ある詩の雑誌を読んでいたら、こんな言葉が載っていた。
ある詩の一部である。
「自身に激を 飛ばしただけの」と。
この「激」だが、これに「飛ばす」と続けば正しくは「檄」でなければならない。
しかしその場合、決して自分に飛ばすものではない。
人に(多くは意見を同じくする者に)決起を促す文書のこと。「檄文」などと使う。
スポーツ新聞がよく使っていた。「星野監督が檄を飛ばした」というように。多分記者は「激しく励ます」という意味で使ったのだろう。でもこれは大間違い。
さすがに最近は「檄」を使わずに「ゲキ」とカタカナにしているが、やはり誤用といっていいだろう。
さて、この詩の場合だが、作者は分っていてこう書いたのだろうか。だから「檄」ではなく励ます意味で「激」という字を使ったのだろうか。それならスポーツ新聞に習ったことになるが。
詩の前後を読んで考えて見たが、よくわからない。作者に聞くほかないか。
長いお付き合いの先生がいらっしゃいます。Y先生。
元西宮自然保護協会の会長さんでもありました。
今朝メールで送ってきてくださった植物についての資料の中に植物の学名が記載されていました。
これがわたしには「凄いなあ!」と思えました。
「種子植物、被子植物、双子葉植物類、ニシキキ目、ニシキキ科、ツルウメモドキ属」。
「シュシショクブツ、ヒシショクブツ、ソウシヨウショクブツルイ、ニシキキモク、ニシキキカ、ツルウメモドキゾク」。
まるで早口言葉。
まじめな名前が続いて、最後に「ツルウメモドキ」だなんてふざけたような名前。
「もどき」なんて言われる植物のその心は?「あっちの方がモドキだ」とは言わないのかな?
植物同士に優劣はないだろうに。人間の勝手で「もどき」だなんて!
そういえば昆虫にも、なんとかモドキというのがあったような気がする。
魚にもあるか。
一緒に行った人に尋ねてみたら、「割りきれない数にされたのでしよう。別れに通じるから、と。また6は無にも通じるからと。その人のも5個だったそうです。勉強になりました。

その中の一枚にこんなのがありました。

「西宮市老人連合会」というところが出しているもの。
表題に「百歳までの人生」とあります。
これ、問題発言です。
作った人は多分若い人でしょう。
老人は決してこんな文章は作りません。
昔、取材した人に、広瀬公三さんという人がおられて、こんなことをおっしゃいました。
ある老人の集まりでのこと。来賓が祝辞を述べたのですが、
《「みなさん百歳まで元気に」とか言いよった。そやから俺、「ちょっと待ってくれ。ほななにか、俺らは百歳までしか生きたらあかんのか!?」てゆうてやった。》
このこと、「宮っ子」2008年5月号に載ってます。
この広瀬さん、残念ながら百歳を少し前にしてお亡くなりになりましたが。
『コーヒーカップの耳』 上に書いた広瀬さんも登場します。「おもしろうて、やがて哀しき喫茶店」です。
ネズミだが、それに関連して今年のイノシシも。
で、「山くじら」という言葉が出てきた。
江戸の人はイノシシを「山くじら」と称して食べていたと。
それを見た家内が「知らなかった」と言う。
「え?去年(今年の正月のこと)来た年賀状の中にあったでしょ」
と言ったのだが、
「知らない」と言う。
で、出してきました。

それを見ても家内は「?」。
「いや、絵の中に」と言うと、やっと
「ああ、そういえば」と。
去年(今年の正月)、もらった時に話題にしたのを思い出してくれた。
https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/9a7c07d593f95c6cdf68b67232435452
この年賀状、N尾さんに頂いたものですが、オシャレですねえ。
こんな言葉がある。
「一斗二升五合」。「いっとうにしょうごんごう」と読む。
正確には「いっとにしょうごごう」。
意味は「ご商売、益々繁盛」である。
昔の商家にはこの言葉を書いたものが額に入れて飾ってあったりした。
これも今の若い人なら「ひゃくにじゅうごごう」(125合)というのだろうか?
「貢士」である。
《殿試に臨む者――「貢士」とよばれる選りすぐりの会試及第者たちは》
とある。
昔の中国の超難関の試験に合格した人のことである。
この言葉で思い出すことがあった。
5年前に「KOBECCO」に「耳士」と題して書いた。
出石の偉人桜井勉翁に関しての話。
これに「貢士」が出てくる。
そうか、「貢士」は元々中国から来た言葉だったのか、と思った次第。
しかし浅田次郎さんは凄いお人だなあ!
「怒るな」「威張るな」「焦るな」「くさるな」そして「負けるな」と続くその頭文字を並べると「オイアクマ」となる、という話。
これ、わたし懐かしい。
昔、もう30年以上も昔のある会の新年会でリーダーだった早川居士が話して下さったのだった。
但し、「くさるな」は「悔やむな」だったと思う。
この話は覚えているが、なかなか実践できないでいる。
すぐに腹が立つ。威張ることはないが、焦る、悔やむ、そして負ける。
今年は少しでも成長したいもの。
もう手遅れか?
今日は驚いた。
高校女子バスケットボール部監督さんの話。
全国優勝56回だとのこと。
それは素晴らしい。
ありがちな体罰教師ではない。ご自分が学生の時にひどいシゴキを受けておられる。
しかし、番組の中で「檄を飛ばす」という言葉を三度使われた。
激しく励ますという意味で。
「檄を飛ばす」
これは間違ってます。
「檄を飛ばす」というのは、正しくは離れた所の同志に賛同を呼び掛けることです。
最近は広く間違って使われていて、スポーツ紙ではもう当たり前になっています。困ったことです。
しかし天下のNHKさんがテロップにまで使われているのはどうかと思いますね。
5年前にインタビュー取材した時の録音が必要になり、だけどそれ<wbr></wbr>はテープ収録なので再生に不便。なのでラジカセでデジタル化して<wbr></wbr>いたら、テープがもつれて絡んでしまった。ここで焦ってはダメな<wbr></wbr>ので、慎重に慎重にピンセットを使ってほぐして行った。しかし、<wbr></wbr>最後のところがどうもしっかりと機械の奥に挟まりこんでいて抜け<wbr></wbr>てくれない。そこをなんとか…と、祈るような気持ちでソロリと引<wbr></wbr>っ張ったのだが…。切れてしまった。うわーっ!どうしょう。大事<wbr></wbr>な録音なのに。で、思い出した。昔、こうして切れたテープはセメ<wbr></wbr>ダインでつないだらいいと何かに書いてあったのを。しかし、今、<wbr></wbr>家にセメダインがない。しかし、傷の手当てに使う、エキバンがあ<wbr></wbr>る。あれはセメダインと同じ匂いがする。しかも接着力がある。以<wbr></wbr>前、エキバンがない時、セメダインを傷の治療に使って効果があっ<wbr></wbr>た。そんなことを思い出して、エキバンで接着した。しばらく乾く<wbr></wbr>まで待った。そして恐々ラジカセにかけてみた。鳴った。再生でき<wbr></wbr>た。無事にデジタル化できた。
昨日の焼印の堂本さんだが、話の中で「そっくい」という言葉が出て来た。
ご飯粒で作った糊のことだと。
わたしは方言かなと思ったが調べてみると「続飯」なのだと。
正しくは「そくいい」と読む。
なるほどだった。
昔の鍛冶屋さんは日常的に使ってたのかな?
今なら溶接で簡単なのだろうが。