一応これだけは記録しておきたいと思うのだけど
11月だったかな? バンビ達1年生は2週間の校内実習を行った。
1年生全体で50人弱いるのだけど、それを4つのグループに分けて
いちばん軽度の4班は 小さなビニール袋にお守りの金色の亀とか小槌とかのパーツを入れてテープでとめる作業。
3班と2班は、主におもちゃのような消しゴムの組み立て
(例えばお寿司の形だったら、シャリとネタのパーツがあってそれを組み立てるようになっている)
中度~重度の1班は、割りばしの袋入れ等の作業。
バンビは... 2班だった。
これも私にはちょっとショック...
3班に入れるんじゃないかなーと思ってたから、3班の教室に行ったらいなくて
正直 え?2班なん? というカンジだった。
うーん、やってることは同じようなことなんだけど
例えば、3班は三角巾をしてるのに、2班はしていないとか。
あとは作業のスピードが違ったりしてるのかな...
バンビは手先が不器用だし、仕事のスピードが遅いし
耳からの理解は覚束ないところがあるからなぁ...
2班でも3班でも、作業が終わったり、例えば足りないものがあった時には
きちんと報告や相談をすることが求められる。
バンビは吃音もあるし、ちょっとモジモジして言葉がはっきりしない。
頑張ってやってはいるのだけど、1日で言えば午後、週で言えば木・金あたりは
疲れも出るのかうとうとしちゃうそうだし...
でもさー、大人でもこういう細かい組み立てを黙々と半日続けるのって
なかなか厳しいことだと思うんだよね。
それを そりゃ決して早くはないけど、それでも手を休めるでもなく
やり続けるって 相当偉いんじゃないかって親は思ってしまうんだよね。
無事に実習が終わった後、担任の先生と3者面談を行った。
実習はクラスとは違うグループ分けだから、担任の先生と実習中は直接話をしていないのだけど
結局、ハッキリ言ってしまえば バンビは一般(企業)就労と福祉就労(作業所等)の
ボーダーにいる ってことのようだ。
うん、まぁ そうなんだろうね...
2年生になったら類型化といって、一般就労を目指すC類型か
福祉就労がメインのB類型か、重度で生活介護施設利用が多いA類型かに
生徒は分かれていく。
ただ、B類型だからといって企業就労にチャレンジできないわけではないらしい。
類型化はある程度は本人と保護者の希望を汲んでもらえるそうで
だから3学期になったら 進路希望を提出しなければならない。
私は親としてバンビに 何がなんでも企業に就労してほしい とは思ってない。
そりゃ、お給料良くて福利厚生も充実してるなら それはその方がいいだろうけど。
作業所じゃダメとは思っていない。
そこはPWSの特性の難しさがあって
所属するところの環境(主に対人関係)に強い影響を受けやすい。
ストレス耐性が極端に低いから、叱られる時のその叱り方でガタっと崩れる可能性もある。
学齢期までは落ち着いていたのに
就労でパニックになっておかしくなってしまったお子さんもいると聞いているから
私はお給料や福利厚生より、今の平穏な生活の方を大切にしたい。
体重も精神的な安定も維持してやりたい。
C類型はやはりそれなりの厳しさがあって
作業もスピードが求められるので、バンビには難しい環境になるかもしれない
というのが先生のお話だった。
それよりはB類型にあって 企業にチャレンジするというのでもいいのでは
という話だった。
卒業してすぐ じゃなくても、一度就労移行事業所などにお世話になって
訓練を積んでから というルートもあるからね。
焦って追い込んでおかしくしてしまうより
ここからは慎重にバンビの様子を見ながら決めてやりたいと思う。
自分ができる得意な仕事には積極的に取り組むけれど
新しい仕事は促されても不安なのかなかなか手を出さなかったりする
頑固なところもある。
それでも、できたら誉めるを繰り返していくと
だんだん自信がついてきて、本当にコツコツと頑張るところが評価もされる。
そういう彼の特性、良いところ・悪いところを理解した上で指導してもらえるような環境に巡り合えればいいんだけどね。
2年生からは実際に外部での実習も始まる。
就労への道はまだまだ続くのであった...
頑張れ、バンビ。
メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com