バンビの親になって6年半、私なりにPWSに限らずいろんな障害のあるお子さんと接してきた。
で、他害などのいわゆる行動に問題のある子を見ていると、その親(主に母親)に共通している部分があるなぁと感じることがある。
っていうか、障害は関係なくて、単に”子育て”の問題なのかも。
もちろん、私もたった6年半の、それもひとりしか子育て経験はないんだから、そんな偉そうなこと言える立場じゃないのは承知で、でもどうしても書いておきたいなと思う。
つまり、子どもが悪いことをした時の対応が 正直”ちょっと違うんじゃないかなぁ”と感じられてならないのです。(本人に直接は言えないけど。)
ただ「ダメよ。いけません。」って言うだけでやらなくなる子はいないと思う。
周りが圧倒されるような勢いで怒鳴りつけて叱っても同じ。
或いは、”この子は言ってもわからないから”って諦めたり、”できなくてごめんなさい。”って代わりに周りに謝って本人を甘やかしたり。
それは違うんじゃないかなぁ。
今ここでちゃんと躾けておかないと、大きくなったらもっと大変になる気がする。
その時ツラくなりそうでママのことが心配。
でも、いちばんツライのは 生きにくくなる子ども本人だよね。かわいそうだよ。
躾けるには 親も子どものことよく見てわかってやらなきゃいけないし、根気や忍耐も必要だし、はっきり言って大変だし疲れるけど...
でも、2、3歳から就学前のこの時期がとっても大切。あきらめちゃいけないよね。
そして、大事なのは
その子にとって親が 愛する・大切な存在であるか-親子関係がちゃんとできているか。
その子にとって親が 厳しい・恐い存在であるか-ちゃんと叱れているか。
この2つなんじゃないかなぁ...。
子どもにとって大好きな大切な存在であるお母さんが、自分を怒る。
そのことが悲しい・辛い、怒られたくない と思えば子どもはしなくなる はず。
(まぁ、もちろんそう簡単にいかない時もあるけど。)
それに、子どもは どんな小さな子でも 親が真剣に話せば伝わる と思う。
そういうことをすると お友達がイヤな想いをするからやめようね とか
ママがとても悲しくなるからやめてね とか
言えば、意味が全部通じないとしても 想いは伝わる んじゃないかな?
そして、悪いことをやめたら「ありがとう」「偉いね」「ママ、嬉しいな。」って、ちゃんと伝える。
大好きなママに誉められた、ママが喜んでくれた、笑ってくれたら自分も嬉しい。
これも大事。
例えば、”PWSの子はお友達に物を貸してあげることができない”って話を耳にするけど。
確かにバンビを見ていても物への執着は強い気がする。でも、できるできないは はっきり言って訓練次第だと私は思う。
「うちの子、貸してあげられないのよねー。」って言われたことがあるし
或いは 他の子のものを取り上げた時、その子を叱らずに「取っちゃってごめんね。こっちの貸してあげるから。」で済まされたこともあるし
でも、そーいうのって違うんじゃないかなぁ?
貸し借りができないならできるようにしてあげないと、他の子どもとの遊びが成立しないよね。
どうしてあきらめるんだろう?
確かにそれで済ますのは簡単だけど。
「お友達にも貸してあげようよ。バンビだってお友達のを借りたいことがあるでしょ?貸してもらえたら嬉しいよね?」
「全部がダメだったら、赤いの1個貸してあげる? バンビが”どうぞ”したら、お友達も”ありがとう”って言ってくれるかもよ。」
そうやって貸してあげられたら、「すごいね。偉いね。」って誉めるまでは 時間もかかるし、気力も必要。
だけどすごく大事だと私は思う。
別に自慢するわけじゃないけど、バンビも今はちゃんと貸し借りができる。
食べ物だって 人と分けることもできる。
うちの場合は バンビが悪いことした時 「そんなことすると もう電車に乗れなくなるよ。」だけで、大抵のことはOK。
(でも最近は「大丈夫。乗れるよー。」って返されることもあるけど。)
そういう親子関係を作るのに6年半エネルギーを費やしてきたんだよね。もちろん、うちだってまだまだ課題は多いですが。
親はなめられちゃダメなんだと思う。時には厳しさも必要。
バンビには事あるごとに「親に勝とうなんざ、10年早い!」って、親の強さを力で教え込んでる。
(力でって、相撲とかやってです。もちろん。)
それに、のべつ幕なし叱りつけるんじゃなくて、人にケガさせそうなこととか、わかっていてわざと悪いことをやった場合は、ほんとにちゃんと叱る。
ガミガミじゃない恐さを醸し出すって難しいけど。
逆に ガッツリ叱られたことはほんとに悪いことなんだって教えるのも必要だし。
私は自分が座ってバンビの目線に合わせて叱るようにしてる。
「誰が悪いの?」と聞けば「バンビ」と答えるし、「悪いことした時はなんて言うの?」と言えば、「ごめんなさい。」って言うもん。
子どもだって、ちゃんとわかっているんだよね。
「子育ては自分育て」ってよく言うけど、ほんとにそうだと思う。
毎日が修行。
でも、諦めちゃいけないんだよ。結果は正直に自分に返ってくる。
健常な子はある程度の年齢になると、自分で周りの反応を見て、これは恥ずかしいこと、これはやると周りにイヤがられる ってわかるから 自分で軌道修正するようになるけど
障害児はそこが難しいから、まさに親が育てるとおりに育つような気がする。
逆に形から入りやすいから、一度身に着いた習慣は時に頑ななまでに守ろうとしたりもするしね。
誰だって我が子には 人に好かれるような子になってほしいと願う。
人に疎まれることのないように、人とうまくやっていけるようになってほしい。
だからこそ小さい時の躾けは大事だよね。
大変だけど、頑張ろうよ。お互いにね。
メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp
で、他害などのいわゆる行動に問題のある子を見ていると、その親(主に母親)に共通している部分があるなぁと感じることがある。
っていうか、障害は関係なくて、単に”子育て”の問題なのかも。
もちろん、私もたった6年半の、それもひとりしか子育て経験はないんだから、そんな偉そうなこと言える立場じゃないのは承知で、でもどうしても書いておきたいなと思う。
つまり、子どもが悪いことをした時の対応が 正直”ちょっと違うんじゃないかなぁ”と感じられてならないのです。(本人に直接は言えないけど。)
ただ「ダメよ。いけません。」って言うだけでやらなくなる子はいないと思う。
周りが圧倒されるような勢いで怒鳴りつけて叱っても同じ。
或いは、”この子は言ってもわからないから”って諦めたり、”できなくてごめんなさい。”って代わりに周りに謝って本人を甘やかしたり。
それは違うんじゃないかなぁ。
今ここでちゃんと躾けておかないと、大きくなったらもっと大変になる気がする。
その時ツラくなりそうでママのことが心配。
でも、いちばんツライのは 生きにくくなる子ども本人だよね。かわいそうだよ。
躾けるには 親も子どものことよく見てわかってやらなきゃいけないし、根気や忍耐も必要だし、はっきり言って大変だし疲れるけど...
でも、2、3歳から就学前のこの時期がとっても大切。あきらめちゃいけないよね。
そして、大事なのは
その子にとって親が 愛する・大切な存在であるか-親子関係がちゃんとできているか。
その子にとって親が 厳しい・恐い存在であるか-ちゃんと叱れているか。
この2つなんじゃないかなぁ...。
子どもにとって大好きな大切な存在であるお母さんが、自分を怒る。
そのことが悲しい・辛い、怒られたくない と思えば子どもはしなくなる はず。
(まぁ、もちろんそう簡単にいかない時もあるけど。)
それに、子どもは どんな小さな子でも 親が真剣に話せば伝わる と思う。
そういうことをすると お友達がイヤな想いをするからやめようね とか
ママがとても悲しくなるからやめてね とか
言えば、意味が全部通じないとしても 想いは伝わる んじゃないかな?
そして、悪いことをやめたら「ありがとう」「偉いね」「ママ、嬉しいな。」って、ちゃんと伝える。
大好きなママに誉められた、ママが喜んでくれた、笑ってくれたら自分も嬉しい。
これも大事。
例えば、”PWSの子はお友達に物を貸してあげることができない”って話を耳にするけど。
確かにバンビを見ていても物への執着は強い気がする。でも、できるできないは はっきり言って訓練次第だと私は思う。
「うちの子、貸してあげられないのよねー。」って言われたことがあるし
或いは 他の子のものを取り上げた時、その子を叱らずに「取っちゃってごめんね。こっちの貸してあげるから。」で済まされたこともあるし
でも、そーいうのって違うんじゃないかなぁ?
貸し借りができないならできるようにしてあげないと、他の子どもとの遊びが成立しないよね。
どうしてあきらめるんだろう?
確かにそれで済ますのは簡単だけど。
「お友達にも貸してあげようよ。バンビだってお友達のを借りたいことがあるでしょ?貸してもらえたら嬉しいよね?」
「全部がダメだったら、赤いの1個貸してあげる? バンビが”どうぞ”したら、お友達も”ありがとう”って言ってくれるかもよ。」
そうやって貸してあげられたら、「すごいね。偉いね。」って誉めるまでは 時間もかかるし、気力も必要。
だけどすごく大事だと私は思う。
別に自慢するわけじゃないけど、バンビも今はちゃんと貸し借りができる。
食べ物だって 人と分けることもできる。
うちの場合は バンビが悪いことした時 「そんなことすると もう電車に乗れなくなるよ。」だけで、大抵のことはOK。
(でも最近は「大丈夫。乗れるよー。」って返されることもあるけど。)
そういう親子関係を作るのに6年半エネルギーを費やしてきたんだよね。もちろん、うちだってまだまだ課題は多いですが。
親はなめられちゃダメなんだと思う。時には厳しさも必要。
バンビには事あるごとに「親に勝とうなんざ、10年早い!」って、親の強さを力で教え込んでる。
(力でって、相撲とかやってです。もちろん。)
それに、のべつ幕なし叱りつけるんじゃなくて、人にケガさせそうなこととか、わかっていてわざと悪いことをやった場合は、ほんとにちゃんと叱る。
ガミガミじゃない恐さを醸し出すって難しいけど。
逆に ガッツリ叱られたことはほんとに悪いことなんだって教えるのも必要だし。
私は自分が座ってバンビの目線に合わせて叱るようにしてる。
「誰が悪いの?」と聞けば「バンビ」と答えるし、「悪いことした時はなんて言うの?」と言えば、「ごめんなさい。」って言うもん。
子どもだって、ちゃんとわかっているんだよね。
「子育ては自分育て」ってよく言うけど、ほんとにそうだと思う。
毎日が修行。
でも、諦めちゃいけないんだよ。結果は正直に自分に返ってくる。
健常な子はある程度の年齢になると、自分で周りの反応を見て、これは恥ずかしいこと、これはやると周りにイヤがられる ってわかるから 自分で軌道修正するようになるけど
障害児はそこが難しいから、まさに親が育てるとおりに育つような気がする。
逆に形から入りやすいから、一度身に着いた習慣は時に頑ななまでに守ろうとしたりもするしね。
誰だって我が子には 人に好かれるような子になってほしいと願う。
人に疎まれることのないように、人とうまくやっていけるようになってほしい。
だからこそ小さい時の躾けは大事だよね。
大変だけど、頑張ろうよ。お互いにね。
メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp