ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

いじめてごめんなさい

2016年02月10日 | メッセージ
《追悼》
ここに痛ましい傷を負いながら、笑っている男の子の写真があります。この笑いは、楽しいから笑っているのではなく、可哀想に怖いからだと、思う。
もう一枚の写真の彼のキラキラした笑顔とは違う。
いじめによって尊い命が奪われてしまったとは…。1年前の2015年2月
報道によると、川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年の上村遼太さんの遺体が見つかった事件で、
上村さんが年上のグループから脅されているなどと周囲に漏らしていたことが分かった。

上村さんは20日、川崎市川崎区の多摩川河川敷で首などを刺され、裸で遺体となって見つかった。
上村さんは昨年11月に年上のグループと関わるようになり、万引きをするよう強要されていた。
先月にはグループからの誘いを断った際に目の下が変色するほど殴られていたといい、携帯の無料通話アプリ「LINE(ライン)」で友人に送ったメッセージには、知り合いに殺されるかもしれないと書かれていたという。

こうしたいじめを見逃してしまい、
痛ましい出来事を私たちは、繰り返しては、いけません。
大人は、何ができるのでしょうか?

dropさん
コメントありがとうございます。
コメントを読ませていただき、
いじめられた子どもの気持ちを理解し
大人がまず、反省することが大事だと思いました。

私が、いじめを止めるように訴える風花さんの記事を取り上げたりしているのは、
私にも自分自身の反省があるからです。

カウンセリングを学び、
いじめを受けた人の心の傷がどれ程、深くて
その傷が癒えることなく長く続き
その人の自信や所属感、親密さ、楽しさ、幸せな人生、命をも奪うことに繫がるのかということを知りました。

実は、私の小学校高学年の頃に、
クラスのみんなから 敬遠される男の子がいて
皆が遠巻きにして、明らかにその子と距離を置いて
その子と話したり、接触するのを嫌がるという時期がありました。

この男の子は、何も悪くないです。

それなのに、こんなことされて、心が痛みます。

可哀想と思いながらも
とうとう私はその子をかばうことも、
優しくすることもできず、
結局何も出来ずに傍観者でい続けました。

そのことが悔やまれてなりません。

今思えば、孤独なその子からすれば
私もはやしたてる者と同じ
意地悪な子どもの一人だったでしょう。

そのことが、罪悪感として
ずっと、ずっと私の心の奥にありました。

いじめは加害者、被害者だけでなく、
はやしたてる者
傍観者
いじめに気づかない大人がいて
成立するものです。

あの時の男の子に心から言いたいです。

「かばうことも、話しかけることも
何もしなくてごめんなさい。」

私は、彼への償いとして
いじめられた側の気持ちを伝えたり、
その時、大人がどう対応すればいいかを伝えていきます。

dropさんの想いをコメントにせっかく書いてくださったので、ここにも改めて転記します。

***
自分の思春期を思い出します。
体つきにも大人へ変わろうとしていく中、控えめな少数の友人としか関わりのなかった自分が、どちらかというと下級生達の憧れるような大きなグループと関わるようになっていった時期があった。
自分じゃ気づいてなかったが、いい気になっていた。周りに誇示するような、言動も生意気だった。友達にも。

すると、段々立場が逆転していき、自分のコトバで傷ついていた友人が廊下を歩く度に、「馬鹿!早く死ね!」  

…そんな日が続いて段々怖じ気づいて、クラスでも誰とも話せない時期があった。それをおもしろがる子もいた。休み時間がとても嫌で空いた教室にこっそり忍び込んだりしていた。

帰っても、家事や夫婦喧嘩ばかりで、自分の話し所ではない。唯一、白いスケッチブックに真っ黒なペンで悪魔のようななぐり書きをしていた。今思えば、そうやって発散していたんだろう。
未熟ながら必死だったんだろうと思う。

今は 多分、その子にばったり出会っても、きっと声かけたりできるだろう。
あの時、「ごめん。」って。
***
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする