カウンセリングの研修会でベテランのカウンセリングの先生に
「これまで出会った患者さんで、大変だったなあという方は、どんな方でしたか?」
と、質問しました。
答えは
「何を言っても聞かない人。
そういう人は、最初から『あなたになんか治せるもんか』とゲームで、やってくる人なんですね。
そういう人は、いっぺんに沢山見ない方が良いです。
カウンセラーが苦しくなりますからね。
カウンセラーの心が苦しくなるということは、投影ですから、その方の心がそれだけ苦しいっていうことです。
カウンセラーの心は、傷つきます。
カウンセラーが傷ついたら、クライアントが治るんです。」
というようなことをお答えくださいました。
なるほど…。
この話にいたく感銘…。
ユング派で言う
「傷ついた治療者(ウーンデッド・ヒーラー)」って専門用語
意味がよくわから~んと思ってたけど、少しだけ分かった気がします。
「傷ついた治療者」というのは、
自ら傷を持っているから他者を共感的に見ることができるということ。
「自らの手で自らの傷を癒す」ことに成功したからこそ他者を癒すことができる。