肥満の特性は面談で伝えてあったけど
改めて竹の子の会(親の会)のリーフレットを渡して
昼休みには買い物に出ないよう声掛けしてもらったりの支援をお願いした。

PASMO(ICカード)での買い物にも慣れたようで
週末に使用履歴を印字して、家計簿アプリでお金の管理をするという流れも
滞りなくできるようになってきた。

学校でもそれなりに支援はしてもらえたし、報告もあって相談もできたけど
いまのところカレッジの方がより密に対応してもらえてる感がある。
学校では(特に小・中の支援級では)
「バンビくんにだけ特別対応できません。」的なことを何度か言われたけど
一人ひとりにきちんと対応してもらえるって ほんとありがたいこと。


そして、休日の朝は スマホのアラームで起きてきて
(バンビはPWSあるあるの”日の出とともに起床”ということがないので)
家族の分も朝食の用意。
パンを焼いてカフェオレとベーコンエッグを作り
付け合わせの野菜やヨーグルトを用意する と言う流れも
見ていなくても 一人でできるようになった。

食後はお皿を洗い(たまに洗い残しがあることはあるけど)
自分で水筒やら着替えやらを用意して
バスケットゴールのある公園に電車やバスを利用して出かけ
(スマホで時間を調べ)
シュート練習で汗を流し
お昼をファストフードで食べて、帰宅したらレシートを出して報告。

順調に行けば(たまにこじれることもあるけど)何も手がかからない。
お母さん 楽で助かる~

いやいや、ここまで来るのに
何十回も何百回も練習を重ねてきたんだけどね。
それはこれまでブログに書いてきたとおり。

この子はやらせてないことはできない。てか、そもそもやりたがらない。
でも 親がやって見せて、本人にやらせてみせて
できたら誉めて、失敗しても叱らず励まし、対処の仕方を教えて
諦めずに 何度もやらせて自分もできるって自信を持たせて
それを繰り返し繰り返し、時間も手間もかけてー。
でも、一度できるようになったことはルーチンになって
何も言わなくても 本人が繰り返すようになる。

そこに至るまでには本当に面倒だけど
でもそうやって先に苦労しておけば、後は楽になる。

この前も先輩ママさんと話したのだけど
”結局 親はどこで苦労するか”だよね と...。

自分でやってしまった方が楽だし
保育園とか、放課後デイとか 他人に任せた方が楽だし
(もちろん利用すること自体は大いに結構なことなのだけど)
だけど親が時間をかけ、手間をかけ
”自分でできる”ように仕込む苦労を先にしておけば
いつか楽になる日が来る。

いつまでも自分でできない、人に頼る生活をしていると
頼れる人がいなくなった時
困るのは親だし、何より本人。

そう言う私だって ほんとはそんな偉そうなことは言えなくて
やらせておくべきだったのに、目をつむってきたこともたくさんある。

親が若いうちの方が体力あるし、根気も続くし
子ども自身も柔軟だから吸収しやすいし
ほんと小さいうちが勝負なんだけど
まぁ、わかっていてできないことも そりゃあるよね...。

うちはこれからそれを取り返していかなくては。
近い将来の バンビの自立のために。
いつか来る”親なきあと”にも続いていく彼の人生のために。

カレッジは自立訓練2年+就労移行2年。
その後 行先が決まって、少し落ち着いたら
20代半ばくらいでグループホームに入れるように
バンビのライフプランを設計して、必要なお金を用意する算段をして...

定型児は ある程度の年齢になったら自分で人生を考えて親離れしていくけど
障害のある子は、そこが自分では難しい。
だから親が長期的視野で子どもの人生を整えてやらないといけないんだと思う。

そう、これからの私の親としての仕事は
もう”教える”じゃなくて、”整える”なんだと思っている。

いままでつないできた手を離して、誰かに委ねることができるように。

バンビ、19歳。
シフトチェンジの時ー。
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カレッジに入学しました

2022年04月13日 | 成長記録
 さて、4月1日はバンビが新しく通うことになった福祉型カレッジの入学式。

福祉型カレッジー
ここの場合は 福祉サービスの自立訓練2年と就労移行支援2年を組み合わせて
それを”知的障害者のためのカレッジ”と称しているわけだけど...
(自立訓練と就労継続支援B型を組み合わせているところもあるみたい)
これ、最近のはやりというか
一時 放課後等デイサービスが雨後の筍のごとく増えたように
いろんなところが参入してきているみたいで たぶん今後増えていくであろう
事業形態なんだよね。

まぁ、成長ゆっくりな子が高校卒業してすぐ就労 ってなかなか厳しくて
こういう子ほど社会に出るまでにもっと学びの機会を与えてやれたら 
というのが そもそもの考え方みたいです。
バンビが通うことになったのは そのいわゆる「元祖」
(創立者が自分の障害のあるお嬢さんに学びの場を と考えて始めたそう)

カレッジと言っても、バンビの通うキャンパスは
ビルの2フロア(フロア全部でもないかも)を小さな教室に分けてるだけだけど...

それでも 4年間(特に自立訓練の2年の間に)
生活全般や、金銭管理、SST、文化芸術やスポーツの時間なんかもある。

高等部の3年間が、入学してすぐ”進路はどうする?” がお題になって
実習を繰り返すみたいな生活だったので
こういう形で社会に出るまでのモラトリアム期間を
学生気分で楽しんだって悪くない。

そう思って バンビの進路をカレッジに決めた。
まぁ、何よりすぐに就労というのは 
バンビの高校3年時点の実力では厳しかったしね。


同じキャンパスの新入生は11人。
入学式では 何故かバンビが代表として「誓いの言葉」を読み上げることに...

吃音もあるから大丈夫かな? とは思ったけど
何とか無事終えることができて良かった。
なかなか個性強めな(保護者も含めて)面々のようだったけど
4年間一緒に楽しく過ごせるといいな。

 初めてのスーツ姿

ベストもあるので 肥満スレスレ体型には見えないかもしれないけど
実際には ボトムスはもうXLサイズでないとキツくなっているので
(特にお尻が)
スーツの体系はBB体(ややゆったりめ)
おなか周りに合わせると腕が長すぎたりとか 
スーツ選びはなかなか苦労した。

ちなみに、フレッシャーズのスーツ選びは 2月中旬くらいには行かないと
3月に入るとどんどんハケて、数が少なくなってくるし
何より店舗が混んできて お店や時間帯によっては
店員さんが一人のお客さんにじっくり対応できなくなるんだとか。
下見だけでも先手先手で動いた方が良さそう。
こういうのもやってみないとわからないよねー。経験って大事。

スーツが決まったら、ネクタイやら靴やらの小物も買って
バンビは眼鏡も眼科を替えてから初めての買い替え。
いろんなもの新調したので、お金もだけど 時間と体力もかなり消費した。


そうやってバンビのカレッジライフは無事スタートしたのだけど
早速いろいろ頭を悩まされることが...
長くなるので また別の記事に書きたいと思います。
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卒業しました ~学齢期修了~

2022年03月19日 | 成長記録
暖かい日が続いたかと思っていたら
急に寒の戻りで雨模様の寒い1日だったけど
バンビの高等部の卒業式が無事終了しました。

思えば 3年間のうちの2年余りが新型コロナ禍で
休校やら分散登校やらもあったし
行事も軒並み中止になって... 涙

卒業アルバムを見ると、1年の時は外に出かけていろいろな体験してるのに
2年生からはそれがパタッとなくなって
校内行事とか授業風景とかの写真ばかり。

それでも、いろいろなことを学ぶ機会を作って経験を積ませてくれた。
体育祭や文化祭は学年別等規模を小さくしたりして実施してもらえた。

学校、先生方をはじめ関わって支えてくれた皆さんには感謝しかない。
本当に本当に ありがとうございました。

バンビにとってこの3年間は
いろいろやらないといけないことも多くて
守るべきルールや 気を遣う人間関係や
頑張らないといけないあれやこれやで
大変なこともきっと多かったと思う。

でもよく頑張ってた。バンビなりに一生懸命ー。
思春期のモヤモヤを抱えながら。
増えていく体重と葛藤しながら。
(この1年で6㎏も増えてしまったんだよね... まぁ、背も伸びたけど)

無事にこの日を迎えられて 本当に良かった。
この2週間くらいは 寂しさと先の見えない新生活への不安とで
多少不安定になっていたけれど
立派に卒業証書をもらえたバンビの姿に 私も安堵の涙が出たよ。

小さい時から療育で一緒だった子達のそれぞれ成長した姿を見たら
それも泣けてならなかった。
みんな大きくなったね... よく頑張ったね...

来賓もいない、合唱もない(歌唱付きの国歌や校歌が流れるのを聞くだけ)
シンプルな卒業式だったけど...

卒業式が終わってから せめてものはなむけにと
先生方が二部合唱で歌ってくれた「カイト」は胸に沁みて
思い出してもまた泣ける...

心に残る思い出の1日となりました。


学齢期が終了し
もう明日からは 学校という拠り所がなくなってしまうのは
子ども以上に親が不安を感じるものなんだね。
学校という 子どもを共に育んでくれる場所って
ほんとにありがたいものだったな と改めて思う。

子は社会人として 責任を持って自分の人生を生きていかなければならず
この先 子が・親が困った時、悩んだ時
学校のように当たり前にある支援はなくて
親があるいは本人が 自分で支援の手立てを手繰り寄せなくてならない...

だから不安もあるけど でもね
親の私が今のバンビに伝えたいことは

「Life can be so sweet」
”人生は素晴らしい、きっと素敵な日々が待ってるよ” ってこと。

明るい気持ちで 前に向かって歩き出していってほしい。

そして「stay gold」”いつまでも輝いていて” 
バンビはバンビのままでー。

そう、宇多田ヒカルさんの「stay gold」は私の大好きな曲。

 大好きだから ずっと
 なんにも心配いらないわ
 My darling Stay gold
 無邪気に笑ってくださいな
 いつまでも

 悲しいことは きっと
 この先にもいっぱいあるわ
 My darling Stay gold
 傷つくことも大事だから

 大好きだから ずっと
 なんにも心配いらないわ
 My darling Stay gold
 無邪気に笑っていられたら
 いつの日も

お母さんはいつまでもあなたを見守り続けるよ。

卒業おめでとう。
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1つの区切り

2020年09月23日 | 成長記録
 バンビは現在身長約167cmで、体重は65.5kg。
新型コロナの自粛中に4kg近く太ってしまったけど
学校が再開してからは少し戻せたみたい。
身長も伸びたしね。😅 

BMIは23.7で標準値だけど、体脂肪率は29.9で肥満。
確かにお腹周りやお尻が大きいし、太ももも張っている。
筋肉がつきにくく、ぽちゃっとした肉質なんだよね。
でも、腕や足は普通なので それ程太っているようには見えない。

 現在、GHは1歳未満のうちから使用するような話を耳にしているけど
バンビがGHを始めたのは9歳。
元々身長が大きめだったし、これは長身家系の遺伝子によるところもあるだろうから
みんなに当てはまるものでもないかもしれないけど
でも、GHを始めるのに焦る必要はないという私の持論は変わらない。

 バンビが今 この体型を維持しているのは
もちろんGHのおかげもあるのは否定しないけど
それよりは 小さい時から運動好きな子に育てることを目標にして
特に歩くことを厭わないように意識して生活してきたことに他ならないと
自負している。

 私は、食事のカロリー管理なんてきっちりできないダメ母なので
適当に自分が食べたいと思うものを食べる生活をしている。
バンビにも ”食べられない・食べてはいけない”と我慢を強いたことはなく
基本的に”食べていいものを食べていい分量食べさせる”という方針で
食に関して不満を与えないように心がけてきた。

給食もみんなと同じ献立(おかわりも野菜のおかずを1回だけOK)
おやつも毎日食べるしね。

ここまでは許すから 後はその中で工夫しよう。
例えば マックに行ったらサラダを先に食べよう。
外食で夜ジュースを飲みたければ、昼はお茶にしよう... そんなカンジ。

最後は必ず”おいしかったね、たくさん食べたね、良かったねー。”って思えるように
おなかと同時に心の満足を重視してきた。

だからなのかどうかはわからないけど
バンビはいままで 食べてはいけないものを勝手に取って食べたりしたことがない。
万引きはもちろん、家の冷蔵庫を漁って食べるようなことも一度もない。

もちろん、今日まで大丈夫でも明日も大丈夫である保証はないのは
重々承知している。
それに環境因子ではなく、持って生まれたものの違い
つまりバンビは”たまたまそういう子だった”だけ なのかもしれない。

それでも ”そういう子もいる”ということが
PWSみんながみんな「食欲モンスター」ばかりではない ということが
誰かの希望の光になれたなら... と思う。

17年前、永遠に続くかと思うくらいの暗いトンネルの向こうに
そういう灯りが見えたなら あの時どんなに心強かっただろうと思うから。
(今思い返しても涙が出そうになる...。)

 今、バンビは休みの日に 一人で電車に乗って
自宅から30分くらいの公園でバスケのシュート練習をし
ファストフードでハンバーガーとシェークを飲むのを楽しみの1つにしている。
こういう日が来ることをあの頃は想像もできなかった。

高校を卒業したらどんな生活になるのか
今はまだわからないけど
彼が 毎日が楽しいと思える人生を過ごせるように
それを私が用意するんじゃなくて、そういう人生を自分の手でつかめるように
親としてサポートしていけたらと願う。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
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やればできるようになるから、まずはやらせてみないと

2020年08月10日 | 成長記録
 梅雨明けした途端、猛暑がやってきて
マスクをして外を歩いていると息苦しさにくらくらしますが...

さて、夏休みに入り、バンビはデイサービスを利用しながら過ごしています。

先日は 私も仕事が休みだったのでデイは予約しないでいたのだけど
そしたら午前中「〇〇公園に行ってくる。」と1人で出かけていったバンビ。

そこは家から電車で30分くらいのところにある都立公園で
バンビがやりたいバスケットのゴールがある。
自粛期間中に 運動のために数回一緒に行ったことがあるのだけど
1人で出かけるのは初めて。

水分を補給することや他に人がいたらちゃんと譲り合うこと
荷物はベンチに置きっぱなしにしないで目の届くところに置くこと等
細かく注意して教えてきたし
その辺はちゃんとできていたので まぁ大丈夫かなと...。

そこからバスで移動したJRの駅の改札で待ち合わせてお昼を食べる約束をする。
今はGPSがあるから便利。スマホで連絡も取り合えるので助かる。


こういう話を学校の担任の先生や支援者の人に話すと驚かれるのだけど
バンビがこういう公共交通機関を使いこなした移動ができるのは
それだけ時間をかけて訓練を積んできたからで
一朝一夕でできるようになったわけではないんだけどね。

でも、大人になったら必要なことだよね?
やればできるようになるけど、逆に言うとやらせなければできない。
やってないことを自力で簡単にできるようになる子じゃないんだもん。
親は繰り返し教えてやらせて見せて
失敗した時はフォローしてやるくらいの覚悟を持って臨まないと...。

バンビは乗り物が好きだから、自分からも積極的にトライしてきたし
できたことが自信になって意欲につながるという好循環になってる。

他にも自分でできるようになってきたのは朝の支度。
もう高校生だから当たり前だけど、自分のことは自分でする。
たまに送り出す時に「〇〇持った?」と声掛けはするけど
基本は自己責任で 忘れたら取りに帰ったり
学校だったら先生に伝えて借りたり ということをするようになった。

私が何もしてやらなければ、水筒に自分で氷とお茶を入れて持っていくし
おやつは自分で戸棚や冷蔵庫から出して見繕う。
休日は家族3人の朝ごはんも用意したり。

いつもはこれにベビーリーフとかレタスがプラスされるんだけど忘れたらしい。
卵を割るのはまだ失敗することがあって目玉焼きがぐしゃぐしゃだけど
牛乳を温めてカフェオレにしたり、パンを焼いたり
電子レンジ&オーブンも使えるようになった。

時間はかかるけど、時々失敗もあるけど
やればできるようになる日が来る。
でもそのためには、まずやらせてみないとね。
時間がかかることや失敗を恐れずトライさせてみる。

それは将来の自立のためにすごく大切なことだなと思うんだよね。
トライさせてみるのは時間も手間もかかるし、その時は親は大変で面倒くさいけど
できるようになったら 親は断然楽になる。
面倒だからって親がやってたらずっとやることになるんだもん。
どこで苦労するかを考えたら、子どもが伸び盛りの時だと思うけどなー。
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就労への道③

2020年07月09日 | 成長記録
 このブログは何より私の子育ての記録なので
バンビの就労について 書き留めておくのだけど...

 2年生になったら類型化というのがあって
一般就労か福祉就労か、明確な線引きではないものの
一応分かれる話は前にも書いたけど
バンビは 結局一般就労を目指すC類型になった。

 クラスも変わって、担任の先生も変わる。
昨日初めて保護者会があって、超久しぶりに学校に行ってきた。

新しいクラスは全員C類型なので、クラスの雰囲気は落ち着いているみたい。
ただ、C類型ってことは前にも書いたけど 時間に対してシビアになるので
何をするにつけ時間のかかるバンビは
たぶん着いていくだけでいっぱいいっぱいなんだろうなぁ...。

 本当なら1学期のうちにトライアル実習があって
希望すれば外部(企業等)での実習をさせてもらえたはずなんだけど
コロナ対応で 今年度は全員校内実習になってしまった。
バンビも1学期は企業を経験して、2学期は福祉(就労移行支援事業所等)で
と思っていたのだけど
トライアルは2学期以降でそれも3年生優先(当たり前だけど)になったので
どうなることやら...。

 で、その校内実習は昨年は2課だったのが、今年は3課に入れて
2週間近くを黙々と頑張ったようだ。

 実習で問われるのは作業そのものもそうだけど
それよりわからない時や困った時に自分から確認に行けるかどうか
質問や報告、それに御礼なんかが的確に言えるかどうか
うまくいかない時に自分なりに工夫ができるか とか
一度指導されたことが次から活かせるか とか。
そういう”仕事に取り組む姿勢”みたいなものが大事みたいなんだよね。

 バンビはそういうところ根が真面目だから、一生懸命取り組むし
質問や報告は日頃から意識させてやらせるようにしてるから
割とできるみたいで 評価されていた。
緊張もあるのか 吃音がキツくなって、話すのも大変そうだったけど
それでもすごく頑張っていたと思う。

 実習が終わり、通常の学校生活に戻って
バンビは今年は”オフィスワーク班”として 様々な仕事の手順をならっている様子。

一度ファイリングがうまくできなくて、二度検品で不合格になった時
泣いてしまって30分くらい固まって何もできなくなってしまったらしい。
うーん、なんて言うか、ブライドと能力がミスマッチなんだよね~。
手先の不器用さとか空間認知とか、本人の努力だけでは如何ともしがたい。
親としては不憫な限り...。

でも、30分で切り替えてそこからはまた仕事に取り組めたようなので
そこは成長と先生にも捉えてもらえたようで良かった。

ハサミの使い方も上手になってきて
あー あの幼少期の苦労も無駄じゃあなかったねぇ。

ただ ”オフィスワーク”も本人それがやりたくて選択したわけではなく
(私としては農園芸がいいかなと思うんだけど、選択肢にはなく)
手先が不器用で体力もないから、清掃は難しく
食品にはあまり行かせたくないし と消去法で選んだ作業班。

パソコンを使った作業もあるようだけど
バンビはまだローマ字を習得してないしなぁ... 道は険しい。

働く ってほんと大変なことだと思う。
定型の子はなんの疑問もなく、高校・大学と進学していったりできるけど
この子達は10代半ばで 働くことを考え、どう生きていくかを模索することになる。
なんかね、その姿は尊くて
お母さん、胸熱。ちょっと涙出てくる...

もうほんとバンビに合ったところが見つかりますように って祈ってる。
ってか、ただ座して待つだけじゃなく 努力して引き寄せねばならないのだけど。
頑張ろうね、バンビ。
お母さんもできることは頑張るから。
これからも成長していこうね。
あの努力は無駄じゃなかったって また言える日がきっと来るはず。
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高校生になりました

2019年04月21日 | 成長記録
4月も早や中旬過ぎましたが...
バンビもめでたく高校生となりました。

都立の特別支援学校の高等部普通科で、通学は電車を乗り継ぎ、door to doorで40分くらい。



制服はなくて、標準服なので
背が伸びて丈が短くなったズボンを新調し、ブレザーは中学の時のをエンブレム付けたりして着せてるんだけど
袖丈出すのを忘れてつんつるてん感が否めない...

1年生は7クラスあって
バンビのクラスは 男子4人、女子2人。
バンビ以外の男子は支援学校からの入学で、言語でのコミュニケーションが難しそう。
友達作りたいバンビにとっては ちょっと物足りないかなぁ…。

まぁ、今後 学習や作業は クラスではなく、班別のようなので
また組み合わせは変わるようだけど。

オリエンテーションも終わって、少しずつ授業らしきものも始まってきてる様子。
バンビは 部活をすごく楽しみにしていてバスケがやりたいと入学前から言っていたのだけど
球技部(バスケだけでなく、ソフトボール・キックベース・ポートボールなどもやるらしい)の仮入部などもして
張り切っているようです。

連休までは慣らし期間かな。
疲れて午後の授業はウトウトしてしまったりもあるようなので
しっかり頑張ってほしいな と思うばかり。


メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
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門出の春

2019年03月25日 | 成長記録
またまた久しぶりの投稿。

もう以前みたいに、日々のことを書いたりはしなくなってしまったけれど
それでも このブログを閉鎖せずにいるのは、過去記事でも何か参考になることがあれば という想いと
バンビの人生の節目節目には、これからも記録をしていこうと気持ちがあるから。

で、この春 バンビは中学校を卒業して、区内にある都立の特別支援学校の高等部・普通科に進学します。

クラスの「3年生を送る会」では、全員での合奏の後
3年間の思い出の写真をスライド上映してくれて
その後、在校生の送る言葉。

この辺りからバンビは涙を流し始め
「え? 泣いてる?」と私もびっくり。

最後に 卒業生の巣立ちの言葉。
これを言う頃には、鼻までたらしての大号泣。
私も最初はうるうるしていたけど、バンビがちゃんと台詞を言えるのか気が気ではなく
泣くどころではなくなってしまった…。

バンビにつられて他の子も、そして在校生も泣き始め
最後は涙・涙の3送会 となってしまったけど、まぁこれはこれで良かったのかも。

バンビがあんなに泣くとは 私も驚いたけど、先生方もびっくりしたらしい。
それだけこの3年間が楽しい思い出でいっぱいで、別れが寂しいと思えるような日々だったんだろうね。
とてもありがたいことだと思う。



そんなことがあったから 卒業式はどうなることかと思ったけれど
ちゃんと卒業証書を受け取り、みんなに別れを告げて巣立つことができた。
 

私も小学校の時より 落ち着いて見ていられた気がするけど
一方で、小学校の卒業よりもなんだか寂しくてたまらない気持ちになった。


支援学校判定だったけど、親の一存で支援学級入学を選んだから
みんなについていくのは大変だったと思う。
その分 支援の先生含めて先生方には手を焼かせてしまっただろうし
クラスの友達に待ってもらったり、助けてもらったことも多々あったことだろう。

でもこの3年間、バンビは毎日がとても楽しそうだった。

私は バンビに何かができるようになってほしいとは思っていなくて
ただただ、毎日が楽しい、自分の人生は幸せだ と感じて生きられるようであったらそれでいい。
それこそが目指すところだ と思ってきたので
願いが叶ったと思って、とても嬉しかった。

もちろん、ただ楽しかっただけではなく
温かい指導、良きお手本の中で バンビは多くのことを学び、バンビなりに大きく成長したんだと思える。
支援学級を選択して本当に良かったのか? という想いが途中私の心によぎったこともあったけど
でも今は心から この選択で良かったと言えると思う。

バンビ、よく頑張ったね!
身長も伸び、肥満もせず、心身ともに健やかに育ってくれてありがとう。
素直で優しく、何事にも一生懸命頑張る子になってくれて、とても嬉しいです。

バンビに関わり、支えてくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

それだけに、別れがせつない。
キラキラした暖かで幸せで時間・居場所から親子共に巣立つ春…



次の3年間がどういう生活になるか 今は未知数だけれど…
おそらく すぐ就労・就労と追われるようになるんだろう。
社会に巣立つ日はもうすぐ目の前なんだもんね。

高校での3年間が、そして社会に出てからの人生も、楽しく幸せなものになるようにー。
親として私にできることを 1つ1つやっていこうと思う。

子育ても仕上げの時期に入ってきたんだなぁ~。
本当にあっという間だね。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
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できることを増やしていく

2018年11月22日 | 成長記録
自立に向けて、バンビが自分でできることを増やすようにしています。

例えば
 
 ・電車やバスなどの公共交通機関の利用。(ICカードのチャージも含めて)
 ・コンビニやスーパーでの簡単な買い物 
 ・ファストフードやファミレスで自分でオーダーする。
 ・床屋さんに散髪に行く
 ・スマホの利用
  これは通話は問題なくて、でもメールやLINEはまだおぼつかず。
  まぁ、LINEとかSNSは無理にしなくてもいいと思ってますが。
  電車の時間や経路をアプリで調べるのを練習中。

まぁこのあたりの、中学生ならできるでしょ、普通 ってことはできるように取り組んでます。

で、先日は初めて病院に一人で行かせてみたんだけどね。

足の裏にウィルス性のイボができていて、うつって広がったりはしないけど削り取らないと治らないとかで
週1ペースで通院していて。
最初のうちは一緒に通ったけど、大体毎回同じパターンだから一人でも大丈夫かなと思って行かせてみたら
問題なかったみたい。

こういう小さな成功体験が 少しずつ自信になって
ますます自分でやってみようっていう気持ちにつながっていくようです。

頑張れ、バンビ。
自立の日は近い。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
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