バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

幼児G修了

2010年03月16日 | 日々の出来事
日曜日、幼児Gの修了祝い会&茶話会&打ち上げ飲み会が無事終わりました。

幼児Gは1歳の時から6年間、親子でお弁当を持って通った療育施設。
先生やボランティアさんに支えられ、同じ痛みや悩みをわかり合えるママ友に巡り合い、バンビと共に笑ったり泣いたりしながら過ごした日々に今ピリオドを打ったんだなー 
という実感は、正直まだあんまりないんだけど...。

ほんとにここに辿り着かなかったら今の私はいないと思うし、たぶんバンビも違ってたんじゃないかな。
それぐらい私にとって、バンビにとって大きな大きな場所だった。

幼児Gが他の療育と違うのは、ただ子どもの訓練をするんじゃなくて、母子活動を通じて親が子どもにどう接すればいいかを親に教えてくれる場所だってことだと思う。

ほとんどのPWSの子がそうだと思うけど、バンビも最初人見知りせず後追いもなく、誰にでも愛想がよくて、例え誘拐されても絶対泣きそうもないようなカンジだった。
裏返せばそれは親への特別な愛着もないということで、こんなに頑張って育ててるのに”ママじゃなくてもいい”っていうのは 少なからずショックで。

でもそれが幼児Gでの母子活動を積んでいくうちに、ある時急に(自分で言うのも何だけど)”ママが大好き”に変わったバンビ。

そしてバンビに ”大好きなママが笑ってくれたら嬉しい、ママに褒められたい、ママに怒られるのはイヤ、ママに無視されたくない。”という気持ちが芽生えた時、私の指示がバンビに通るようになって育児がとてもしやすくなった。

子どもが自分のことを求めてくれるのは、親としてこんなに嬉しいことはない。
現金なもので そうなるとますます我が子が可愛く思えたりするんだよね。
それに自分の指示が通るとなると、育児にも自信が持てるようになるし、その頃から全てが良い方向に循環していくようになった気がする。

子ども自身も 小さいうちにちゃんと親への愛着を感じ、その指示に従うことができるようになっておけば、将来 他者の指示に従うことが必ずできるようになると思う。つまり、社会の中で生きていける。
社会性の第一歩は親子関係から始まるんだよね。

それを教えてくれた幼児Gには本当に感謝している。ありがとうございました。
そして、私自身6年間よく頑張ったと自分で自分を誉めてあげたい。お疲れ様、私。
もちろんいちばん頑張ったのはバンビだと思うけどね。お疲れ様、バンビ。修了おめでとう!

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最近のバンビ語録

2010年03月16日 | 成長記録
バンビは最近すごくおしゃべりになったけど、発音が不明瞭なので意味が聞き取れないことが多い。

例えば 「いったらんめー」 → 「いちばん前」
「いちばん前(に行く)」って言ってるんだけど、「行っちゃダメ」に聞こえたり(笑)

「運転手」と「救急車」が同じに聞こえたりすることもある。

幼児語?もなかなか抜けない。
「赤いの電車」 → 「赤い電車」
緑は「緑の電車」なので、この辺の区別が難しいらしい。

あと、一度覚えるとなかなか改めることができなくて
車掌さんのことを何度教えても「運転手さん」と言う。
”しゃしょーしゃん”っていかにも言いにくそうだけどね。


今日 幼稚園最後のお弁当だった。
帰宅してお弁当箱を出した時に「ママ、ありがとう。いっぱい入れてくれてありがとう。」と言ってくれた。
たぶん、バンビは最後だとはわかってないと思うけど...
せつないような嬉しい気持ちになった。バンビ、ありがとう。

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プラレールと空間認知

2010年03月16日 | 日々の出来事
我が家にはオットが大人買いしたプラレールがあって、二階建ての駅に線路を立体交差したりして走らせることができるようなセットもあるんだけど、普段は出したりしまったりが面倒なので、お友達が来た時だけ一緒に遊ぶことにしている。

そういう時、バンビは自分で線路を組むことはしないので、誰かが線路をつないでくれるまでは電車をいじったりしながらじっと待っている。
いままではそのことにあまり違和感がなかった。

でも、今回年少の双子ちゃん(健常児)が来て、彼らが自分達で線路をつなぐのを見てたら
それは実際にはちょっとめちゃくちゃで、そのままではすぐ電車を走らせることができなかったりするんだけど、でも少なくとも彼らにはこういう風に線路をつなげたいっていうイメージが頭の中に描けていて、それを形にしようという気持ちがあるんだということを改めて感じたのでした。

バンビにはそれがない。 というか、できないみたい。
これも空間認知の弱さなのかなぁ と思う。
手先も不器用だから、線路をつないだりすること自体 ”できない→やりたくない”になるのかもしれない。

プラレールって結構いい訓練になるかも?
これからは親が線路をつないであげるんじゃなくて、どうやったら線路がつながるかバンビに考えさせて(親の誘導は必要だと思うけど)やらせてみるといいかなと思う。
好きなことは一生懸命やるもんね。

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お友達

2010年03月16日 | 日々の出来事
以前からバンビの課題は「お友達との関わり」だとこのブログにも何度も書いてきたんだけど...
卒園も間近になってやっと お友達を家に呼んだり呼ばれたりして遊ぶこともできるようになってきました。

いままではみんなの中にいても1人別行動(になってしまうというか、ならざるをえなかったというか?)のバンビを見ているとせつなくて、いつの頃からかあんまりみんなが集まる公園とかには足が向かなくなってしまっていた。
療育で忙しいからって、それを口実にして逃げていたところがあったと思う。

でも、幼児Gのおしゃべり会の時に他のママの「一緒には遊べてなくても、同じ場所にいて遊んでたことで、本人は”今日は○○ちゃんと遊んだ”って言ったりする。」という言葉を聞いて、”本人がそれで満足ならいいんだよね”って思えるようになった。
それで、バンビがお気に入りのお友達のママに思いきって声をかけると、みんな喜んで来てくれた。

と言っても、やっぱり同学年の男の子のスピードやパワーには付いていけないみたいで、バンビが遊びたがるのは大抵年少さんだったりするんだけど。
(同じクラスに異年齢のお友達がいるのは縦割り保育の良さだなー。)

年少さんだと健常児でも一緒に遊んでいるようで個々にやりたいことをやっているだけだったりして、レベル?的にバンビに合うみたいだし、しかもそういう中でちょっとお兄さんぶったりしてみるのがバンビとしては嬉しいことのようでもあり...。
すーごく張り切って仕切ったりしているのが 聞いてておかしくってたまらない。

あと健常児のママともじっくり話していると、みんなそれぞれ育児に悩みや不安もあったりして、”同じなんだなぁ”と思えたのが私にとっても嬉しいことだった。

以前に感じていた壁(のようなもの)は 勝手に自分が作り上げていたものだったのかもしれない。
こんなことならもっと早くにお友達と遊ぶ機会を作ってあげれば良かったなぁ って今頃思うんだけどね。

 みんなでおやつ

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10円のドレス

2010年03月16日 | 日々の出来事
あっという間に3月も中旬になってしまった
卒園を前に毎日バッタバタで、日々が飛ぶように過ぎていくなぁ...。このところ休みナシのフル活動で、さすがにバテ気味です

で、先日 卒園式に来ていく服を手持ちのもので何とかならないかと思って、クローゼットをごそごそやっていた時のこと。

バンビが「ママ、どーしたの?」と言うので
「お洋服がないんだけど、お金ないから買えないんだよね。どーしようかー?」って答えたら
「ママ、ちょっと待ってて。あるよ、バンビお金あるよ!」

自分のアンパンマンのお財布を手に戻ってきて
「ハイ、ママ。お金、どーぞ。服買ってね!」と渡してくれたのは、お手伝いしてくれた時にあげたおこづかいの残りの10円玉。

母:「ありがとう。でも、いいよ。それはまたシール買うのに使ったら?」
バ:「いいの、いいの。ママ、服買って。」
と言い張るので、ありがたくいただいておくことにした。
気前の良い息子に育ってくれて、嬉しくて涙が出るよー

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