ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

人生の危機になすべきこと

2016年02月04日 | メッセージ
「これからの人生」について深く悩む事はありませんか?

私はむしろ「これからの人生」について悩んでいる事は、
うつ病を予防したり、充実した人生を送るために とても大切なことだと思っています。

ユングは、中年期を「人生の正午」と呼びました。

ユング自身も悩んみ苦しんだというエピソードがありますし、
私自身も、仕事を続けるのか、
これから何をしたいのか
大いに悩みました。

「人生の正午」は、40歳から50歳位は良いこの時期をユングは「転換期」であると捉え、
「危機の時期」でもあると指摘しています。

太陽の陽が上昇して行く午前中は、少年期~青年期で、人生は「これから」という時期です。

やがて、日が真上まで昇り
日没に向けて陽が暮れていく午後を
ユングは、人の中年期~老人期になぞらえたのです。

「人生の正午」について、ユングは、以下の様に語っています。

***

太陽は予測しなかった正午の絶頂に達する。

予測しなかったと言うのは、その1度限りの個人的存在にとって、

その南中点を前もって知ることができないからである。

正午12時に下降が始まる。

しかもこの下降は、午前すべての価値と理想の転倒である。

太陽は、矛盾に陥る。

***

また、アメリカの心理学者 レヴィンソンは
この時期になすべき課題として
以下のようなことを挙げています。

◯若い時代を控えて再評価すること

◯それまでの人生で不満が残る部分を修正すること

◯新しい可能性を試してみること

◯人生の正午に入るにあたって、生じてきた問題を見つめること
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《現代社会に生きる私たちの心の苦しみと目指すもの》

2016年02月04日 | メッセージ
《現代社会に生きる私たちの心の苦しみと目指すもの》


ここ最近、子どもさんが家庭や学校などで暴れるというご相談が増えてきた。

これは、現代の母親たち、先生方が、怠けている訳でも
劣っている訳でもない。

一生懸命やっている。

だから、ご相談も多いし、親や先生が悩むのだ。

親や先生方は、決して自分を責めてばかりいてはいけない。

特に、悩んでいる親御さんは、決して自分を責めてはいけないと思う。


育児が上手くいかないと親が自分を責めることは、
イクオール、自分の子どもの否定になってしまうことがあるからだ。


だから、子どもやパートナーとの関わり方を勉強し続ける必要がある。

なかなか上手くいかない親として、
最近の研究を見ると、慰められることも多い。

現代社会は、子育てがやりにくくて

子どもたちにとっても、親にとっても
とても生きづらい社会状況であることが分かる研究がある。


以下、本からの引用をご紹介する。

***

発展途上地域の部族の研究によると、大部分の子どもは、母親に対して安定した愛着を示す。

ところが、現代社会では、3割から4割の子どもが不安定な愛着を示し、その割合はさらに増えつつある。

大人でも同じ傾向が見られる。

不安定で愛着スタイルを持つ事は、近代化した社会の宿命のようであり、
今日の社会状況を見る限り、その傾向はさらに加速しそうだ。

不安定型の愛着スタイルを持った人、
言い換えるならば、1人のパートナーと安定した関係を保ちにくい人が、
どうすれば幸福で実り多い人生を歩むことができるのか。

これまで問題としてさえ認識されることがなかったが、
このことは、いまや重大な問題として浮上しているのだ。

こうした問題は、男性側にありがちな問題とみなされることが多かったが、
近年では女性でも同じような傾向を抱えた人が増えている。

「夫婦という病」岡田尊司著
河出書房新社刊より抜粋***
だから、自分を責めているお母さん、もう自分を責めないで
一生懸命やっていることは、認めましょう!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする