バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

中学への道 4

2016年01月29日 | 就学に向けて
前回の支援学校体験からだいぶ日にちがたってしまったけど
支援学級の体験に行ってきました。

うちの区の中学の支援学級は 学校によって朝トレをやっているところがあるのは知っていたけど
通知に 朝7時50分までに来て、体操着を持ってくるように ってあったから
朝トレから参加 ってこと。
バンビは着替えに時間がかかるから、下に体操着のシャツを着せ、ジャージを履かせて行った。


挨拶もそこそこに 着替えて戻ってきたバンビはなんと半袖体操着姿!(下はジャージだったけど)

この日は この冬一番の冷え込みだったにも関わらず...
低体温 大丈夫か?
他の生徒達は ジャージ上下だったり、半袖体操着だったり、各自の判断でまちまち。
この辺り、体操着の上に一律トレーナーとか各自の洋服を着せる小学校とはまったく対応が違う。

柔軟体操の後、スタートダッシュやスクワットとなかなかハードな内容でみっちり運動。
これをほぼ毎日やるんだよなー。 大丈夫か?


一度教室に戻ってきて、朝の会。
これは支援の先生が一人教室にいるだけで、各係の生徒達で運営されてた。

衛生チェックは ハンカチ・ティッシュ、爪の状態の確認。
健康チェックは 点呼を取り、咳が出ますとか鼻水が出ますとか各自自己申告。

担任の先生が入ってきて話をした後、生徒の自己紹介をしてくれた。
1~3年まで ほぼ同じ人数で、全体で16人だったかな。
30人もいる今のクラスとは違って 本当に落ち着いた雰囲気。みんな大人だし...。
この中で3分の2近くは 幼稚園や小学校、バスケのクラブが一緒で見知っている子達なんだよねー。


1時間目の体育は サーキット運動と、ポートボール。
バンビも一緒にやらせてもらったけど...
ミニハードルをまたいで走り、ケンケンパ、肋木登り、ダッシュetc をぐるぐる繰り返すサーキット。
スピードがまったく違って、たぶん速い子の半分くらいしかできてなかった。

ただ、ボール運動は4年間ミニバスケのクラブに通っているから ドリブルなんかは一応できるし
運動自体は嫌いじゃないから 他の子の見よう見まねで何とか頑張っていたんだけどねー。

ポートボールも マンツーマンは動きが固まっていたけど
ゾーンだと他の子がボールをパスしてくれたりしてシュートしたり
キーパー(って言うんだっけ? バスケでいうゴールの役。)もやらせてもらって
ボールをキャッチしたりはできてた。


何とかいけるかなぁ と思ったんだけど...。


体育終わって、着替え。それがまず遅くて。
他の子はワイシャツ着て、ネクタイして、ズボン履いて、ブレザー来てるのに
バンビはズボンとシャツ着替えてトレーナー着るだけ。
それでも まったく遅かった。

手がかじかんでボタンができず、遅れてしまった子がいたけど みんなを待たせたことで当然注意されてた。
バンビなんてどうなるんだか...。


2・3時間目は家庭科で、この日はボタン付けと刺繍でブックカバーの製作。
生徒達は以前からやっているようだけど、復習も兼ねてもう一度ボタン付けのやり方を全体説明。
ダンボールで大きなボタンを作り、毛糸を縫い糸に見立てての実演で。
黒板にもやり方をステップ分けして書いてくれた。

それでも 耳からの指示が入りずらく、板所の漢字が全部は読めず、手先が不器用なバンビにとっては
いきなりとても難しい課題だよなぁ。

補助の先生がつきっきりで、目の前で何度もやってみせてくれても
針に糸を通すところから まずできない。玉結びもできない。
空間認知が弱いから、布の裏とか表とか、ボタンの下 とか言葉で言われてもわからないんだと思う。

体育で相当疲れてる上に、さらに苦手意識が先に立って そもそもやる気が感じられない状態。
耳をずっと掻いたり、よそ見をしたり。
先生が「さぁ、やってみよう。」って言っても「イヤだー。」 おいおい...

そんなバンビの様子を 教育委員会の先生や校長先生もずっと観察してる。
こっちが泣きたい気持ちだよ...。
やっぱり、無理なのかなぁ。


3時間目に入ったところで、バンビはそのまま教室で授業を続け、私は校長室で面談。
支援級の主任のM先生と、校長、教育委員会のT先生とO先生。
みんな 支援学校の方がいいでしょう と言う。完全アウェイだ...。


長くなるので、この続きはまた別の記事に。

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病院の待合室で

2016年01月25日 | 日々の出来事
PWSは見た目で何となくそれとわかるので
病院の待合室でも、面識はないけど”たぶんそうだろうなー”という親子連れをよく見かける。

私は割と視覚優位で、別に観察してるわけじゃないけど目に入る情報が気になる質で。

で、そういうよそのPWSのお子さんを何となく見ていると、太っている子は大抵甘いものを飲んでいるなぁ って感じる。
それが野菜ジュースだったり、ダイエットコーラだったりはするんだけど
とにかく水やお茶じゃないものを飲んでいるところが共通しているように思う。

まぁ、それぞれの家庭の考え方だから、私がとやかく言えることではないのだけど。
病院に行く時だけは 特別のお楽しみみたいにしている子もいるかもしれないしね。

実際、バンビも診察が終わった後は、必ずお昼を食べて帰るし
その時、ジュースを飲むのをとても楽しみにしている。


でも、そういうお子さんは甘いドリンクだけじゃなくて、待合室で割と何か食べ物を持っていたり、実際食べていたりもするんだよね。
まだお昼には早いんじゃないかなー というような時間でも。

まぁ、それも”家が遠くて朝早くに出てきたからもう昼食”という場合もあるかもね。



だけどさー、小児科の待合室でものを食べるのってどうなんだろう...。
私なら せめてどこか違うところで食べさせるけどなぁ。

別にPWSじゃなくたって、これから検査を受ける子は食べ物を口にできないからおなかがすいても我慢してるだろうし
そういう周りへの配慮とかってないのかなぁ。


小さい子で 朝食と昼食と間の間食なのか、おやつを食べてる子も見かけたりするけど
PWSなら将来のことを考えたら、3度の食事以外はせいぜい3時のおやつくらいにして
決まった時以外は食べ物を与えないようにしておいた方がいいと思うけど。
食べさせておけばおとなしくするから なのかなぁ...?


そう言えば、PWSの幼児は大体おとなしいけど
だからと言って、子どもをバギーに乗せっぱなしで、その子はぼーっと座ってるだけで
親はスマホに見入ってたり とかってどうなんだろう?

大体、病院の待合室でスマホはダメじゃないの?
最近、スマホやタブレットのアプリや動画を 音出したまま子供に見せてる親が多くて驚く。
自分の子が楽しんで、それでおとなしくしてるなら周りはどうでもいいのかね。
っていうか、自分は気にもしないんだろうな。でも、他人の音は気になるんだよー。

 
ちょっとした甘さ、ちょっとした無神経。
今良ければいいや、自分が楽ならそれでいいや。
そんなカンジ?

でも、それを続けていると、いつか自分に跳ね返ってくると思うけどな。
習慣って大事だよね、一度身につくと変えるのってほんと難しい。
そうなった時困るのは親である自分であり、我が子自身なんじゃないのかなぁ。


そんなことが気になって、病院の待合室は落ち着かない場所。

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下関係(?)の話ですが...

2016年01月24日 | 日々の出来事
先日、停留精巣の再手術と包茎手術の後の1ケ月検診に行ってきました。

実は 術後こそ傷に薬を塗るので患部をチェックしてたのだけど
学校が始まったあたりからは もういっかーとそれを怠ってしまっていて...。

そしたら、傷の具合とか経過は良好だったものの、やっぱりきれいに洗えていなくて汚れが溜まってしまっていたみたい。
少し癒着もしかけていたらしく、それをDr.が手で引っ張って剥がし、ホットタオルできれいにしてくれたんだけど...。
やっぱり痛かったみたいで
「もう、ここに来るのはイヤだ!」と珍しく病院拒否宣言。

ちゃんときれいにすれば、もう痛い思いはしなくていいんだから となだめすかした手前
またお風呂でちゃんと洗えてるか私がチェックをすることに...。

それも最初ぎゅってやったら、元に戻らなくなったり(むけっぱなし?!)して大騒ぎに。
元がとても小さいので、何が正常で、どうなってるとやばい状態なのか
私はもちろんだけど、オットが見ても かなりわかりにくいらしい。
うーむ...。

でも、そんなこんなを何日か繰り返すうち、どうやら無事 ”おとなちん@ん”になったようだ。
やれやれ、ひと安心。

ほんと、こういうのって難しい。


男子は男子で、この辺の問題があるのだけど、女子にはまた”生理”という問題があって...。
まぁ、定型発達の子でも同じだと思うけど、初潮があったばかりの頃ってまだホルモン的に不安定だよね。
だからそういうのが精神的に不安定にもなったりとか、生活に影響するみたい。


そう言えば、療育のママ友で、その子はいわゆる重度の障害を持っているのだけど
ちゃんと教えたとおりに 生理用品を扱って、自分で処理してるのを見て涙が出そうだった という話で
それ聞いて、ほんとに小さい時からその子を知ってるだけに、私も思わず涙ぐんでしまった。

もちろんちょっとずれちゃったりとか失敗もあるそうだけど、でも自分でちゃんとやろうとしているそのこと自体がすごいと思う。
微細運動が苦手でも、小さい時から訓練積んできた賜物だねー。
何より 親子でちゃんと信頼関係できてて、指示が入るからこそだよね。
頑張ってきて良かったねー。 って、言いながら泣けた。



うちも、患部に薬を塗る時 痛がるバンビに
「じゃあ、10数えてその間我慢して。」と言ったら
「お母さんも一緒に数えて。」と言って、「1、2...」と必死に我慢しててる姿がかわいくて、思わず笑っちゃったんだけど
でも、”素直に育ってくれて助かるなー”って、ちょっと泣きそうだったよ。

思春期と下関係(?)の問題。
今後もいろいろあるのかな~?

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自己認識

2016年01月18日 | 成長記録
思春期はまた 自己認識を確立する
つまりは、自分は何者なのか を意識し始めるお年頃でもあって。


これも2学期の話だけど、たまたまお迎えに行った日、先生から
「今日バンビくん日直だったんですが、やりたくないと言ってやらなかったんです。」と言われた。
「恥ずかしいからやりたくない って言うんですが。」と。

バンビに「お母さんは怒ってはいないよ。でもどうしてやりたくなかったのか理由を聞かせてほしい。」と言ったら
先生が「あ、僕が怒ってると思ったかもしれません。」って...。

うーん、先生 それって...。


なわけで、家でゆっくり話を聞くことにした。
そしたら”日直はやらなければいけない仕事で、それをしなかったのは悪かった。”ってことはちゃんとわかっていて
でも、”(吃音で)言葉が出にくいから、恥ずかしい。他の子にも言われるから、やりたくなかった。”という。

ふーむ。

いままで自分の吃音を苦にしていなかったはずのバンビ。→ いつでもhappy、超ポジティブ

今思うと、単にポジティブというより、やっぱり自覚ができてなかっただけなのかも。


それが、成長と共に 他人の目を意識するようになり
他人の目に写る自分を自覚し始めた ってことなんだろうね。

それはそれで、人としての成長として大事なステップなんだけど
ここをどう乗り越えるか(乗り越えさせるか)って、結構考えてしまう。


人よりできないこと、苦手なことが多い子だけど
できないこと自体は悪いことではないんだと ちゃんと教えていかなくては。

バンビにはバンビの良いところ、素晴らしいところもたくさんあって
君を認めてくれる人、君を大切に想っている人がちゃんといるんだよということを
言葉で、態度で、実感として伝えていくことが 親の役目なんだろうな。


やれやれ、親であることも なかなかに難しいことであるなぁ...。

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睡眠障害

2016年01月18日 | 問題行動
「睡眠障害」と言うと、ちょっと大げさにも思うけど
プラダーウィリー症候群の”睡眠の問題”というのは 割と耳にする話で。
低筋緊張だと身体が疲れやすいのか、どこでもすぐ眠ってしまうみたいなんだよね。

バンビもそうなんだけど、ただ寝つき・寝起きが非常に良いので
家ではちょっと昼寝とか、乗り物に乗ってる間に寝るとか
そんなカンジでいままではそれ程問題もなくやってこられた。


ところが2学期の終わりに学校の先生から
「2学期に入ってから 午後寝てしまうことがよくあるんです。」と言われてしまった。

それ 今頃言われてもな... とは思ったけど
ちょとうとうと と言うカンジではなく、あまりに深い眠りで
起こしても起きないから どうしたもんか と先生も思っていたのだろう。
思春期に入っているので、ホルモン的な問題か とも心配してくれていたり。


でもねー、これって「特性」だから
どうにかしたら治るってもんでもないだろうし...。

疲れさせない、疲れてたら回復に努める
これしかないんだと思うんだよね。

で、それがわかっていても、スケジュール的にちょっと無理させてしまう時もあるし。


ダメ元で 連絡帳に
「体育があった日の昼休みに、10~15分昼寝するとかの対応は無理でしょうか?
 もっとも本人が遊びたくて、拒否するかもしれませんが。」
って書いてみたら
案の定
「学校は全体で行動しているので、バンビくんだけ個別に対応するのは難しいです。」
という返事が来た。

うーん、バンビ一人で保健室行けるし
15分したら養護の先生に起こしてもらう ってだけの話だと思うんだけどなぁ。
授業に支障が出ないようにそういう「個別対応」を望むのって、”親のわがまま”なのかね...。


まぁ、以前これと似たような話を他のPWSのお子さんでも聞いたことがあって
居眠りを見逃してもらう対応にしたら、「なぜあの子だけは注意されないのか?」と
他の子から言われてしまった って。
うーん... 難しい。

もちろん授業中の居眠りはいけないことなんだけど
本人がさぼろうと思ってのことではないし、体質的なことだから
そこをうまく先生が説明してくれればいいんじゃないかなぁ という気がしないでもない。

ただ就労を考えたら、確かに 寝てしまったら仕事にならないし
移動中の睡眠も 一人で行動することを考えたら乗り過ごしとかにつながって大変だし
もっと根本的な治療を考えなくてはいけないのかもしれないんだけど。

その辺のところは今度の定期検診でDr.に聞いてみなくちゃなー。

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思春期・反抗期

2016年01月12日 | 成長記録
バンビも12歳。どうやら思春期・反抗期のようで...。

まぁ以前から何をするにも時間がかかる子ではあるのだけど(手先の不器用さとか集中力の問題とかで)
このところ特にそれがひどくて、てか故意にグズグズしていて

注意しても わかったー。 これからやるー。 今やるよ。 やればいいんでしょ。 と来る。で、ぜんぜんやらない。

これには親もかなりイライラさせられて爆発! ってなことになることが多い。

冬休みは朝からこれでバトルになって、その後また時間かけて宿題に取り組んで
結局 どこかに出かける時間もなくなった なんてことが何回かあったなぁ。


それに、これは以前にも書いているけど → 父と息子
オットと息子の衝突が激しくて、これがまた私のストレスの原因になる。


バンビの反抗は、そりゃ腹が立つのはわかるけど、人としての成長を考えたら順調なステップなわけだし
私も自分自身が親に反抗して 今思えばひどい物言いをしてた記憶があるから
まぁ、仕方ない と思えるところがあるんだけど
自分に反抗期らしい反抗期がなかった(と言っている)オットにはバンビの反抗が許せるものではないらしく
それも 何度言っても子ども目線に下がって、まともにぶつかっていくから
ほんと私の白髪が増える一方だよ、まったく...。



それにバンビの言動は、単に思春期・反抗期だけのものでもなく
やっぱり年齢と共にPWSの特性みたいなものも強くなってきてるのかなぁ と感じることがある。

もっともPWSの特性と言っても、全てのPWSの人に当てはまるわけでもないけどね。
まぁバンビの持ってる特性がより強調されていく というカンジなのかもしれない。


例えば 元々PWSって何某かのこだわりはあって、きちっとやりたがりなとこが強い傾向にある(それもこだわりと言えるかも)と思うんだけど
バンビも段々自分なりのやり方にこだわって、自分の設けたルールに自分で縛られたりしてるんだよね。

具体的に言うと、ズボンの中に肌着のシャツを入れる時。
シャツを下げておいて、ズボンを上げればすぐなんだと思うんだけど
バンビは先にズボンを上げてからそこにシャツを押し込んでいく。
それもシャツがごろごろするのがイヤで、きちんとやることにこだわるからすごく時間がかかる。
だから着替えが遅い。
何度教えても、一度身についた習慣や手法を変えない。

そりゃ、肌着のシャツがだらんと出ているよりは 身だしなみという点では良いことなんだろうけど
ものには限度というものがあるし、急いでいる時には臨機応変に ということが難しいから困るんだよね。


あと、元々感覚統合の課題があって、特に触覚過敏なところが抜けきれず
汚れることにすごく抵抗を示す傾向があるんだよね。

だから、勉強していも、消しゴムのかすを一ヶ所にに集めて(それにも時間がかかる)そこにノートが触れたりすると大げさにイヤがる。



初詣に行った時も、人混みの中で靴を踏まれた(汚れた)と言って騒ぎ出し
四方八方から人に押されることのイライラが 他の人を押す(軽く突き飛ばすようなカンジ)という行為に出てしまってびっくりした。

失敗を過剰に恐れる傾向もあって
電車を降りる時やレストランを出る時などに忘れ物・落とし物をしてないかと
振り返ったり一度戻ったりして椅子の下までのぞくのが習慣になりつつある。
(過去に手袋なくしたりとか失敗をしてるからだと思うんだけど)


そういうちょっとした困ったこと、面倒くさいことが 日に日に増えてきているような気がしてげんなりするんだよね...。


てなことを書くと、小さいPWS児のパパやママは不安に思ってしまうかもしれないけど
まぁ、そういういろんな課題や傾向を持っているのが障害者なわけで
だから根本は治らないにしても、でもそういうことから来る縛りや不便さを軽減するための工夫は親や周りがしてあげられるはず。

思春期はみんないつかは通る道だしね。


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停留精巣の再手術と包茎手術のこと

2016年01月11日 | プラダー・ウィリー症候群
さて、去年の6月には 停留精巣(睾丸)の再手術の必要あり となったことを書いたけど
医療的近況報告

12月に3泊4日でD大病院に入院して、包茎の手術と合わせて済ませてきました。


初日、小児病棟が空いてないということで入ったのは泌尿器科病棟。
周りの7割 おじいさんなんですけど...

まぁ、それ自体は特別問題なかったけど、食事がバンビのだけ別(学童食の糖尿病対応)なので
初回、周りの人が食べ終わる頃になってやっと来るという状況だったのには参った。

 ご飯まだ? 来ないよ。どうしたんだろう?
 来ないのかな? ねぇ、看護師さんに聞いて。

うるさいったらありゃしない。
まぁ、PWSにとって”食べられない”という状況は それだけで大変なことだからねぇ...。やれやれ。



でも、それはまだ序の口で、ほんとに大変だったのは2日目(手術当日)

”今日は立て込んでいて、小さい子から順番にやるので午後になります。” と言われ
朝から飲まず食わずで(もちろん点滴はしているのだけど)ひたすら我慢。
でも、夕方4時過ぎても病室で待機状態。

そりゃ、おなか空くよねー。
付き添う私も自分だけ食べるわけにもいかず、親子二人で空腹を抱え
バンビは グチるは、泣くは で、こっちが泣きたくなる程辛かった。

結局、4時半に手術室入り、3時間弱で病室に戻ってきた。

その時点で小児病棟が空いたと言われ、そちらに移ったのだけど
いざ来てみたら 周りは小さい子ばかりだし、感染性胃腸炎が出たとかでプレイルームも使用禁止。
しかも、小児病棟だと親は食事を持ち込めないので(それは仕方ないんだけど)泌尿器科病棟よりかなり不便。
うーん... そんなこと、もう忘れてたよ。


戻ってきたバンビは痛さと空腹で大泣き&大暴れ。
ガーゼを取ってくれ、点滴はもうイヤだ! と、力ずくでやろうとするから
看護師さんに手が当たってしまったりして、私も焦りまくり。

いやぁ、大きくなってからの手術もなかなか大変だ...。


少しずつ様子を見て、水分を摂取したりして
結局バンビがその日初めての食事にありついたのは、深夜11時。
尿瓶でおしっこをし、ガーゼ交換。
点滴も取れ、すっきりした顔で眠りについた。
その寝顔を見たら、私もほっとして涙がこぼれそうになったなぁ。

しかし、それから後がまた大変で、その時点で直通の終電が終わっていたので
ぐるぐる乗り継いで、やっとの想いで家にたどり着いたのが 日付変わって1時だった。
夕飯のカップめんがおいしかったなー。


3日目。バンビは朝から普通に食事をし、ゲームをしたりテレビを見たりして過ごした。
隣のベッドの小2の子にゲームを教えてもらったりして(笑)楽しく過ごせたみたい。

4日目。無事に退院。


てなところが、今回の入院の状況。
まぁ、去年の心臓手術に比べたら、楽なもんでしたが。

D大病院は一応完全看護となってるけど、小さい子のママは椅子に寝て付き添っていて
私も過去そんなことあったなぁ なんて、今回懐かしく思い出した。

今はもうバンビも大きくなって、自分のことはかなり自分でできるようになってるから
夜付き添わなくても大丈夫だし、その点では楽になったなぁ...。


で、バンビの睾丸は、今回の再手術で左は下せて、生殖機能も大丈夫だろうとのことだったけど
右はもう確認できない状態だったらしい。
つまり片玉になっちゃった ってこと。
不憫と言えば不憫なんだけど、まぁ仕方ないよね。

それより本人的には、包茎の手術の方が相当痛かったみたいで...。

溶ける糸を使用しているので、抜糸の必要はないけど、傷口に抗炎症薬を塗り続けないといけなくて
これが 本人痛がる中、結構大変ではあった。
ちゃんとむいてやらないと、また元に戻ってしまうらしく...。

こういうのって、女親にはどこまでどうしたらいいのかわからなくて困るでござるよ。

実際、1週間後の定期検診では これじゃダメだとはさみ(みたいなの)で切られる羽目になり
手足を押さえつけられて、バチっと切られて泣きわめくバンビを見てたらほんとかわいそうだった。

うちはまだバンビが私におちん@んを見られるのをそんなにイヤがらないから良かったけど
思春期の息子に こういう傷の処置は女親には難しいと思う。

大人になって悩んで自分で手術受ける人もいるらしいが、親が受けさせるならもうちょっと小さいうちがいいような気がしたなぁ。


あと、去年の心臓手術で、麻酔の際の送管がしづらいことを聞いていたので →麻酔の話
今回も麻酔のことが気がかりで、術前の麻酔科医との打ち合わせの時にそのことを相談した。

でも、そこはさすがD大病院。
PWSがたくさん集まってくるから手術の症例も多いようで、麻酔医さんがPWSのことをよくご存知だった。

指でバンビの顎の長さを測ったり、首の様子も見たりして
対応についていろいろと説明してくれたので、私の不安は払しょくされたカンジ。

こだわりの強いPWSの患者さんだと抵抗されてしまうので椅子に座ったまま麻酔したこともあるらしく
バンビがそういうタイプかどうかも確認された。


ふむ、なるほど親もいろんな経験して情報量が増えていくけど
それはお医者さんだって同じなんだろうな、経験値が高いことって大事だなぁ と改めて思ったり。
そういう情報が共有されていくことは PWSの人のためになるよね。


それはともかく、今回手術を乗り越えてほんとにほっとしている。
まだ1ケ月後の検診があって、3ケ月、半年と受診して
その間 例えば自転車に乗るような、患部を強く圧迫するようなことはできなかったりするらしいんだけどね。

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遅ればせながら、今年もよろしくお願いします

2016年01月11日 | 日々の出来事
なんとほぼ2ケ月ぶりの更新となってしまった...。


この2ケ月、実にいろんなことがあって、ほんとにあっという間に2016年がスタートしたカンジ。

バンビは12月に停留精巣の再手術を受け、4日間入院しましたが
今は元気です。

身長も145cmくらいになって、少なくとも見た目はもうコドモじゃない ってカンジになってきたし
思春期に入って、いろいろと新たな課題も出てきているし。

まぁそれでも、相変わらず毎日何となく楽しくハッピーに過ごせていることに感謝。


そして、今年はバンビもいよいよ中学生。(まだ学校決まってないけど)
生活も大きく変わるだろうし、不安がないわけじゃないけど
でも、変わっていくバンビを見守っていくのは 親として楽しみでもあり。

そんなわけで、まずはとにかく身体は健やかに、心は穏やかに日々を重ねていけたらと思っています。

今年もこんなカンジで気紛れに更新していくことになりそうですが
お付き合いいただければ 嬉しいです。


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