バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

糖質制限生活 始まる

2023年10月07日 | 日々の出来事
 この夏、実はわが家にはもう1つ大きな出来事があった。

うちは私の父方がどうも糖尿病家系で父も服薬治療はしていた。

非常に性格が真面目で几帳面な人なので
毎食自分で糖質量を計算して、きっちり糖質を制限する生活をしていたので
見た目ちょっと心配になるほど痩せていたんだよね。

それでもHbA1cの値は6を超えていたから、本当にこれはもう体質そのもの。

で、実は私も予備軍で 血糖値は常に黄色信号。
それでも 特に何もしていなかった。

ところが バンビもその体質を受け継いでしまい
これまでも 気を付けてとは言われていたけど
今年の夏の定期健診で 数値が上がっていて
ついに「本当に何とかしないとヤバいよ」と言われる始末。

心理のDr.にも
「PWSにとって甘いものは毒と同じなんです。命に関わりますよ。」と言われ
いままでの私の意識が甘かった と痛感するに至った。


これまでこのブログに書いてきたとおり
私は 食べることを規制することはできるだけしたくない と思ってきた。

PWSという障害を抱えて生きるバンビは
思うようにならないことが とてもたくさんある。

そりゃ、誰だって思うことすべてが叶うような人はいないだろうけど
障害者ってやっぱり人よりできないこと・制限されることが多くて
そのストレスたるや 半端ないものだと思うんだよね。

だから 食べない・食べさせないんじゃなくて
 ”食べても運動して太らないように気を付ける” 方針でやってきた。
(もちろん、家庭での食事はそれなりに気をつけていたつもりだけど)


でも...
学齢期が過ぎ、環境が変わって まず運動量が減った。
行動範囲が広がり、一人でお金を使う自由を得て 食べ物を手にする機会が増えた。
思春期のモヤモヤとか 対人関係のストレスの発散が 食に向かった。

そういういろいろなことが絡み合って
私の管理してないところでの飲食が バンビの身体を変えてきたんだよね。
背も伸びたけど、確実に身体が大きくなった。

バンビに注意し、制限をかければかけるほど 心が荒れ
それが食へと向かうと言う悪循環...

この1年半は 本当に危うい、戦いの日々だった。
いくら言っても 本人に響かない というよりかは
わかっていて食べたいという欲求が勝ってしまうつらさ...

でも 糖尿病は本当に怖い病気で
目が見えなくなったり、足を切らなくちゃいけなくなったり
命に係わる病気なんだということを
私からだけでなく、お医者さんからも言ってもらって
さらに 私の父の姿も見ているわけで
さすがに今回は バンビの意識にもちゃんと刷り込まれたのかな とは思う。

バンビは 肥満度で言えば軽度な方でも 糖尿病に片足突っ込んでいて
そうかと思うと バンビよりもっと重篤な肥満の方でも糖尿病は大丈夫
って人もいたりして
Dr.も 難しいんだよね~ と言っていたけど
PWSって 本当に不思議な病気だよね。


まぁ、それはともかく 私もやっと目が覚めたカンジで
とにかく血糖値を下げ、体重を落とさねばならないと
食事の改善を始めたところ。

ダイエットと言ってもいろいろな方法があるけど
糖尿病対策は とにかく 炭水化物と甘いものの量を減らすか
ローカーボのものに置き換える。
食べないんじゃなくて、食べるものを変える。

朝のパンやヨーグルトは低糖質のものに。
昼はバンビは注文弁当だけど、たまにこっそり飲んでいた甘いものは厳禁。
おやつも クッキーとかはたまににしてさらに低糖質のものを
あとは うずらの玉子とかカルパスとかアーモンドフィッシュとか
おつまみ系の甘くないものにする。
夜はご飯は前からマンナンライスを使ってたけど、割合を増やし
2日に1回はオートミールごはん。
果物の量も減らす。

休日の家でのお昼は チャーハンとかパスタが多かったけど
これも おかず主体か、低糖質パスタなどに替える。

おなかの脂肪を減らすという中鎖脂肪酸のMCTオイルをかけたり
ありとあらゆることを取り入れて
私もバンビも1ケ月で2kgほど体重が落ちた。

まぁ、2kgなんて 誤差の範疇みたいなもんだけど
それでも増えるよりはいいし
やせたね、頑張ってるね と褒められれば、本人も気分が良いだろう。
体重より とにかく血糖値を下げたいので 今度の検診に大いに期待したい。


そんなカンジで 今のところ
バンビは 食べる量自体はそんなに変わらないので 特に不満もなく
自分でも意識して、普通のヨーグルトと低糖質のヨーグルトがあったら
「僕はこっちだよね?」 と低糖質の方を手にしたりしているし で
順調と言えるんだけど…

低糖質製品は割高なので コストがかかるのが難点かなぁ。

あと、例えば 将来うちを出て生活するようになったら
こういう対応を誰かがしてくれるか? 問題があるわけで…

まぁ、食事はともかく 例えば将来おやつとか自分で買って口にするものを
とりあえず低糖質なもので済ませられるように
買い物の時に 教えていったりしていかないとなぁ とは思っているところ。

長期戦略ですな。頑張れ、バンビ! 頑張れ自分!
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父との別れ

2023年10月07日 | 日々の出来事
これは 私のための記録...


8月の初旬の金曜日の夜
千葉に住む父から「喉が痛くて、熱もある」と電話があり
翌土曜日 すぐ最寄りの発熱外来に同行することにした。

最寄りと言っても、発熱外来は どこも歩いて30分近くかかる。
実家には車がなく、その日オットはたまたま用があって出ており
かと言ってタクシーは 発熱があると乗車を拒否される。

私も 実家を離れて20年以上、地理にも地域の情報にも疎い。
その時はあまり頭が回らず
やむなく炎天下 父を連れて歩いて病院に行った。

その病院の発熱外来は、プレハブに隔離され診察はスマホを介して。
喉が痛いと強く訴えても、診てもらうこともできず
しかもコロナのPCR検査の結果は月曜日にならないと出ないと言う…

薬だけ出してもらい
用事が済んだオットに来てもらって 一旦実家に帰る。
でも 父は炎天下歩いたこともあってか、本当に具合が悪そうで 
この暑いのに水を飲むのも喉が痛くてできない と訴える。
当然 薬も飲めない。

心配になって 夕方救急外来に連れていく。
ちゃんと喉を見て、採血やレントゲンも撮ったりしてもらったら
炎症反応は高いが緊急性はなさそう ということで入院せず帰宅。

私も一度家に帰ったのだが
翌日お昼に 父と同居している弟から 
「お父さんが倒れた。救急車で昨日の病院(2件目)に向かっている。」

もう何がなんだか...

喉に膿が溜まっていて それが呼吸や嚥下を阻害しているため
取り除く手術をするが 執刀医の到着まで時間がかかるとー。

待つだけ待って、手術室に運ばれた頃には
もう手術できる状態ではない と言う…

そうして月曜未明に 父は亡くなった。

結局、新型コロナでは陰性だったけど 何らかの細菌感染による敗血症で
多臓器不全に陥ったということだったけど
最初に父から電話があってから 実質2日ちょっとしか経ってない…


信じられなかった…
だって 先週旅行のお土産渡して、いろいろ話したばかり。
土曜に別れた時には まさかこんなことになるとは夢にも思ってなかった。

そりゃ、もうすぐ90歳だったから いつお迎えが来てもおかしくはないけど
せめてお母さんの7回忌までは頑張ってよね と
話したばっかりだよね、お父さん...

どうして、こんなことに...
まったく気持ちが追いつかないけど、でも時間はどんどん過ぎていく。

葬儀をしなければならなくて
あれこれ決めることがあって、親戚に連絡をして
母の時は父が取り仕切ってくれていたけど
それを今度は子どもの自分たちがしないとならない。
家族からはみ出し、実家に半引きこもり状態の弟と 役割分担しながら...

弟に 不満や恨みの感情も湧いてくるし
自分自身にも もっとこうできたのでは、ああすれば良かったのでは と
後悔の念もたくさん。

不仲の弟と感情が爆発してお互いに罵り合いをしたこともあった。
それでも 平日家にいる弟が喪主として事務的なことも進めてくれて
助かったことも多かった。

実家に行っても もう父の姿はなく
その現実を受け入れることができず 苦しかった。
それに今年の夏は とにかく暑くて、暑くて
何をするにも 心も身体も悲鳴をあげそうな状況。

つらかった、苦しかった、何より 悲しかった…

父の死後ずっと続いていた目まいも
不思議なことに四十九日法要が無事に済んだところで治まったから
相当 堪えていたんだろうな…

父は 私の中で人としての理想、 ”人としてこうあるべき人”だったから。
真面目で、知的で穏やかで、知的好奇心というか意識の高い人だった。
母の時よりも 父を失ったことの喪失感は大きい。


でも、葬儀の時に ご住職に
「これも寿命。遺された者は個人に感謝して生きれば良い。」と言われたから
悲しみは受けとめるけれど、そこに溺れることなく
私は父から受け継いだものを大切にしてこれからを生きていこう
そう思えるようになった。


お父さん、いままで本当にありがとう。

天国でお母さんが待っているね、やっと再会できて良かったね。
もう痛みも苦しみも寂しさもないあの世で
どうか安らかにー。
そして、どうか私達家族の行く末を見守ってください。

お父さん...
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