バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

バンビ、母を見捨てる事件発生

2021年07月25日 | 日々の出来事
 前にも書いているけど
うちは日頃オットの実家(今は無人)に車を置いていて
どこかに出かける時は オットが車を運んでくるか(通勤途上にあるので)
家族で実家に行ってから ということになるのだけど。

 昨日も夜 さぁ帰ろうという段になって 
オットが車を車庫入れする前に実家の前に車を止めて
実家に置いておきたい荷物を家に運び入れていた。
オットは私とバンビが降りるという想定ではなかったので
いつもは停めない道路の反対側の端に駐車。
私は 降りた方が車庫入れがスムースかと思って、車の外に出たその時
救急車のサイレンが聞こえ、一瞬それに気を取られたんだよね...

次の瞬間、側溝の隙間(20cmくらい空いていた)に片足が落ちて
私はそのまま右を下にして道路に倒れる羽目に。

車から降りかけていたバンビは 私の悲鳴を聞いて
何が起きたのか とびっくりしたらしい...

「どうしたの? お母さん。大丈夫!?」という声は聞こえた。
でも、痛すぎて動けない。

右ひじを思いっきりぶつけたし
足が側溝に落ちたまま倒れたので、足をひねるような形になったし
私は ”あー、これはやっちゃったかもなぁ...。”と呆然自失状態。

地面に接している右半身が何だかヌメヌメと濡れてる気もして
これは出血かなぁ、ヤバいなぁ と思ったり。

前の交通事故の時もそうだったけど
こういう時ってほんと周りがスローモーションになるんだよねー。

そこへオットが戻ってきて、路上に横たわる私の姿を見て仰天。
「えっ? 何があったの? どうしたの?」とプチパニック。
(そりゃまぁそうだろう...)

「足が側溝にはまって...」と答えたら、意識があるとわかったからなのか
「立てる?」といきなり 腕をつかんで引っ張り上げようとしたので
超びっくり!
いやいや、無理だから!
頭打ってるかもしれない人間をいきなり動かしたらあかんでしょうに。

人間 焦るとこういうことしでかすよね。
私もてんかん発作を起こした人を目の前にして救急車呼ぼうとして
焦って110番通報しちゃったことあるからわかるけど。


「やめて! ちょっとこのままにして!」と叫ぶ私に
バンビは恐くなったのか
「僕 もう一人で電車で帰る!」と 事もあろうに倒れている母を見捨てて
帰ろうとするので これまた超びっくり!
乗ろうと思っていた電車の時間が迫っていたのはわかるけど
そっち優先かい... お母さんは、ショックだよ。

結局 一旦家に入って、消毒したり冷やしたりして
車で帰宅することになったんだけど。

ちなみに 濡れていたのは
バッグに付けていた消毒のためのアルコールボトルが転倒の衝撃で破損して
こぼれたものだとわかって一安心。
暗くてよくわからなかったんだけど、ともかく血じゃなくて良かった。


しかし、見た目いちばん派手なダメージを受けたように見える右肘は
打撲と擦過傷のみなので 実はそれ程大したケガではなく
(こんなに腫れる?って程 腫れてはいるけど)
ひねってしまったらしい 右膝、足首、そして右足薬指の付け根が
じわじわ痛くなって来てるの ほんとにヤバい...
恐らく じん帯に何らかの損傷がある気がする。
歩けるけど痛い...

バンビに
「お母さんを見捨てて一人で帰ろうとしたね。ひど過ぎる~。」と言ったら
「ごめんね。でも僕は『大丈夫?』とは言ったんだよ。
 びっくりしちゃったんだよね...。」と言っていた。(笑)

まぁ、骨折とか頭打ったとかでなかったのが不幸中の幸い。
それにしても まさに一寸先は闇。
気を付けないといけないなぁ...。
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ありがとう、T先生

2021年07月12日 | 日々の出来事
2015年3月のブログ

バンビが小学校6年生になる時、定年退職されたT先生。

就学の時、学区の小学校に特別支援学級がなくて
バスで15分程のF小学校に入学。
そこでT先生と出会った。

1年経って、学区の小学校に支援学級が新設されて転校することになり
「お世話になりましたー。」とお別れ。
迎えた新年度 U小学校にT先生がいてびっくり!
いや、何となく 予感はしてたかな...

以来5年間 厳しくも愛ある指導に
本当に親子共にどれだけ学ばせてもらったことか...

子どもへの指導はもちろんだけど
障害のある子を抱える親として 学齢期に何をすればいいか
子どもに何をさせておくといいか
親の姿勢とか視点とかを 教えてくれる人だった。

そんな先生は 他に誰もいない。
私は バンビの小学生時代にT先生に会えて、いろんなことを教えてもらって
本当に恵まれていたと思う。
いい時代だった...。

管理職にだってなれたんだろうに
きっと生涯現役って決めてたんだろうな。
そして再雇用制度は利用せずに 潔く身を引いた。
(何かご事情あったのかもしれないけど)

最後の日々も お別れ会なんていらない、みんなに言わなくていい
と 淡々としていたっけ。


余暇の活動でも 夏の流しそうめんの度にふらっと現れて
竹を組み上げたら、そうめんは食べずに 飄々と立ち去る
まるで流しそうめん職人(そんなのあるかわからないけど)みたいだった。

この前お会いしたのは 去年? あれは一昨年?
まさかそれが最後になるとは 思いもしなかった...

6年経って、先生は天国に旅立たれた。
まだ66歳、早すぎる。あまりに突然すぎる...

先生、この前バンビが大きくなったことにびっくりされていたけど
今はあれよりまた背が伸びましたよ。

おかげさまで 高校生活楽しく過ごしているようです。
課題はいろいろありますが...
あの頃先生に教えていただいたことを胸に 私もここまで子育て頑張ってきました。

卒業後の進路が決まったら報告したかったし
成人式を迎えたバンビを見てほしかったな。
それは本当に残念です...。

これからもどうぞ空の上から教え子達を見守っていてください。 
先生のことは 忘れません。
本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

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はじめての選挙

2021年07月05日 | 日々の出来事
 バンビは18歳になったので、今回の都議選に際して選挙権が発生。
人生はじめての投票に行くことになった。

 まず「選挙とは」をざっくり説明する。
これは学校で生徒会選挙とかをやっていて その時に習っているようなので
イメージくらいはできているみたい。

母:「世の中をよくするために、東京都で仕事をしてくれる人を選ぶんだよ。」
バ:「僕は女の人に投票したい。」

いや、それ 何の選挙? ww

バ:「僕はねー、コロナを早くなくしてほしいんだよね。
   だからそういう人を選びたい。」

うん、その気持ちはわかるけど...
それは一体誰だろう? ww


当日は雨の予報だったから、期日前投票にしようかな とも思ったけど
初めてのことにイレギュラー体験をさせなくてもいいかと思い直し
(障害ある子って 結構最初が肝心のこと多いしね。)
懐かしい母校の小学校に 家族3人で投票に行くことにした。

で、出かける前にもう一度 選挙公報を見せて
母:「誰を選ぶかを自分でよく考えて決めるんだよ。
  人に言われて決めないで。
  あと、誰に投票したかを 誰かに聞かれてもそれは言わなくていいよ。」
バ:「髪の毛縛ってる女の人はいないの?」

いや、なんでその質問? 誰か思い浮かべている人がいるのか... 謎 ww


で、いよいよ 現地。
「この紙を渡して、投票用紙をもらったら台で名前を書くんだよ。
 台のところにも名前が書いてあるから それを見て書いていいよ。」
ともう一度説明してから 私が先にやって見せる。

名前を書くのに だいぶ時間が掛かっていたけど
それでも無事投票することができた。

いつも 余暇活動のコーチの奥さんが選管として座ってらっしゃるのだけど
(地元で小さい頃からバンビのことを知ってくれている人)
今回も気が付いて コロナ対策のパーテション越しに
「バンビくん!? そうなのね~」とびっくりされていた。
地域の人に成長を見守ってもらえるようで ちょっと嬉しかったな。

そんなこんなで はじめての選挙は無事終了。
バンビも1人の社会人として権利を行使できたことは喜ばしいこと。

いつか 親と一緒でなくても選挙に行ってちゃんと投票できるように
これからも経験を積んでいけたらいいな。
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