ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

「怖い」を受け容れる

2016年08月16日 | こころ
【怖くていい】

お盆の季節になると、
オバケが怖いとか
おばあちゃんの家の仏壇のある部屋が薄気味悪い
などという声を聞きます。

特に、仏教ではお盆に亡くなった方たちが戻ってくると言われているからでしょう。

私たちは、生きていると いろんな場面で「怖い」と感じる時があります。

その「怖い」には大きく分けて2種類あります。

1つ目は、具体的に怖いものが現れた時に感じる怖さ。

例えば、ジャングルでライオンに遭遇した時。
例えば、工事現場の横を歩いていたら、突然 上から物が落ちてきた時。
例えば、横断歩道に大きなトラックが目の前に飛び出してぶつかりそうになった時。
例えば、暴力を振るわれた時、などです。

2つ目は、実際に目の前に怖いものはないのに、頭の中で未来に良くないことが起こるのを空想した時です。

例えば、試験に落ちるかもしれない。
例えば、緊張して人前で話せなくなるのではないか。
例えば、地震が起きるかも、津波が来るかもしれない。
例えば、幽霊が出るかもしれない、などです。

この怖いと言う感情は、未来に起こり得る危険を予測して回避するためにあります。

例えば、工事現場の側を通らないとか、
地震に備えるとか、
地震が来たら津波が来ない所に避難しようとか、
試験に落ちないように勉強するとか
人前で話す練習を何度もするとか…。

だから、怖くていいんです。不安でいいんです。

私たちは、ついつい「怖い」と感じなくなるようにと考えがちですが、それは逆です。

「怖い」と感じるから、私たちは、生き残ってきました。
サバンナの時代から…。

だから、もし子どもさんが
「オバケが怖い」
「仏壇の部屋が怖い」
などと、言ったら
「怖くていいよ」
と、言ってあげてください。
コメント
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