喫茶 輪

コーヒーカップの耳

変換ミス

2021-05-31 14:31:32 | 原稿


『縁起 小墓圓満地蔵尊』だが、何度も何度も校正してもう間違いはないと思っていた。
今日、ある原稿を書くのに、この見本刷りから二行を引用しようとしていて気づいた。
有ったのである。ミスが。丁度その部分に。
変換ミスだ。



「買い主」が「飼い主」になっている。
なぜ今まで気づかなかったのだろう。何度も何度も読んだのに。
誤植は出版物の宿命とはいえ、自分が書いたものはごめんこうむりたい(4年前の『触媒のうた』には何カ所かある)。
もう間に合わないかなと思って編集者に連絡を入れる。
「今日中なら」とのこと。
もう一度、読み直そう。年寄の細い眼を皿にして。

『コーヒーカップの耳』

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「気は病から」

2021-05-30 08:57:39 | 本・雑誌

『食べることと出すこと』(頭木弘樹著)だが、こんなことが書かれている。
《「病は気から」というが、「気は病から」でもあるのだ。(略)
私は中年になって初めて同窓会に出席した時に、ずいぶん驚いた。営業マンになった人は営業マンらしい性格になり、銀行マンになった人は銀行マンらしい性格になり、教師になった人は教師らしい性格になっていた。学生時代の性格とはずいぶんみな違っていた。(略)でも、そういう私は、病人らしい性格になっていたのである。》
(わたしも同窓会で、おとなしかった子が能弁な営業マンになっていて驚いたことがある。)

「そんな性格だから、こんな病気になったんですよ」と言われたことへの反論である。
《つまり、そういう性格だから、その病気になったのではなく、その病気だからそういう性格になったのである。病気によって形成された性格であるため、その性格をみると、その病気になりそうに見えるのだ。「病は気から」というが、「気は病から」でもあるのだ。》と、先の言葉になってゆく。

わたしも病身なのでよくわかる、と言ったら著者は苦笑いするだろうか?
「あんたはホントのところはわかっていない」と。「わたしの潰瘍性大腸炎という難病をあなたは知らない」と。

この本はスゴイ。誰にでも書けるものではないのは間違いない。というより、ほかの誰にも書けないだろう。
たとえ同じ体験をわたしがしたとしても、とても書けるものではない。こんな恥ずかしいこと。ただし、本来、恥ずかしいと思う必要のないことではありますが。

追記。
  読了。前半は少々面倒くさくて斜め読みしましたが後半は俄然興味深くなりました。
  よくぞこれほどのことを内面のことを含め吐露されたものだと思います。


『コーヒーカップの耳』
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「出すこと」

2021-05-29 17:30:09 | 本・雑誌
『食べることと出すこと』という本を読んでいて印象的な箇所に出合った。


《私の祖父は、私にはとてもやさしい人だったが、若いころはお膳をひっくり返して怒るような暴君であったらしい。
(略)
幼いころの父と祖母は、よく二人で抱き合って泣いていたらしい。
そんな祖母が病気で寝込んで、下の世話を人にしてもらわなければならなくなった時、意外にも祖父がそれをすべてやったそうだ。祖母が亡くなるまで、何年もずっと。
通常なら、嫁の仕事とされた時代だが、嫁にはやらせなかった。嫁というのが私の母だが、「あれは不思議だった」と言っていた。
(略)
祖母に屈辱を味わわせたくなかったらしい。
(略)
下の世話には、お膳をひっくり返すような男の態度まで一変させるような、何かがあるということか。》


これを読んで、なにごとかを考えてしまうのはわたしだけだろうか。

『コーヒーカップの耳』
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『縁起 小墓圓満地蔵尊』見本が

2021-05-29 15:07:49 | 地蔵さん
『縁起 小墓圓満地蔵尊』の見本が出来てきました。
ありがたく両手に持たせていただきました。
40年間、素人がぼちぼちとやってきたことの成果です。





もうちょっとだけ修正して本格的な印刷になります。
頒価は500円としました。
お地蔵様への御浄財となります。
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詩集『千鳥ヶ淵へ行きましたか』

2021-05-28 14:52:04 | 
前に「街の草」さんに行った時に目にして買った本。



詩集『千鳥ヶ淵へ行きましたか』(石川逸子著・花神社)。
以前から気になっていた詩集です。
地球賞を受けた石川さんの代表作。
石川さんは、わたしが20年前に詩集『コーヒーカップの耳』を出した時にお手紙を下さり、
ご自分が出しておられた「ヒロシマ・ナガサキを考える」というミニ通信への使用許可を求めてこられた人。
どこかにあるはずだが今、手元に見当たらない。
たしか数編の拙詩を取り上げられたのだった。
で、この『千鳥ヶ淵へ行きましたか』だが、スゴイ詩集だった。
日本人なら一度は読まねばならないのでは?といった感じの本。
一冊、ほぼまるまる一篇の詩「千鳥ヶ淵へ行きましたか」である。
それが22章になっていて、その一篇一篇が一つの作品といえる。
だが、つながっているのだ。
想いをつないで行って読まねばならない。
それで感動の波が押し寄せてきて、息苦しくさえなってくる。
でも読まねばならない、という詩。
あとにもう一篇、「いくど春がきてまた春がきて」というのがあるが、それもまた関連性のある詩。


『完本コーヒーカップの耳』
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『西宮の橋梁』ほか

2021-05-28 10:59:52 | 本・雑誌
図書館までウォーキング。
以前元気なころは往復で約4000歩でした。
病後は自重して少しゆっくりと歩いていたので4300歩ぐらいでした。
今日は往復4045歩、40分。先日の検査結果が良かったのでしっかりと歩いてみました。

お借りしていた一冊を返却。
そして一冊お借りしたのが、『食べることと出すこと』(頭木弘樹著・医学書院)。



長男のお奨め本。「めっちゃ面白い」と。
で、すぐに図書館に予約を入れたのですが、10人ぐらい待ちだったかな?
やっと順番が回ってきました。

そして帰りに隣接する郷土資料館で購入したのがこれ。



『西宮の橋梁』(西宮市教育委員会)500円。
これに携わった学芸員さんにちょっとお話を聞こうと思ったのですが、今日は在宅勤務ということでした。またの機会にしましょう。

『コーヒーカップの耳』
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西宮市のアーカイブ

2021-05-28 08:57:17 | 西宮のこと
昨日の新聞に出ていた写真が入用なので市役所へ行ってきました。

これでは解析度が低いのでね。
昨日午後、雨が上がってから。

西宮市総務局総務総括室
総務課(情報公開・公文書担当)公文書・歴史資料チーム 
662-0918 西宮市六湛寺町3-1 市役所東館8階

ここに以前から知っている職員さんがおられるのでお願いしようかと。
久しぶりにお会いできるかと思ったら出張中。
在席しておられた男性職員さんが対応して下さり、あとでメールで送って頂くことに。
そのメールに「ご依頼の写真はデジタルアーカイブにもありますが、こちらからお送りします。」とありました。
それは知りませんでした。
探ってみるといろんな興味深い写真が上がっていて時間を忘れて楽しめます。
「にしのみやデジタルアーカイブ」


『コーヒーカップの耳』
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間違いでした。

2021-05-27 10:21:51 | 用海のこと
先に上げた「夕凪橋の謎」ですが、その中の平成30年3月号「宮っ子」に書いたわたしの記事「街角小景・夕凪橋」に間違いがあることに気づきました。


新聞のこの写真(昭和30年代)をじっと眺めていて「あ、そうだったのか!でした。
国道43号線の東川と六湛寺川に架かる橋は今は見かけ上一体化してますが、飯田寿作さんが橋の命名を委嘱された時は、このような時だったのではないかと。
まだ工事中、というより、本格的工事に入る前なのです。この橋は仮橋というべきもの。
この後に完成して今のような一体化したような橋になったのでしょう。
だから飯田さんは、まだきれいに二つに分かれた橋の時に、西側の六湛寺川の橋を「西夕凪橋」、東の東川の橋を「東夕凪橋」と名付けられたのでしょう。
わたしは、今の見かけ上、一体化した橋で考えたものだから、南にある歩道を「西夕凪橋」、北を「東夕凪橋」と推断したのです。現在の橋は東西には分かれてませんので。
だから、完成した時点で、東でもなく西でもなく単に「夕凪橋」とすればその後の混乱が起きなかったのでしょう。

これで謎が解けたような気がします。

ところで上の写真、どこから撮ったものか分かりますでしょうか?
わたしも「はて?」と思ったのですが、「消防・用海分団」の火の見やぐらからですね。今はもうありませんが。


『コーヒーカップの耳』
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「夕凪橋」の謎

2021-05-27 09:03:08 | 用海のこと
神戸新聞さん、連日記事借用お許しを。





西宮の橋の話題。面白そうな本ですので図書館に行った時にでも隣接されている郷土資料館で入手しよう。

左下の写真に昭和30年代の東夕凪橋と西夕凪橋が写っています。
そして《2011年ごろ、別の呼び名に変わっている。》とキャプションがあります。

このことわたし、かつて「宮っ子」に書きました。


平成30年3月号「用海版」。
そしてブログにも何度か。そのうちのこの記事が詳しいです。
「東夕凪橋」は間違いです。
さて、本にはどのように書かれているのか楽しみ。

『コーヒーカップの耳』

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「画期的ながん治療法は朗報」

2021-05-26 13:31:55 | がん光免疫療法
今朝の神戸新聞「発言」欄です。
拝借お許しを。



たつの市のEさんという方の発言です。

先日掲載された「がん光免疫療法兵庫県で始動」という小林久隆博士が開発した、がん治療法の記事のことです。
これも関連します。小林久隆博士の記事

《私たちの命を背負い守ってくれている医療従事者の方々に感謝と尊敬の念を払います。》と。
自分のことのようにうれしいですねえ。

『コーヒーカップの耳』
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園井恵子の話

2021-05-26 09:40:30 | 千村克子さん
今朝の神戸新聞「日々小論」です。
例によって神戸新聞さん拝借お許しを。



奥原大樹論説委員による「ある名優の無念」と題されたもの。
園井恵子の名前が出てくる。
その園井の同期に千村克子さんがいて、以前「KOBECCO」にミニ評伝を書かせていただいたことがある。
その縁で、園井の詳細な評伝を書かれた千和裕之さんとお知り合いになれた。
千和さんは『流れる雲を友に 園井恵子の生涯』という素晴らしい評伝を著した人。
宝塚フアンの人は必読の書です。

『コーヒーカップの耳』

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大洲のサチ子さん

2021-05-25 08:21:43 | 杉山平一先生
この前19日に「尼崎精工」のことを書いた。
尼崎精工は杉山平一先生のご尊父が創業された会社である。
その中で、大洲の中山サチ子さんに触れた。
「お元気かなあ?」と。
で、その記事のコピーを同封してサチ子さんに手紙を出した。
その返事が昨日届いた。
以前には体調が優れず、娘さんが代筆で便りをくださったことがあるので心配だったが、今回はご自分で書かれたハガキだった。
多少のたどたどしさはあるが、心を尽くしての文章にわたしは感動した。
その一部。《尼崎で弾つくりしていた日々を思い出しました。》
ご高齢だが、無理して書いてくださったのだ。
サチ子さん、どうかどうか、お元気でいてくださいね。

『コーヒーカップの耳』
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やれやれでした。

2021-05-24 22:20:39 | 健康・病気
今日は○○病院での受診日。
先月受けた検査の結果を聞く。
あの辛かった〇△□検査。
先ず、そのことを訴える。
その日のわたしのFB(読者限定)をレポートがわりにプリントアウトして手渡して。
検査はその医師がやって下さったものではないが、その先生が「すみませんでした」と謝られる。
「いや、先生とちゃいますから。次に受ける時、あるいはほかの患者さんのためにもと思って」。
「でもわたしたちのチームの問題ですので、今後の参考にさせていただきます」と誠意をこめておっしゃる。
さて検査の結果だが、「問題ないです。血液、きれいにしっかりと流れてます。24時間ホルター心電図の結果も異常なし」。
ということで、長く飲み続けてきた血液サラサラの薬をやめることに。
あの辛かった検査も、「もう受けることはありません」と。
これで、昨年10月からの二度にわたったアブレーション手術のとりあえずの経過は終了。
次は術後一年目の検査が年末に。
やれやれでした。
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「小林久隆さんに聞く」

2021-05-23 23:24:58 | がん光免疫療法
うっかり見逃すところだった。
今朝の神戸新聞オピニオン欄。
小林久隆博士が全面で紹介されていた。



《がん治療に革命をもたらすと期待される「光免疫療法」の新薬が世界に先駆けて薬事承認され、兵庫県内でも治療が始まった。(略)小林久隆氏は将来のノーベル賞候補とも目される。(略)4月、西宮市の実家に一時帰国した小林氏に、治療の仕組みや開発の経緯などを尋ねた。》
そうか、神戸大学での治療に立ち会われたのかな?
わたしが書いたもの、読んでくださったかな?
実家にお送りしてあるので。←二段階クリックで。
『六甲』4月号です。

この「がん光免疫療法」については昨年の『KOBECCO』にも書いた。

『コーヒーカップの耳』
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見ることができた「じいじの桜」

2021-05-23 21:36:07 | テレビ番組
一昨日竹田のM本さんからいただいたDVDはうちのブルーレイTVには対応してなかったので見ることができなかった。



そのことを昨日ブログに書いたら、M本さんが新たにブルーレイ対応のDVDを送ってきてくださった。
ご親切な方だ。
見せてもらって想像以上に感動した。
番組にはM本さんもチラッと出ておられたが、表には出ずあくまで裏方として。
お人柄がしのばれます。

画面からは、立雲峡の桜を守る人たちの情熱がひしひしと伝わってきた。
しかし、ここも後継者の育成に困っておられることも現実。
近隣の人はぜひ参加していただきたいものだ。
あんなに素晴らしい桜の山をわたしはほかに知らない。
そりゃあ吉野が規模的には最高なのだろうけど。わたしには立雲峡が一番。
ぜひまた行ってみたい所だ。
今回のテレビは、単にレポートではなく人間ドラマでもあって、感動が深かった。
見たい人にはこのDVDお貸ししますので元「喫茶・輪」にお申し出ください。

『コーヒーカップの耳』
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