バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

親として

2009年11月30日 | 障害児の親
バンビの親になって6年半、私なりにPWSに限らずいろんな障害のあるお子さんと接してきた。
で、他害などのいわゆる行動に問題のある子を見ていると、その親(主に母親)に共通している部分があるなぁと感じることがある。

っていうか、障害は関係なくて、単に”子育て”の問題なのかも。

もちろん、私もたった6年半の、それもひとりしか子育て経験はないんだから、そんな偉そうなこと言える立場じゃないのは承知で、でもどうしても書いておきたいなと思う。

つまり、子どもが悪いことをした時の対応が 正直”ちょっと違うんじゃないかなぁ”と感じられてならないのです。(本人に直接は言えないけど。)

ただ「ダメよ。いけません。」って言うだけでやらなくなる子はいないと思う。
周りが圧倒されるような勢いで怒鳴りつけて叱っても同じ。
或いは、”この子は言ってもわからないから”って諦めたり、”できなくてごめんなさい。”って代わりに周りに謝って本人を甘やかしたり。

それは違うんじゃないかなぁ。
今ここでちゃんと躾けておかないと、大きくなったらもっと大変になる気がする。
その時ツラくなりそうでママのことが心配。
でも、いちばんツライのは 生きにくくなる子ども本人だよね。かわいそうだよ。

躾けるには 親も子どものことよく見てわかってやらなきゃいけないし、根気や忍耐も必要だし、はっきり言って大変だし疲れるけど...
でも、2、3歳から就学前のこの時期がとっても大切。あきらめちゃいけないよね。

そして、大事なのは
その子にとって親が 愛する・大切な存在であるか-親子関係がちゃんとできているか。
その子にとって親が 厳しい・恐い存在であるか-ちゃんと叱れているか。

この2つなんじゃないかなぁ...。

子どもにとって大好きな大切な存在であるお母さんが、自分を怒る。
そのことが悲しい・辛い、怒られたくない と思えば子どもはしなくなる はず。
(まぁ、もちろんそう簡単にいかない時もあるけど。)

それに、子どもは どんな小さな子でも 親が真剣に話せば伝わる と思う。
そういうことをすると お友達がイヤな想いをするからやめようね とか
           ママがとても悲しくなるからやめてね とか
言えば、意味が全部通じないとしても 想いは伝わる んじゃないかな?

そして、悪いことをやめたら「ありがとう」「偉いね」「ママ、嬉しいな。」って、ちゃんと伝える。
大好きなママに誉められた、ママが喜んでくれた、笑ってくれたら自分も嬉しい。
これも大事。

例えば、”PWSの子はお友達に物を貸してあげることができない”って話を耳にするけど。
確かにバンビを見ていても物への執着は強い気がする。でも、できるできないは はっきり言って訓練次第だと私は思う。

「うちの子、貸してあげられないのよねー。」って言われたことがあるし
或いは 他の子のものを取り上げた時、その子を叱らずに「取っちゃってごめんね。こっちの貸してあげるから。」で済まされたこともあるし
でも、そーいうのって違うんじゃないかなぁ?

貸し借りができないならできるようにしてあげないと、他の子どもとの遊びが成立しないよね。
どうしてあきらめるんだろう?
確かにそれで済ますのは簡単だけど。

「お友達にも貸してあげようよ。バンビだってお友達のを借りたいことがあるでしょ?貸してもらえたら嬉しいよね?」
「全部がダメだったら、赤いの1個貸してあげる? バンビが”どうぞ”したら、お友達も”ありがとう”って言ってくれるかもよ。」
そうやって貸してあげられたら、「すごいね。偉いね。」って誉めるまでは 時間もかかるし、気力も必要。
だけどすごく大事だと私は思う。

別に自慢するわけじゃないけど、バンビも今はちゃんと貸し借りができる。
食べ物だって 人と分けることもできる。
うちの場合は バンビが悪いことした時 「そんなことすると もう電車に乗れなくなるよ。」だけで、大抵のことはOK。
(でも最近は「大丈夫。乗れるよー。」って返されることもあるけど。)
そういう親子関係を作るのに6年半エネルギーを費やしてきたんだよね。もちろん、うちだってまだまだ課題は多いですが。

親はなめられちゃダメなんだと思う。時には厳しさも必要。
バンビには事あるごとに「親に勝とうなんざ、10年早い!」って、親の強さを力で教え込んでる。
(力でって、相撲とかやってです。もちろん。)

それに、のべつ幕なし叱りつけるんじゃなくて、人にケガさせそうなこととか、わかっていてわざと悪いことをやった場合は、ほんとにちゃんと叱る。
ガミガミじゃない恐さを醸し出すって難しいけど。
逆に ガッツリ叱られたことはほんとに悪いことなんだって教えるのも必要だし。

私は自分が座ってバンビの目線に合わせて叱るようにしてる。
「誰が悪いの?」と聞けば「バンビ」と答えるし、「悪いことした時はなんて言うの?」と言えば、「ごめんなさい。」って言うもん。
子どもだって、ちゃんとわかっているんだよね。

「子育ては自分育て」ってよく言うけど、ほんとにそうだと思う。
毎日が修行。
でも、諦めちゃいけないんだよ。結果は正直に自分に返ってくる。

健常な子はある程度の年齢になると、自分で周りの反応を見て、これは恥ずかしいこと、これはやると周りにイヤがられる ってわかるから 自分で軌道修正するようになるけど
障害児はそこが難しいから、まさに親が育てるとおりに育つような気がする。
逆に形から入りやすいから、一度身に着いた習慣は時に頑ななまでに守ろうとしたりもするしね。

誰だって我が子には 人に好かれるような子になってほしいと願う。
人に疎まれることのないように、人とうまくやっていけるようになってほしい。
だからこそ小さい時の躾けは大事だよね。

大変だけど、頑張ろうよ。お互いにね。

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吃音

2009年11月30日 | 問題行動
”問題行動”ってわけじゃないけど、最近バンビは吃音、いわゆるどもりがヒドイ。
「パパ、パパ、パパ、パパ、パパと一緒に行きたいの。」っていうカンジ...。
この1ヶ月くらいから急に。どうしたんだか?

思うに 言いたいことがすごくあるんだけど、口の動きが着いていけない?
うまく言えないことに余計焦っている感じも見受けられるかな。
あとは次のことばを探していてなっちゃうとか。

STの先生に話したら、訓練の時間にはぜんぜん感じなかったとのこと。
やっぱり 伝えたい想いが先行するせいだろうという話。
こちらから特に何もアクションせず、本人にも意識させずにいる方が良いし、様子を見ましょう ということになった。

今日 親の会の交流会で、他のママから「うちもそうだったけど、自然に治ったよー。」と言われたので何となく一安心。
過渡的なもののようなので、気にせずよく話を聞いてやろうと思います。

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就学相談⑥-特別支援学校体験入学

2009年11月30日 | 就学に向けて
ハイキングで疲れたのか、今週2日ほど夜になると熱を出したバンビ
まぁ37度代でそれも朝になると下がるので、インフルエンザではなかったのが幸いだけど...。

で、今週は特別支援学校の体験入学があって、それも前の晩に発熱したので危ぶまれたんだけど、当日の朝には元気になったので行ってきました。

朝10時に行って、3年生の音楽の時間に参加。
しかし、30人くらいの子ども達、それもそれぞれがなかなかパワフルでエネルギーに満ちた中にいきなり入れられて、圧倒されている様子のバンビ。
担当の先生が付いていちばん端におとなしく座ってはいたものの、一緒に前に出て踊ろうと誘われても拒否。ま、そりゃ無理もない。
それでも、沖縄のカスタネットみたいな楽器を手に付けて鳴らしてみたりして、バンビなりに楽しんではいたみたいだけど...。

次の時間は1年生の自閉症児クラスの図工に参加。
他の4人は既に前回やった貼り絵にローラーで絵具を付けて版画みたいにする課題をやっていたんだけど、バンビは先生と一緒にその貼り絵に挑戦。
先生に「これは電車、こっちはバス。1と2のバスだよ。」とかいいながら、紙をちぎっては糊で貼っていた。

貼り絵ができたところで途中で切り上げて、校長室で担当の先生、副校長、学務課の担当者を交えて簡単な面談。

私の感想を聞かれたので
子どもの人数に対して先生の数が多く、雰囲気もゆったりしていてそれはバンビに向いていると思う。ただ、親として学校に期待している”お友達関係”は、元々そういうところを苦手としているお子さんが多いだけに、この環境の中では得にくいのではないかという印象を受けた。
とはっきり伝えた。

担当の先生のお話は
非常に慎重なお子さん。音楽の時間も拒否していたのではなく、とてもよく周りを観察していたし、自分なりに楽しんでいたと思う。
図工の時間には慣れてリラックスできるようになった様子。自分の中に表現したいイメージがはっきりあって、それを言葉で伝えることもでき、大人との会話は成立する。
1対1でなくても1対小人数の中ではやっていけると思う。
ただ、おとなしいので埋没してしまう(放っておかれる)可能性があるから、そうならなくて済む環境を見つけてあげるのがいいのではないか。ということだった。

この先生も、副校長も非常に前向きにバンビの良いところを評価してくれる姿勢が感じられて、印象はとても良かった。

でも、”やっぱりこの環境は違うな”というのが正直な感想。
時間割も社会性の練習とか身辺自立とかの時間が多く、作業性のある課題が中心で、いわゆる学習の時間は1日に1時間くらいだし。
子ども同士のコミュニケーションはなかなか成立しにくいように見受けられたので。

今日の結果を受けてまた改めて学務課と面談をすることになっているので、何て言われるかはわからないけど...。
私としては 特別支援級への入学で話を進めていきたいと改めて思った。

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ハイキング

2009年11月26日 | 日々の出来事
幼稚園のハイキング(自由参加)で相模湖の近くの石老山というところに行ってきました。

幼稚園のハイキングコースの中では最もキツイと聞いていて、山頂まで行くがんばりコースにするか、年少さん達と一緒にのんびりコースにするか、事前に先生に確認されたんだけど...
今回、オットが出張で不在ということもあり、私自身の体力も不安なところがあったので、のんびりコースでお願いした。
バンビ自身も無理するより、自分で登れたという達成感を大事にしましょうという話で。

しかし、行ってみてビックリする程、いきなり岩また岩の難コース。
手を使ってよじ登り、木の根にしがみつかなければ進めない場所が随所に。
当日はお天気に恵まれたけど、前日の夜まで降っていた雨のせいか細い山道は沢のようになって水が流れているし、濡れ落ち葉で滑る滑る...。
ぜんぜん幼稚園児向けじゃなーい

バンビは濡れたり汚れたりに過敏なところがあるので、足元はトレッキングシューズ、手にも厚手の手袋と装備は万全だったんだけど、普通のスニーカーの子はすぐびしょびしょになってかわいそうな程。
それでも文句も言わず登っていくんだから、3歳にしてみんなたくましい。バンビが年少の時このコースだったら無理だったかも...。

でも、バンビお兄さんもさすが年長さん。
最初は手袋に落ち葉が絡むことを必死にイヤがっていたけど、そのうちそんなことも言っていられなくなり、最後は葉っぱだらけになった手袋を脱ぎ捨て素手で登るようになったり。
泣いてる子を「どーしたのかなぁ?」と心配したり、遅れているお友達に「頑張れー!」とか「早くおいでー!待ってるよー!」とか励ましの声(余計なプレッシャーだったかも?)をかける余裕を見せていた。
おぉ、成長したねー。何事も経験だね。

のんびりコースの方は山頂まで行かず、途中で折り返したんだけど(下りの方が滑って何倍も大変だったけど)
年長さん達のがんばりコースは山頂から別ルートを下り、4倍近い距離を見事走破したらしい。
でも、両脇崖だったり、手もお尻も付かないと降りられないような岩場だったり、本当に大変で、親も自分のことで必死だったとか...。
うーん、やっぱりのんびりコースで正解だったかな。

でも、そういう経験が、それを克服した達成感が、ものすごい自信につながるんだよね。
家族だけではなかなかそんな体験はできないから(子どももみんなと一緒だからこそ頑張るんだよね)本当にありがたいチャンスなのです。

バンビもいつかはがんばりコースを登れるようになるといいな。
みんなお疲れ様ー。

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関連書籍のご紹介

2009年11月17日 | 関連情報
PWSに関連する本が出版されましたので ご紹介します。
私は今日発注したんだけど、SARAママさんによると”読みやすくてわかりやすい”そうです。
(SARAママさん>情報ありがとう!)

新刊のお知らせ(10月28日発刊)
『プラダー・ウィリー症候群 ~先天性疾患による発達障害のことがわかる本~』
講談社「健康ライブラリースペシャル」 定価 1,260円(税込)
監修他・長谷川知子

講談社のHPに載ってる 内容紹介をそのままコピペしておきます。

●食欲が抑えられず限りなく食べてしまう
●自己中心的でがんこにしか見えない
●よくしゃべるのに内容は理解していない
不思議な行動や言動は病気のせいと気づきたい!いまだ知られていない難病、プラダー・ウィリー症候群とは?
全国患者家族が待ち望んだ日本初の解説本!

<本書の内容構成>
第1章 プラダー・ウィリー症候群を知っていますか
第2章 不思議な行動は病気のせいだと気づきたい
第3章 トラブルを避けるために注意すること
第4章 周囲の対応で暮らしやすくなる
第5章 対症療法と認知行動療法を中心に
第6章 運動と食事の工夫で太りすぎを改善する

ちなみに今日現在、講談社のHPは在庫切れ、楽天ブックスも在庫数が少なくなっているようなので、注文される方はお早めに。

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就学相談⑤-支援級体験入学

2009年11月17日 | 就学に向けて
義父の四十九日法要に、幼稚園と療育のバザーが立て続けにあって、忙しい日々が続いていたけどそれもどうにか無事終了しました。
でも多忙とストレスが良くないのか、何となくまた耳の調子(メニエール)がおかしい...。

そんな慌ただしい日々の中、特別支援級の体験入学に行ってきました。
オットはその学校を見学したことがなかったので、今回休みを取って同行。
親子3人、朝8時半に到着。校長先生に挨拶をしてから教室へ。
バンビにはちゃんと座席が用意されていて、親と校長先生、同行してくださった学務課の方は後ろで見学。

朝の会では、みんなの前で名前を言ったり、みんなからの質問(好きな色は何ですか? 好きな食べ物は何ですか?)に答えたり。
シャイなバンビはモジモジしながらも、一応小さな声で答えてはいた。

続いて、算数の時間。
1年生2人、2年生(の一部)2人と一緒に”合わせていくつ(足し算)”の授業を受ける。
先生の「わかる人?」の声に、他の子に釣られて手をあげるバンビ。
でもちゃんと答えられない。ま、挙げてみたかっただけってカンジはありあり。

プリントも配られたけど、まだ数字も書けないバンビにいきなり足し算の答書くのはムリ。
先生としては、数をいくつまで理解しているかを把握したかったみたいだけど...。

名前を書いてって言われてたけどできないので、先生がペンで下書きしてそれをなぞるように指示された。でも、それも思いっきり無視。
まぁ、45分席に座っていられただけなんとか...ってカンジ。

続いて音楽は、支援級の合同学芸会に出す演目(ブレーメンの音楽隊の劇)の練習。
体育館の舞台で、大道具・小道具を使って本番と同じように練習する中にバンビも参加させてもらっていた。
そういうのはキライじゃないから、お兄ちゃんお姉ちゃんと達と一緒に一応舞台に上がって、くっついて歩いたりはしていたけど...どうなんだろう?
1年生の子と手をつなぐように言われて、思いっきり拒否していた。

この後中休みの時に、バンビはそのまま校庭で遊んで、私達は校長室で話をした。
先生の話では、”バンビは指示を理解できていないから支援級に入ってもキビしいだろう、支援学校の方が向いていると思う。”とのこと。

その先生曰く、支援級と支援学校の境界は、”本人が指示を理解して、それに応えようという意欲を持てるかどうか”なんだという。
指示が理解できなければ、意欲も持てない。
バンビはまだ1対多では難しく、1対1とか1対数人の環境の中で育んだ方が伸びるだろうということだった。
(ちなみに支援級の場合は、原則生徒8人に先生1人。)

確かにそういうところはあると思う。耳が痛いところだけど。
でも、初めての環境の中で先の見通しも立たず(そういうことが元々苦手)、最初から先生の指示(しかも耳からの)ですんなり動けるようなら、普通級目指すって。 
身辺のことはある程度自立しているし、45分間ちゃんと座っていられるのに、どうして? っていう想いが尽きない。

でも、先生から「根っこが育っていないのに、いくら肥料ばかり与えてもダメなのと同じで、その子のためになりません。」って言いきられたらちょっと悔しくて、不本意ながら涙がこぼれてしまった。
(オットが援護射撃してくれたので、この時はほんとにいてくれてありがたかった

もっとも、それは一方的な頭ごなしの否定ではなく、バンビのことを親身に考えてくれた上での発言だとは感じられたからまだ救いはあるんだけど。
でも、認めてもらえない・受け入れてもらえないっていうのは 何だってそうだけどとてもツライことだよね。

今は親が希望すれば、支援級だって普通級だって最終的には入れるけど、何をやってるんだかわからないでずっとそこにいることが その子のためになるかどうか。
支援級でも支援学校でも、その子に合った、本人が楽しいと思える環境を与えてあげることが大切だからよく考えてください って言われた。

確かにバンビのことを考えたら、わからないこと・苦手なことをやらされると本人のモチベーションが思いっきり下がるのは明らかなので
(逆に できること・自信を持ってできることはすごく調子に乗って張り切るので)
おだてるくらいにアゲアゲにしてくれる環境の方が伸びるであろうことは明白。

それはわかってるんだけど、じゃあ私が支援級の何にこだわるかと言えば、単純に「お友達」効果。

支援学校も今はいろんなタイプの子がいると思うんだけど、どうも私の印象では元々対人関係の構築が難しい子が多い気がして。
そういう中で 1対数人(3、4人くらいかな?)で学校生活をしても、元々大人に依存心が強いバンビが友達と楽しく過ごせるのか? 大いに疑問。
懸念はその1点に尽きる。

まぁ、それは次回、支援学校も体験入学して、実際に自分の目で見てから判断したいところではあるんだけど。

そんなこんなで、就学に関してはまだまだ先が長そう。
まぁ、焦ることはないので、自分の納得のいくまでよく見て聞いて、考えようと思ってるけどね。
今苦労することは 決してムダになることはないと思うし。

ちなみに3・4時間目は図工で、スウェーデン刺繍と木工をやっていた。
低学年は普通のクロスステッチの布に直線で刺していくだけだけど、高学年になると細かい目の布に何色もの糸を使って、大人も目を見張る程の幾何学模様を刺していてビックリ!
線や数や色やいろんなものを意識しないとできないし、すごい集中力が必要。手先の器用さを養うにもいい課題なんだろうな。しっかし、ハイレベル。
木工も電動のこを使って板をくり抜くんだから、これも相当注意力が必要。見ている方が恐いくらい。

バンビも布をもらって刺繍に挑戦していたけど、何しろたぶん針を持つのが初めての体験だからね...。ぐちゃぐちゃでした。

学級自体は そんな風になかなかレベルは高くて、先生は熱心で、子ども達も何だか和気あいあいで楽しそう。
オットも、いままで見学した支援級の中では ここがいちばん良さそうと言っていた。

ただ、校長先生に言わせると、雰囲気とか先生の熱心さで学校を選ばれても、それは毎年同じと保証できるものではないから困るって話で、確かにそれはそうなんだけど。
でも、保護者からしたら 地理的なこと(家から近いとか)を別にしたら、それ位しか判断基準ないと思うんだけどなぁ。どうなんだろう?

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口出し無用、子離れ必要

2009年11月01日 | 日々の出来事
幼児グループは母子通所なので、バンビに対して私がついあれこれ口で指示してしまうことが多かった
個別の時も 新しく代わったばかりで経験の浅い先生ってこともあって、バンビの扱いにも慣れてなく、もどかしくてつい口を出してしまっていた。

まぁ、要は”うるさい親”なんでしょう。自覚はあるけど...。
この前「お母さん、うるさい。」って元担当の先生に言われて、その言われ方にちょっと凹んだけどね。

そして、新しい先生にも
「就学を考えると、バンビくんがお母さん以外の人の指示で動けるようにしていった方がいいと思うので。」と言われたんだけど、それはもっともだと思ったので、今後療育では 私は黙ってバンビと先生を見守ることにしようと思う。

確かにバンビを思うあまり熱くなって、必死になっていろいろ言い過ぎてたと反省。
もう今の年齢では それはかえってバンビのためにならないってよくわかる。

ただ、どうしても親だからこそわかる”バンビの扱いのツボ”みたいなものはあるし、それは今後も先生に伝えていこうと思うけど。

それにしても、何だって ものは言い方次第ですな。
というわけで、私もそろそろ子離れを考える時が来たようです。

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就学相談④-経過報告

2009年11月01日 | 就学に向けて
9月末に受けた集団観察の結果が10月上旬に出たんだけど、特別支援学校と特別支援学級どちらか判定がつかないので「継続相談」という結果になった。
正直言って予想外だったので、その時は軽くショックだった。

でも、話を聞いてみると、要は集団観察の時のできが悪かったってこと。
まぁ、実力といえばそれが実力なのかもしれないなぁ と思う節もあり...。

で、特別支援学校と支援学級の両方を 学務課の方同行で本人に体験させて、その様子を見て改めて判断したいという話をされた。
まぁいろいろ体験させて、バンビにいちばん合った環境を探すことに労は惜しまないつもりだから それはぜんぜんOK。

ただ、支援級はどこも家から遠く、2つの学校のどちらが良いか決めかねていたので、両方体験させたいと言ったら、1校しかダメとのこと。
(まぁ、受け入れる方も大変だろうから無理もないのかもしれないけど。)

それでは事前に私が見学をさせてもらった上で決めたいと言ったら、それはOKになり、で、A小学校、B小学校それぞれに窓口の先生を紹介してもらってコンタクトを取ったんだけど、これがあまりにも対応が違う。

Aは校長の許可を取ってからとか、当日も副校長に挨拶してから来てくれとか 割と形式的。まぁ、キッチリしていて良いのか?

Bは”いつでもいいですよ”と即決。逆に”いいの?”ってちょっと拍子抜け。
実はこの先生、集団観察の時バンビを直接見てくれた先生で、見た目ちょっととっつきにくいカンジがして、苦手意識を持っていたんだけど...人は見た目じゃないのか...。

実際言ってみたら、Aはその窓口の先生がやたらに怒鳴る。
まぁ、子どもによって指導の仕方は使い分けている風ではあるけど(やさしく言われてる子もいたので)でも、その分やられる子は怒鳴られまくり。
聞いていて気分のいいものではない。

何かの行事の前だったり、出張で不在の先生もいたりして、イレギュラーな体制であるせいなのかもしれないけど、それにしても指導に熱が感じられないし、子ども達もあんまり楽しそうなカンジがしない気がした。

でも人数とスペースの関係等はちょうどいいカンジで、雰囲気は落ち着いていた。
立ち騒ぐ子もいないし、みんなちゃんと話しているし、レベルは結構高そうな印象。物理的にはここの方が通いやすいし、いいかなとも思ったり。

で、一方のBは 先生と補助員や講師の方等人手がたくさんあったせいもあるかもしれないけど(ちなみに来年は減る予定らしいのだが)和気あいあいとした雰囲気で、若い先生がキビキビしていたし、私に対しても気を配ってくれて感じが良かった。

Aより人数が多くスペースが狭いので、教室をカーテンで仕切ってグループ学習をしていたりと先生の苦労が伺える。
まぁ、どこも一長一短あって、100%完璧ってところはないのは仕方ない。

で、中休みにその苦手にしていた先生がいろいろ話をしてくれた。(ほんとに意外にいい人だった。)
ただ、「6年間で自主通学をすることを考えたらうちよりA小学校の方が良いと思う。」とか、「本人のためを考えたら支援学校の方がいいんじゃないか。」とか、すごく親身に考えてはくれてるんだけど、暗に”うちに来てもらっても”という軽い拒絶が感じられる。

うーん、学校はBがいいと思うけど、Bの先生が受け入れてくれないんじゃ入れないよー。
学務課が認めても、最終的にはその学校の先生の判断なんだよね。

園のOBで、親のひいき目ナシにバンビよりもっと言葉や運動面で課題のありそうな子でも支援級に就学してるんだけどなー。まぁ、B校じゃあないけど。
学校によって、っていうか先生によって判断は違うんだろうか...。
しばらくは悶悶として かなり凹んでいた私。

で、後日特別支援教育のシンポジウムに出席したら、そのBの先生がパネリストとして話をしていてびっくり。
それを聞いてよくわかったんだけど、Bの支援級は21人中普通級から移ってきた子が6人もいるらしい。いまや療育手帳も取れない(つまり障害とは言えない)けど、普通級ではうまくいかなくてやってくる子がとても増えているんだとか。
だから 在籍している生徒の能力にものすごく幅があって、対応に苦慮しているらしい。
 
確かにAでもBでも、先生の指示(言葉)だけでみんなちゃんと対応できていて、支援級もレベルが高いなぁと思わせられたっけ。

そう言う中で仮にマンツーマンで声掛けしたりとか何かしらフォローが必要な子が入ってくると、それだけ手を取られるので学級の運営が難しくなるという話だった。

要はバンビはそういう子だと思われてるから拒否されてるわけなんだろうけど、実際のところどうなんだろうなぁ?と思って、幼稚園の先生に聞いてみた。
そしたら、確かにイレギュラーなことだと見通しが立たないから行動に時間がかかるしフォローも必要だけど、毎日繰り返しているようなことで5,6人の小集団の活動なら特に問題ないという話。

うーん、ここは1つ 頑張ってみようよ、バンビ。

別のパネリストの先生が言ってた言葉。
「進路を決めるにあたってはすごく悩むだろうけど、悩んで出した結論は後悔しない。」
学校がすべてじゃない。それに、学校はほんとにダメだったら変えられるんだし。

いろいろすごく悩んできた数ヶ月だけど、目指す方向は今はっきり定まった気がするな。達成できるといいなぁ。

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最後の運動会

2009年11月01日 | 日々の出来事
運動会とバザーの準備に追われてブログの更新をさぼっているうちに、あっという間に11月になってしまった...

で、その幼稚園の運動会、例によって近くの都立公園で行われました。
毎年絵本の中からテーマが決まるんだけと、今年は「ブレーメンの音楽隊」

しかも今年は年長さんのダンスの時にクラスカラーのTシャツを着るよう指示があり、恒例のママ達お手製Tシャツ(プリントしたり、刺繍したり、手描きしたり)もカラフルで華やか
ちなみにバンビはぶどう組で、クラスカラーは緑。
手持ちの黄緑のシャツに絵本の1シーンをプリントしたTシャツを用意しました。

肝心のバンビは朝から何故かテンションが低く、何が気に入らないのか最初のディズニー体操は隣の年少さんと二人まったく動かず、静止画状態。(ビデオいらんやんけ

でも年長のリレーはバンビペースながらちゃんと走りきり、綱引きも立ち位置が変わると一人反対に引っ張ったりしていたものの(これも空間認知の弱さなのかな?)一応普通に参加してたので一安心。


午前の最後の演目、年長は”「展覧会の絵」(クラッシックです)の曲に合わせて「天地創造」をイメージした踊りを「ブレーメンの音楽隊」のキャラクターになって踊る”という、大人が聞いても”何じゃそりゃ?”というダンスを踊ることになっていたんだけど...

出番直前になってバンビが 一番で出たいと言ってゴネだし動かない
他の子に「バンビは後ろだぞ!」とか言われてるし、順番が違うとお友達が泣き出しちゃうし...どうなることやらと親はハラハラ。

でも、そこは先生 慣れたもので、取りあえず先頭にバンビを並ばせたものの、曲が始まったらリーダーの子をスタートさせて、本来のバンビの順番にバンビを入れて送り出したら、意外とすんなり動き出し丸く納まった。あー、良かった。

最近時々こーいう妙なこだわりを強く主張することがあって手を焼かされる
でも、一応(可能な範囲で)一度バンビの気持ちを組んで受け止めてやると、それで満足するのか(ごまかされるのか)長くゴネ続けることはないんだけどね

お昼に雨が降ったものの、午後のスタート時間になったらまた晴れて、いよいよ恒例 年長の仮装の時間
公園内にあるステージで、一人ひとりが”なりたい夢”の姿になってみんなの前で披露する
男の子は野球やサッカーの選手とかも多いけど、絵本の世界の主人公だったり、侍や竜になった子もいたし。
女の子はピアノの先生とかケーキ屋さんの他に、妖精とかもいてみんなすごく可愛かった

バンビはもちろん?ゴルファー
遼クンみたいに真っ赤なパンツをユニ○ロで調達。背景のゴルフ場の絵は、オットが二晩かけてシーツに描いたもの。
「○○(名前)です。ゴルファー(に)なります。」と言ってから、自分でティーをセットし、ショットを披露。無事前に球が飛んで、大成功でした
 

終わってからも、「上手だったね。カッコ良かったよ。」とたくさんの人に褒めてもらえて、バンビはとっても得意そう
なかなか衣装を脱ぎたがらなかったくらいだから、すごく嬉しかったんだろうな。
それって本人にとっては とっても大きな自信になったと思う。良かったね、バンビ

こうやって1つひとつイベントが終わっていくことは ほっとするんだけど、もうこれが最後かと思うと寂しいようなせつないような そんな気持ち。
でもとにかく無事に終わってほんと良かった。先生方、たくさんのボラさん、ありがとうございました。
仮装に向けて頑張った年長ママ達、お疲れ様。子ども達も親もみんな、楽しかったねー

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