久しぶり、もう何年かぶりに、H口さん来店。
実は彼、
「折り紙」の父親です。
昨年末に電話があり、奥さんがお亡くなりになったのを知ったのだった。
その時、「また行きます」と言っていて、今日来てくれたのだ。
積もる話を山ほどして、二枚のプリントを「読んでもらえたら」と置いて帰った。
タイトルに「妻 H子の思い出」とある。
H子さんが病気になってからのことが訥々と書いてある。
元々、文章を書く人ではない。「文を書くのは最も苦手」という人が一生懸命書いたもの。
たしかに、敬体と常体が入り混じっていたりしていて、お世辞にも上手な文章とは言えない。
しかし「書き残しておかねば」という気持ちがあふれていて、反って胸を打つ。
最期は自宅で看取りをしている。「家族みんな揃って看取れたのが大変よかった。」と。
そして文末。
《23日間の(自宅)介護は想像以上に辛かった!介護して辛い時、わが身を何回も振り返って思った。
”H子が生きているから介護ができるのや” ”介護できることは幸せやと思った。” なぜなら ”生きているからや” 死んだら出来ない!》