喫茶 輪

コーヒーカップの耳

高島俊男さん。

2012-01-31 18:21:08 | 文学

先日「ゲキトバ」のことで書いた高島俊男さんが、今日届いた岩波書店のPR誌『図書』に「北杜夫さんの『茂吉あれこれ』」と題して書いておられて驚いた。
 (向って左が高島氏)

高島さん、二年前に「輪」にご来店の時には、「もう書くことがない。今は囲碁三昧」と仰っていたのに、その後もしっかりと書いておられる。

 今回『図書』に書いておられるのは、北杜夫さんのこと。北さんは昨年亡くなられた作家で、歌人齋藤茂吉の二男さんです。わたし、若いころ長編『楡家の人びと』を読んだ。今もその大冊がある。

これ、その本に挟んであったパンフレット。古書価格をネットで調べてみたら、この紙片が有るのと無いので大違いだった。有ると、かなりの高額。

 と、そんなことはいい。高島さんの文章は格調が高いのに読みやすい。見事なものです。3段組み6ページにわたって書かれています。もう一度『楡家の人びと』を読みたくなった。

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お休み。

2012-01-31 12:58:37 | 喫茶・輪

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 「喫茶・輪」の休日は、土日祭ですが、もう一つ、休みたい日というのもあります。
 で、明日は、お食事をお休みにしたくなりました。喫茶はお昼過ぎごろまでやってます

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疲れる。

2012-01-30 12:22:19 | 喫茶・輪

原さん、店に入って来るなり「ああしんど、疲れたあ」

わたし 「なんで疲れるん?まさか仕事で?」

原さん 「もうええ。あんたには仕事のこと話さん。」

あんた呼ばわりされてしまいました。先日は孫のsatoにも「あんたは…、将棋の先生か!」とあんた呼ばわりされましたが…。

原さんは食品会社のベテラン営業マンです。

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姫路。

2012-01-29 21:33:46 | 日記

 午後、姫路まで家内と車で行って来ました。

明石辺りまではいいお天気でしたが、姫路は曇。時折小雨。

この病院に所用があって。

Cimg8500

聖マリア病院。

総合病院です。

新館病棟はきれいでした。

Cimg8496

ロビーにはこんな絵画も。

Cimg8497

敷地内には鐘の塔が。

Cimg8498

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「わが心の自叙伝・安水稔和」20

2012-01-29 21:27:10 | アート・文化

 安水氏、結婚の時の話。
 時代背景がよく表わされている。
 こんな時代だったんですね。昭和35年。安保の年だ。わたしは中学3年生だった。


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井上慶太九段。

2012-01-29 09:45:11 | 将棋

 今日のテレビ欄。


 親しくさせて頂いている、井上慶太九段が解説役で登場。この人の解説は人気がある。心地よいユーモアがあるのだ。人柄がいい。明るい。現在加古川市在住。
 今日の対戦は深浦九段対菅井五段。この菅井君は慶太さんのお弟子さんで、未だ五段ながら勝ちまくっている人。五段ということは予選から何番も勝ち進んで来たということ。その勢いで、このNHK杯戦では二回戦で師匠の慶太さんにも勝ってしまい、公衆の面前で恩返しをしてしまったのでした。
 さて今日の慶太さんの解説、どんな言葉が出るか楽しみです。

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鳴尾公民館での「宮水ジュニア・将棋教室」

2012-01-28 19:25:48 | 将棋

 鳴尾公民館での「宮水ジュニア・将棋教室」5回目でした。
 窓の外は冬枯れの公園。

 わたしたちは30分前に行きます。すでに一人来ていました。詰将棋の問題を出しておきます。
西宮在住の内藤國男九段作。5手詰め。

 今、インフルエンザが流行っていて欠席者があり、20人の参加でした。
 そのうちなんと10人がメガネ。このメガネ率はすごいと思いませんか。
 お手伝いをして下さる久斗さんが所有の中国象棋を持参して下さって、将棋のルーツの話をしました。後、子どもたちがその駒を近くまで見に来ました。
 

 
 今回、フリー対局中にトラブルがあり、一人の子が泣いてしまいました。
 あとフォローをしました。「世の中にはいろんな人がいます。しかし付き合って行かなくてはなりません。腹立つこともあり、悔しいこともあり、辛いことも起こります。けど、将棋を通して、今のうちに色んな体験をして、それも肥やしにして立派な大人になってほしいです。けど最初の授業で言ったように、マナーを守っ下さい。将棋は頭脳の格闘技です。トラブルになりやすい。だからなおさらマナーを大切にしなければなりません。暴力は絶対にダメ、言葉の暴力もいけません」などなど。

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「グラス」

2012-01-27 22:52:49 | 

 昨秋、「詩書展」なるものをうちの店で開いた。

 30点ばかりの、詩人や書家が書いたものを披露した。

 その中に、片隅にそっと一点、わたしが書いたものを置いておいた。ほとんどの人が気付かなかった。それを会期が終わってからも置いてある。

 昨日、あるお客様がそれを見て、

「あれ、マスターが書いたん?」

「はい、そう」

「パクリとちゃうん?あの文、俺どっかで見たけどなあ」

「そんなことないよ。失礼やなあ!見たんやったら、そっちがパクリやろ」

「なんか、仏教関係の言葉やったと思うけどなあ」

そうか、仏教に関する言葉にこれに似たのがあったのか。

そう感じてもらえればある意味成功です。

Cimg8433

「グラス」というタイトルで、もう十年以上前に書いたものです。

Cimg8434

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「おばちゃんの切符」

2012-01-26 15:53:55 | 

 先に紹介した詩誌「叢生」のなかに面白い作品があったので。

  「おばちゃんの切符」

わしが若かったころ

大阪の地下鉄は十五円均一やった


改札口のそとにいつも2,3人のおばちゃん

その一人に十五円を渡すと

てきぱきと

切り離した回数券を一枚掌に押しつけてくれた

キップ売り場へ行かんでもええ

急(せ)えてることが多かったさかい

えらい便利やった


百円出したときは

熟練の早業で 釣りとキップを渡してくれた

プロフェッショナル!

ほっこりした気分で改札口を通ったもんや


おばちゃんたちは

十一枚綴り百五十円の回数券を買うて

十一枚売って十五円の稼ぎをしてたんや


しかし当局はおばちゃんたちを邪魔者扱い

彼女らのキップを買わんように と放送してた

そしてとうとう心配してた日が来た

おばちゃんたちは一せいに追い払われたんや

わしの記憶は確かやないが

東京オリンピックや大阪万博が開催されて

外国からお客がよおけ来るさかい

見苦しいのはあかんということやったようや


あのおばちゃんたち

ささやかな稼ぎから締め出されてしもて

どうしたんやろか

            今井直美男

 この詩、詩といえるかどうかわかりませんが、読む者の心になんらかの想いを抱かせますよね。この光景、わたしも子どもの頃見た覚えがあります。

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受贈誌いろいろ。

2012-01-26 14:51:18 | アート・文化

 最近の受贈誌いろいろ。
 先ず、「おたくさ」

 神戸の詩人、鈴木漠さんからです。
 これは主に連句が載ってますが、漠さんの「連句茶話」と題した連載が勉強になります。といっても私の頭脳ではなかなか理解出来ないのですが。今回、「漢字かな交じり文」の末尾におまけのようについていた話だけは解りました。以下。
 ―いろはにまつわる余談をもうひとつ。ヘチマはなぜ「ヘチマ」なのか。日葡辞典によると、ヘチマは糸瓜、唐瓜(とうり)と称ばれていたが、「と」はいろは順で「へ」と「ち」の間(ま)、即ち「へちま」の駄洒落だったのです。―
 ちょっと賢くなりました。

 次に、永井ますみさんからの「リヴィエール」120号。

 永井さんは、看護師の職を辞してから精力的に全国各地に出かけて、詩のイベントに参加し、そこで取材したものをDVDなどに作成しておられる。
 その永井さんの詩「対馬嶺」(つしまね)です。

  これは古典と現代詩のコラボといっていいのでしょうか。わたしには少し難しいです。よく勉強しておられる人です。

 そして、江口節さんからの「叢生」です。

 これ、表紙・題字 前原孝治さんとなっているのですが、どうなんでしょう。叢生という字、書かれたのか?。ちょっと不思議。
 絵 森本良成となっている。これは解ります。森本さんは主に、編集工房ノアから出される本の装丁を受け持っておられて非常に有能な人です。一度なにかのパーティーで席を隣り合わせたが、人柄のいい人だった。

 江口さんの詩「西方へ」の終行、「行きたい、と あのこの言った国」が胸に痛いです。事情を知る人には解る。

 今回の後記がよかった。その一部です。

 ヒマワリは、根がセシウムを吸収し、花がストロンチウムを蓄える。放射能に汚染された土壌に植えれば除染に効果的だという記事を新聞で読んだ。半減期の短いセシウムを別にすれば、ストロンチウムなどの放射性物質そのものはなくならないので、焼却後放射性廃棄物としての処置が必要になる。
 ヒマワリにとっては悲しいことにちがいない。太陽の光と惑星の水の恵みを受け、花を誇り、あまたの種子を生んでも、その種子は地に播かれることはない。夏の象徴であるヒマワリにとって、無念の極みだろう。人間なら、怒りの花、狂気の花となるのだろうか。それとも祈りの花となるのだろうか。試練の峠を越えなければならない。太陽を愛し、水を愛し、土を愛し、風を愛し、自ら祈りの花となるのだろうか。
 広島・長崎の被爆者たちの語りは祈りの方へ苦難の峠を越えた花なのだろう。種子は子どもたちの胸に播かれている。(藤谷恵一郎)

 胸打つ文章です。
 後記はこの後、佐山啓氏の「大阪がどうなってしまうのか心配だ。…」と始まる文章があり、その後、江口節さんの「昭和30年前後と記憶する。雨に濡れると放射能がつくぞ、と…」で始まる文章が載っている。何れも昨今の社会情勢を踏まえての文だ。

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原稿。

2012-01-24 18:35:55 | 宮崎修二朗翁

 「月刊神戸っ子」の原稿に四苦八苦している。

 今書いているのは3月号だが、行数を合わすのに困っている。

一応書き上げたものが、数えてみたら、13行、300字ほどオーバーしている。中途半端だ。数行ならどうでもなるが、10行越えたら削るのが難しい。しかしやるしかない。

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ライター。

2012-01-24 09:05:45 | 喫茶・輪

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山さん、カウンターの上にライターを三個置いた。

そのうち2個をわたしに差出した。

彼はいつも「ライター貸して」と言い、貸すとそのままポケットに入れて持って帰ってしまう。そのことをわたしはいつも詰ってやる。

「今日は持って来た。返したる」と。

その手に乗るものか。きっと使い切ったもの、と思い、サッと傍らのゴミ箱に投げ入れた。

「おいっ!それまだ使えるぞ」

「その手には乗らん」

「いやホンマに使えるんや」

どうやらホントらしい。

「もうええやん。ゴミの下の方に入り込んでしもた」

「朝から気分悪いなあ。うちの嫁はんみたいなことして」

彼、買い物をして帰って、奥さんに渡すと「あんたが買ってくるようなもん、食べられへん」と言ってゴミ箱に捨てられるのだと。

店に出て来た家内を指差し、

山さん 「あれ、放し飼いせんと繋いどけ言うたやろ」

わたし 「目に見えない糸で繋いである」

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「窓ガラス」

2012-01-23 18:49:01 | 

 今朝の神戸新聞「読者文芸」欄、詩の部に、姫路市の平手礼子さんの「窓ガラス」という詩が特選に。

    「窓ガラス」

朝から降りだした雨は

午後になると一段と激しくなってきた

バスの窓ガラスは雨のしずくと

車内の熱気で曇り

外の景色は見えない

今の私の心の中みたいだなぁと

灰色の窓ガラスを見ていた

前の席に座っている女性が

手で窓ガラスをシュルシュル擦り始めた

おぼろげだけど視界が広がっていく

若い男性が窓ガラスに指で

文字を書いている

一緒にいる女性が

「子供みたいなんだから」とニコニコ

私も窓ガラスに触れたくなってきた

このバスに乗っている人が

みんな同じことを考えていたら…

あちら こちら

指で擦った所から

冬の景色がつながっていく

 これ、発想が面白いですねえ。まるで子どもだ。

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勢翔太。

2012-01-22 18:11:42 | 

 『滉よ』という詩集がある。
 わたしが孫の滉のことを書いた詩集だ。その3号は2006年に発行している。
 その中のこのページ。
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 まだ三段目の勢翔太さんだ。
 今日、今年の初場所が千秋楽だったが、勢(いきおい)さん、東十両3枚目で10勝5敗の好成績。来場所は幕内が約束されている。
 やはり滉は人に幸せを運ぶのだ。
http://sumoreference.com/Rikishi.aspx?r=6491&l=j

  その翔太さん、順調に出世してきたのではない。こんな事件に巻き込まれ、ショックもあったのだろう一時停滞していた。
Img593

もしかしたら辞めるのでは、と心配したが頑張ったのだ。良かった。

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「わが心の自叙伝・安水稔和」19

2012-01-22 16:03:20 | 文学

 安水氏の自叙伝、19回目です。

 ずっと読ませて頂いているが、このところは、安水論のような感じになってますね。

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