バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

眼鏡

2009年05月29日 | 日々の出来事
このブログでも以前書いたけど、バンビは年少さんの冬に幼稚園で目の端をぶつけたことがきっかけで近くの眼科を受診。
そこで遠視と乱視があることが判明。

で、3月になって近くの某大学病院の眼科を受診。
でも発語が不明瞭なのでどこまで見えているのかはっきりしないらしく、月1で通院して検査を繰り返すことになる。
検査自体に慣れて精度を上げていきましょう というような話だった。
この時点で ”今どき しゃべれなくても視力ってある程度機械でわかるんじゃなかろうか?”と漠然と疑問には思っていたんだけど...。

その後も通院する度 同じことの繰り返しで状況に進展ナシ。
”遠視だから そんなに急いで眼鏡をかける程でもない”的な説明を受けてそんなものかと思っていたんだけど
バンビがテレビを見ている時の姿勢とか、首の傾げ方が段々気になってくる。

病院でそのことを話すと、「じゃあ、写真で見せてください。」と言われたんだけど
撮ろうとすると本人が動くせいもあって、なかなか撮影できず。結局そのままにしてしまっていた。
このままでいいの?っていう不安と、一向にらちあかないじゃんっていう不満?が増えていくばかり。

それにしても来年就学だし、眼鏡をかけるなら年内くらいにはと思っていたところに
療育の先生から「バンビくん、一度目を見てもらった方がいいんじゃない?」という指摘があり、眼科を紹介してもらった。

で、診断結果は 両強度混合乱視による両屈折弱視、交代性上斜位 
視力は 遠見 右0.12 左0.12 両眼0.18
     近見 両眼0.2
つまり乱視による軽度の弱視と時々目が上に移動する斜視(両眼)で、即眼鏡作成と相成った。
(ちなみに、大学病院では0.6くらいまで見えていそう と言われていた。)

ここの眼科は、検査技師の方も子どもの扱い(特に障害のある子にも)慣れている感じがあって、しかもこちらが何も言わなくても首の傾きのことを指摘された。
Dr.も説明がわかりやすいし、とても親切で丁寧。
診察の翌日には幼稚園に提出するための所見報告書を郵送してくれた。

先生の説明によると、視力は生後6か月くらいで急速に発達し始め、1歳半がピークで8歳頃には終わってしまうらしい。
バンビは既に6歳...。

眼鏡をかけること自体は仕方がないことだと思えるけど、1年以上を今思えば無駄に過ごしてしまったことが悔やまれてならず、かなり凹んだ。
ちゃんと見えていればもっと早くに・もっと発達していたことはたくさんあったのかもしれない。
他のことならゆっくりでもいいよと思えるけど、8歳で発達が終わっちゃうんじゃこれっばっかりはね...。
4歳の時点で乱視のことに気付いたのに、何もしてやれなかったことがほんとに申し訳なくて。
ごめんね、バンビ。ごめんね。

で、今回のことで思ったのは
障害児は定型発達の子とは成長が違うから、定型発達に当てはめて考えると判断を誤る可能性があるんだなーってこと。
それと 何か違うなと思ったら、そのままにしない。己の直感を信じて行動に移すべし ってこと。かな?

眼鏡は1週間ちょっとででき上がる予定。
でも眼鏡をかけて始めてから、”かけた方がよく見える”って実感を本人が得られるようになるまで1ヶ月くらいかかるらしい。
幼稚園の林間合宿には ギリギリ間に合うかな?

眼鏡をかけてバンビの世界はどう変わるんだろう。新しい世界が輝くものであってほしいなぁ。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp