バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

就労への道④

2020年09月30日 | 社会的自立に向けて
 バンビの通う学校では今週授業参観が行われ
と言っても、新型コロナ対策で事前申込、教室の外からの見学等
制約はいろいろあるのだけど...
作業自習の様子を見学してきました。

昨年度は”ものつくり班”だったけど
今年は”オフィスワーク班”になったバンビ。

グループに分かれ、校内からの依頼(例えば学年だよりのコピーとか)に対応する。
バンビ達は色画用紙を数えてそれに印刷し、納品書を記入し職員室へお届け
という課題だった様子。
手先が不器用なので何をするにも人より時間がかかるバンビ。
昨年から”オフィスワーク班”で経験値の高い同級生女子達に
何とか着いていくというカンジかなぁ...。

まぁ、真面目に取り組むのはいいところだけど
やっぱり午後だから眠そうにしていたり。
PWSの特性でよくある居眠りが バンビにも多いみたいで
いろんな先生に「寝てない? 頑張ってる?」等と声を掛けられていた。


見学していると しっかりしている子は
「職員室に行ってきます。」とか「戻りました。」とはっきり言えたり
見学に来ている保護者に「こんにちは。」と挨拶できたり。
その辺りもバンビはまだまだかなぁ...。


でもねー、あんなに小さくて弱っちかったバンビが
作業着着てみんなと一緒に”仕事の練習”に励んでるかと思うと
なんだか 泣けるような気持ちになった。
中身小学2年生くらいの息子が、18歳でもう社会に出て働くんだよ...

一般的には 大学入ったり、専門学校行ったりして
”アオハルかよ”って時間を過ごすんだろうに
この子達は15歳から働くための準備に日々を費やすわけで
なんかせつないというか、忍びないというか...

でも、例えばバンビは勉強が苦手だし
この先勉強するか、働くか と言えば、後者を選ぶかもしれないけど。

だったら、せめて楽しくできる仕事を
まぁ仕事ってそんなに楽しいことばかりじゃないけど
でも少しでも良い環境で
バンビなりに一生懸命取り組める仕事を探してやりたい。
で、少しでもお給料はもらえた方がありがたいし...

はぁ、でもそんなところあるのかなぁー。


2年生のトライアル実習(外部実習)が
1学期から2学期にずれ込んだことは以前書いたけれど
バンビもやっと実習受け入れ先が決まり
11月に5日間体験させてもらうことになった。

これ、保護者も事前面談に出向いたり
通勤の練習をしておくよう言われたり
(平日にやっておいた方が混雑具合とかがつかめる)
何かと出番があって慌ただしい。(精神的にも落ち着かない。)

新型コロナの影響もあって 求人が少なかったり
実習受け入れも制限されていたり、見学を中止していたり。
いろいろ制約があって、思うように動けないのも歯痒い。

でも 愚痴を言ってても始まらない。
何事も運と縁とタイミング。
引き寄せるためにできることをやるしかないなぁ。
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1つの区切り

2020年09月23日 | 成長記録
 バンビは現在身長約167cmで、体重は65.5kg。
新型コロナの自粛中に4kg近く太ってしまったけど
学校が再開してからは少し戻せたみたい。
身長も伸びたしね。😅 

BMIは23.7で標準値だけど、体脂肪率は29.9で肥満。
確かにお腹周りやお尻が大きいし、太ももも張っている。
筋肉がつきにくく、ぽちゃっとした肉質なんだよね。
でも、腕や足は普通なので それ程太っているようには見えない。

 現在、GHは1歳未満のうちから使用するような話を耳にしているけど
バンビがGHを始めたのは9歳。
元々身長が大きめだったし、これは長身家系の遺伝子によるところもあるだろうから
みんなに当てはまるものでもないかもしれないけど
でも、GHを始めるのに焦る必要はないという私の持論は変わらない。

 バンビが今 この体型を維持しているのは
もちろんGHのおかげもあるのは否定しないけど
それよりは 小さい時から運動好きな子に育てることを目標にして
特に歩くことを厭わないように意識して生活してきたことに他ならないと
自負している。

 私は、食事のカロリー管理なんてきっちりできないダメ母なので
適当に自分が食べたいと思うものを食べる生活をしている。
バンビにも ”食べられない・食べてはいけない”と我慢を強いたことはなく
基本的に”食べていいものを食べていい分量食べさせる”という方針で
食に関して不満を与えないように心がけてきた。

給食もみんなと同じ献立(おかわりも野菜のおかずを1回だけOK)
おやつも毎日食べるしね。

ここまでは許すから 後はその中で工夫しよう。
例えば マックに行ったらサラダを先に食べよう。
外食で夜ジュースを飲みたければ、昼はお茶にしよう... そんなカンジ。

最後は必ず”おいしかったね、たくさん食べたね、良かったねー。”って思えるように
おなかと同時に心の満足を重視してきた。

だからなのかどうかはわからないけど
バンビはいままで 食べてはいけないものを勝手に取って食べたりしたことがない。
万引きはもちろん、家の冷蔵庫を漁って食べるようなことも一度もない。

もちろん、今日まで大丈夫でも明日も大丈夫である保証はないのは
重々承知している。
それに環境因子ではなく、持って生まれたものの違い
つまりバンビは”たまたまそういう子だった”だけ なのかもしれない。

それでも ”そういう子もいる”ということが
PWSみんながみんな「食欲モンスター」ばかりではない ということが
誰かの希望の光になれたなら... と思う。

17年前、永遠に続くかと思うくらいの暗いトンネルの向こうに
そういう灯りが見えたなら あの時どんなに心強かっただろうと思うから。
(今思い返しても涙が出そうになる...。)

 今、バンビは休みの日に 一人で電車に乗って
自宅から30分くらいの公園でバスケのシュート練習をし
ファストフードでハンバーガーとシェークを飲むのを楽しみの1つにしている。
こういう日が来ることをあの頃は想像もできなかった。

高校を卒業したらどんな生活になるのか
今はまだわからないけど
彼が 毎日が楽しいと思える人生を過ごせるように
それを私が用意するんじゃなくて、そういう人生を自分の手でつかめるように
親としてサポートしていけたらと願う。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
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