皆さんは、自分の人生の主人公ですか?
「主人公」という言葉、小説などでは「物語の中心となる登場人物」のことをさします。
もともとは禅の言葉だそうです。
禅でいう「主人公」とは、「立ち返るべき自分本来の姿」のこと。
「自分がしっかりと、なりたい自分になれているか」を確かめるための言葉だそうです。
禅の世界では、「なりたい自分」は、積み重ねの上に出来上がるものではなく、余計なものを脱ぎ去ったときに表れると考えます。
「人生の主人公として生きる」
発達心理学者のエリク・エリクソンは、青年期の発達課題として「アイデンティティ」をあげました。
青年期は心身ともに変動が激しく、不安定な時期で、自分と他者の違いに意識ぐ向く時期です。
アイデンティティーとは、自分とは何かという自己定義、大人としての自己の確立にあると言われます。
禅でいうこの「主人公」の概念と似ていると思います。
心理学の交流分析では、カウンセリングのゴールを
「人生脚本」(無意識の人生計画)を自分らしい人生脚本に書き換えることと
と考えていて、この「主人公」の考え方と似ていると思います。
さて、先日 ミキティさんが、自分の思考・感情・行動に責任を取るのが難しいとコメントくださっていました。
確かに、私もつい、人のせいにしたくなります。
子どもが小さい時、子どもたちが暴れているのに気を取られて、洗っていたお皿を割ってしまった時
思わず「もう〜」と、言ってしまったことを思い出しました。
大切なのは、「誰のせいか?」ではなく
ストレスになる出来事について、自分が主人公になって、自分の感情を感じるということだと思います。
嫌は、嫌でいい。
腹を立ててもいい。
怖くていい。
悲しくていい。
疲れた、きつい、まいった、困ったと思っていい。
自分を主人公にすることが大切。
子どもを、あなたの人生の主人公にしていませんか。
ご主人を、奥さんを、あなたの人生の主人公にしていませんか。
会社や上司を、あなたの人生の主人公にしていませんか。