先日「ゲキトバ」のことで書いた高島俊男さんが、今日届いた岩波書店のPR誌『図書』に「北杜夫さんの『茂吉あれこれ』」と題して書いておられて驚いた。
(向って左が高島氏)
高島さん、二年前に「輪」にご来店の時には、「もう書くことがない。今は囲碁三昧」と仰っていたのに、その後もしっかりと書いておられる。
今回『図書』に書いておられるのは、北杜夫さんのこと。北さんは昨年亡くなられた作家で、歌人齋藤茂吉の二男さんです。わたし、若いころ長編『楡家の人びと』を読んだ。今もその大冊がある。
これ、その本に挟んであったパンフレット。古書価格をネットで調べてみたら、この紙片が有るのと無いので大違いだった。有ると、かなりの高額。
と、そんなことはいい。高島さんの文章は格調が高いのに読みやすい。見事なものです。3段組み6ページにわたって書かれています。もう一度『楡家の人びと』を読みたくなった。