バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

二十歳を祝う③

2024年01月29日 | 日々の出来事
最後のお祝いは 卒業した高等部の同窓生の会。
これは 家族も参加のお祝いの会。

卒対委員を担ってくれたママさん達を中心に企画運営をしてくれて
先生方も 当時の校長・副校長を初め
事情があって欠席の数名を除いてほとんどの先生が列席
総勢80名以上の 大規模な集いとなりました。

子ども達もクラスごとに舞台に上がり
一人ひとり 今どうしている(どこに勤めている・通っている)とか
今後の抱負等をその子なりの言葉で語る時間があり
バンビも 春からは就労支援に切り替わるので頑張りたい と
ちゃんとスピーチしていた。
 いちばん右がバンビです。

この2年でみんな その子なりに成長していたなー。
この高等部は就業技術課ではなく普通科だけど
企業就労して頑張っている子もいるし
卒業時は企業に就労したはずだけど
今は作業所だったり就労移行に通っていたりする子もいた。
なかなか働き続けるって難しいんだよね。
でも、みんなそれぞれ自分の居場所を見つけて 日々を一生懸命生きている。

バンビの1年生の時の担任の先生が
当時 バンビが作って先生に贈ったカードを わざわざ持ってきてくださって
(電車のシールがいっぱい貼ってあった w)
「今も大切にしているんですよ。」と見せてくれたのには
うるうる来てしまったよ。

思えば コロナ禍で体育祭ができない とか、修学旅行に行けない とか
いろいろ制限されることも多かった3年間だったけど
そんな中で 先生方は知恵を絞り、子ども達が落ち着いて過ごせるよう
楽しい高校生生活を過ごせるよう 心配りをしてくださっていたなぁ と
改めて感謝の気持ちでいっぱいになった。

アルコールこそなかったけれど みんなで食事をし、歓談し、写真を撮って
楽しい時間を過ごした。
先生方の楽しいスピーチがあり、みんなで校歌を歌って お開きに。


いやーほんと、良い集まりだったね。
子ども達も成長したし、私達親も ほんと頑張ってきたね。お疲れ様~。
そんな気持ちになった。
もちろん まだまだ手が離せるわけでもないんだけど
でも 一つの区切りとしてこういう会があるのは とてもありがたかったな。

この子達の未来に幸多からんことを祈ってー。
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二十歳を祝う②

2024年01月21日 | 日々の出来事
実は 自治体の成人式の他に
バンビが現在通所しているカレッジでのと
高等部の卒業生のお祝いの会があって 全部で3回。
これが奇跡的にどれも被らずに 3週に渡って執り行われることになったのでした。

昔 出席することになるのかなーと思っていた親の会のお祝いは平日なので
バンビがカレッジを休みたがらず そちらには不参加。

でもまぁ 障害のある子も 
ちゃんと大人になったことを祝ってもらえる場があるというのは
とてもありがたいことだよね。


さて、カレッジの「成人を祝う会」
これは 保護者も同席可能。

事前に提出した生い立ちの写真を スライドショーにして
順番に流して見せてくれる企画。

それぞれに赤ちゃんの頃からこれまでの20年間が偲ばれ
思わず涙する保護者多数。
(うちは誕生日順なのか1番最初だったから びっくりして
 心の準備ができてなかったー)

そして、親子でメッセージ交換=事前に書いた手紙の朗読
これも 子どもも泣きながら読んだり、親がまた泣いたり...

どの子にも いろんな生きづらさや苦手なことや困難があり
それでも必死に頑張って生きてきて
親は誰もが苦悩し、葛藤しながら わが子を慈しんで育ててきたことが感じられて
障害があるとかないとか関係なく、親が子を育てることの意義とか重さとか
人が生きることの ひたむきな想いとか
うまく言えないけど ほんと感慨深いものがあったなー。 

そして 手紙の交換は何故かうちがいちばん最後で
バンビは最初の方から感極まって泣いているのがわかったけど
もう この時点ではグズグズで
マイクを前にして 「読めない、無理...」と言っているような状態。

しょうがないから 手紙だけ受け取って
私は もう何か月も前に書いた自分の手紙を読んで
(こんなことならもちょっと違うこと書いたのにー と思いながら)
とりあえず この感動の親子のメッセージタイムは無事終了。
やれやれ~。

午後は 他の在校生も一緒に お祝いメッセージの動画見たり
イントロ宛クイズとか お楽しみ企画で楽しい1日を過ごしました。

いろいろな企画と準備をしてくださったカレッジの教職員の皆さんに
感謝の気持ちでいっぱいです。


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二十歳を祝う①

2024年01月21日 | 日々の出来事
新しい年になりました。
遅ればせながら 今年もどうぞよろしくお願いします。

例によって すごーく久しぶりのアップですが…
とにかく日々忙しくて…
何に忙しかったかと言えば、主に ”二十歳のお祝い” 関係。

バンビは 4月生まれで、今年度20歳になる学年なんですよね。

学齢期の頃は この子は将来成人式ってどうするんだろう? って思っていて
地元の手をつなぐ親の会主催のお祝いの会に出るのかなぁ と
漠然と考えていたけど…

そうしているうちに成人が法的には20歳から18歳に引き下げられて
ますますややこしいことになり
”成人式どうなるんだろう?”問題で もやもやしていたのだけど
結局はほとんどのところで”20歳になったお祝いをする”に落ち着いたみたい。
バンビにも昨年、区からはがきで「はたちのつどい」の案内が届いた。

でも、私はその時 健常児に付き合いのある知り合いがいるわけでもなく
行って”ぼっち”になるならやめといた方がいいのでは… と実は思っていた。

バンビは会場までは一人で行けるだろうけど
受付とかは心もとないところあるし
私がどこまで付き添うのか… と考えたら、ちょっと気が重かったのもある。

その辺りを先輩ママに聞いたら
事前に申請すれば付き添いの席も用意してくれるけど
席は固定で 後ろの方で待機とかはできなかった という話だった。

うーん、そのお子さんは常時付き添いがあった方が良さそうな様子だけど
バンビはどうなんだろう…?

そもそも本人は行きたがるのだろうか?

これは本人の問題だから、私が勝手に判断するわけにもいかない。


で、聞いてみたんだけど…

「行く。」と即答。

「え? でも知り合いとかいないかもしれないし、いいの?」

そしたら「行って何をするの?」って…
それわかってないのに 即答なのかー w

ちなみに、こういう辺り バンビには鈍感力とも言うべきものがあって
割と物怖せずに 行動できるのが、私やオットにはないバンビの良いところなんだけどね。

で、お祝いの挨拶があって、音楽の演奏とかがあって… と一応流れを説明。
でもやっぱり本人は「行く」と言うので
区役所の担当部署に連絡して
”必要なさそうなら退席したいから、付き添い席後ろの方にできませんか?”
と聞いたら 意外にもあっさりOK だった。

言ってみるものだね…
って言うか、要望はきちんと伝えて改善してもらうべきなんだな と
改めて思った。
別に無茶な要求をしているわけじゃないし
ハンデのある人がどうしてもらえたら助かるかを伝えなければ
相手はわからないわけだから。


さて、当日。
スーツを着込んだバンビを連れて 会場に到着したのが10数分前。
(危なかった、10分前過ぎると メイン会場に入れず
 サブ会場でリモート画面を見ることになるんだって知らなかったー)

受付で障害者であることを伝えると
人でごったがえしている通路とは別の動線で
メイン会場の中央の端っこに設けられた障害者席に案内された。

既に同級生の親子連れが何人か座っていて、振袖の女子もいた。
やっぱり女の子は華やかでいいね。

で、挨拶もそこそこに 私はやっぱり退席することにして
終わったら待ち合わせしようと バンビを置いて一度会場を後にし
近所でお茶して待っていた。

これが甘かった。
混雑を避けるために、入口と出口が別に設けられていたことを知らなかった。
出口側は普段あんまり行かないところだから
バンビが迷ってしまったんだよね。

最初はスマホ持ってるから何とかなるだろうと思ったんだけど
終わったら会場近辺が若者でごった返して
バンビがプチパニックで 通話してもこちらの言葉が耳に入らず
誘導ができない。

仕方ないからGPSで居場所を追いかけるんだけど
人が多くてお互い思うように移動もできないし
これはなかなか大変だったー。リサーチと事前の打ち合わせ不足だったな。

まぁ、そんなこんなで何とかつかまえて とりあえず記念撮影。
男子はスーツなので見栄えしないけど…
会場に設けられていた 撮影用スペースで

いやー、この日は風が強くて冷たくて なかなかバタバタで大変だったけど
本人は 「行って良かった。同じ高校の子もいたし。音楽に感動したー。」
と満足そうだったので 良かった。

考えてみたら、定型の子でも そんなに友達付き合いがなくて
ぼっちっぽいカンジの人は 何人もいたし
親の私が ”この子は障害児だから楽しめないだろう”って決めつけてただけで
ほんと、私の一存で 行かせるのをやめないで良かった。


で、これが1回目のお祝いで 実は3週に渡ってこれが続くのだけど
長くなるので また別の記事にー。

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