喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『レキオスの生きる道』読了

2019-07-30 17:27:13 | 本・雑誌
これは凄い本でした。
『レキオスの生きる道』(高嶋哲夫著・集英社文庫・2019年7月25日 第一刷)

書き下ろしだそうです。

沖縄を背景にした推理サスペンス。背景というより、沖縄問題が大きく扱われています。
作者の高嶋さんはどれほど沖縄のことを勉強してこれを書かれたのだろうか。
生半可な勉強ではこれだけのものは書けません。取材も半端じゃないですねえ。
プロの作家の凄さを感じます。わたしも大いに勉強させていただきました。
高嶋さんは先日「半どん文化賞」をお受けになっているのですが、その受賞理由にはこうあります。
《1990年『帰国』で第24回北日本文学賞受賞、1994年『メルトダウン』で第1回小説現代推理新人賞受賞、1999年『イントゥルーダー』で第16回サントリーミステリー大賞で大賞・読者賞ダブル受賞、2011年神戸市文化賞ほか。阪神淡路大震災を神戸垂水区の自宅で被災し、その体験は、災害三部作『M8』『TSUNAMI』『東京大洪水』はじめ多くの作品の中で生かされている。また神戸エルマール文学賞基金委員会理事長としても活躍中。》
と、その活躍ぶりは多彩です。
写真、左端が高嶋哲夫氏。真ん中は詩人で岡山大学名誉教授の北岡武司氏。
そういえばわたしは、たった三日ほどの間隔でお二人の作家さんに接触させて頂いたのでした。
7月18日はドリアン助川さん。21日には、この高嶋哲夫さん。
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香櫨園浜でガッカリ。

2019-07-29 19:53:31 | 宮崎修二朗翁
先ず、6月6日のブログ、「香櫨園浜のハマゴウ(ハマボウ)」をご覧ください。

で、今日、花が咲いていると思って行ってみました。
昼間はあまりにも暑いので、陽が傾いた5時半ごろに。
でもまだ陽は強く、帽子をかぶって行きました。

行ってみて、驚きました。
きれいな紫色の花が咲いていると信じて行ったのですが…。


こんなことになってました。
すっかり刈られてしまって、新芽のツルがひょろひょろとあるばかり。

もう一か所はこんな感じ。

一度刈られて、やっとここまで伸びてきたという感じ。花はまったく咲いてはいませんでした。

二か所が時間差で刈られたのですね。

香櫨園浜を守っておられるボランティアの人たちが清掃の時に、雑草だと思って刈られたのでしょう。
がっかりして帰るとき、草刈り鎌を手にした人に出会って、事の次第を話しました。
「6月の始めに一度来て、また花の時期に来ようと思っていたのです。そして今日、楽しみにやって来たんです」と。
「香櫨園のハマゴウは絶滅危惧種になってるんですけどねえ」とお話ししました。
すると「言っておきます」と。
善意で草刈りをなさったのだと思います。
だから責められません。
看板を立てておくべきですね。

幸い根こそぎにされたわけではなく、絶滅は免れてます。
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『詩篇 えっちゃん』山下徹著

2019-07-29 14:17:32 | 
重い一冊が届いていました。

『詩篇 えっちゃん』(山下徹著・2019年7月19日・芦屋芸術刊)。


「えっちゃん」とは著者の奥様だった人。わたしもよく知った人だったが、5年前にお亡くなりになった。
最初に出会ったのはもう30年ほども昔になるだろう、わたしが所属していた将棋会にご夫婦で入会してこられてだった。

その後、米屋をしていたわたしの店からお米を買って下さるようになり、後にご主人の徹さんが保険の代理店になられたときには、うちがその顧客になったりと。
思えば長いお付き合い。
徹さんは古くからの詩人でもあり、これまでに何冊かの詩集があるのだが、わたしには難解な詩を書かれる人である。
拙詩集『コーヒーカップの耳』をお贈りしたときには、「うん、けっこう行けてると思うよ」との評を下さった詩人でもある。
その時彼は、すでに「第四回銀河詩手帖正賞」を受けていた詩人だった。
それが今回の詩集では、ハードなものの中に、少々甘いものがあるのは、やむを得ないのかも知れない。
いや、それでいいのだろう。この詩集は他人に読ませるのが第一の目的ではないのだ。
だって、目次ページの前の巻頭には次のような言葉が置かれているのだから。

  亡き

  悦子と

  ジャックに

  この小さな言葉の花たばを

  ささげる


そして、「あとがき」。
←二段階クリック

もうこれで、作品は紹介しなくてもいいのでは?という気もするが、
一篇だけ紹介しましょう。

「ミニバラ」です。
←クリック


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「島の時間」時里二郎氏

2019-07-29 09:20:18 | 
今朝の神戸新聞文芸欄は第五週ということで選者特集。
「旅」というテーマが与えられていますが、詩の部の時里二郎氏は「島の時間」と題して書いておられます。

←クリック。

いい随想ですねえ。内容と「ですます」調の敬体がマッチしていて、やんわりとなじめます。
《ふだんの時間が一方向へ「流れる時間」だとすれば、島の時間は「ほどける時間」あるいは「溶ける時間」とでも言えばいいでしょうか。》
なるほどなるほど。その感じ、よくわかります。

過去、足立巻一先生や安水稔和先生もこの欄でいい随想を披露して下さっていて、楽しみにしていたのです。
次の第五月曜日がまた楽しみです。
今調べたら、もうすぐ9月にあるみたいですね。
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「表札」

2019-07-28 18:00:31 | 
神戸の詩人、江口節さんからお贈りいただいた詩誌「鶺鴒」12号に載っている詩、和崎くみ子さんの「表札なし」です。

←クリック

視点のユニークな詩ですね。
この詩を読んで思い出したのが杉山平一先生宅の表札です。
わたし、写真撮らしてもらってました。


木製のごく普通の表札ですが、趣があると思いませんか?
これは杉山先生の字だろうか?
しかし今はもう、このお家はありません。
表札はどうなったでしょうか?
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「陸稲畑」

2019-07-28 09:41:49 | 
このところ、わたしにしては大きな出来事が身辺に続いていて、書かねばならない原稿もあり、バタバタしてます。
昨日今日と、なんとか二本の原稿を草稿段階までこぎつけました。
後はもう少し推敲を進めて送信するだけ。やれやれ。
で、お贈り頂いている詩集や、詩誌をこれから読ませていただきます。
先ず「鶺鴒」12号。

←二段階クリック。

まだ表紙詩を読んだだけですが。
三町公平さんの「陸稲畑」。
懐かしい言葉です。
試しに田舎育ちの家内に聞いてみました。
「おかぼ」て知ってる?と。
すると「知らない」という。
説明してやると、「水田しか知らない」と。
まだ親父が米屋をしていた昔だが、たまに「陸稲米」の入荷があった。
要するに水田ではなく畑で作ったお米である。
粘り気の全くない、おいしくはないものだった。
そんなことを思い出して懐かしかった。
で、この詩だが、土の匂いのする生活感のある詩である。
しかも痛ましい思い出が。
痛烈な批判心が滲み出ている。

あとはこれから読ませていただきます。
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「アルルカン洋菓子店・星屑通りで店開き」

2019-07-27 22:03:29 | ドリアン助川さん
わたしは本当にバカだ。こんなことを忘れていたなんて、認知機能が低下しているに違いない。
先日の「ドリアン助川さんと」のイベントの時に、始まるまでの間にでも流せば良かったのに。
ドリアンさんのCDアルバム「アルルカン洋菓子店・星屑通りで店開き」をわたしは持っていたのでした。
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天気が心配な「宮水ジュニア」

2019-07-27 13:17:55 | 将棋
台風が…、ということで天気が心配でしたが、「宮水ジュニア・将棋教室」へ行ってきました。
午前8時の時点で警報が出ていたら中止なのですが、そうはならず、良かったです。
例によって早めに行って、詰め将棋の問題を出します。



終って帰りに外へ出てみると、雨が降っていました。
自転車で来ていた他の講師さんには申しわけなかったですが、わたしは車で帰ってきました。
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fumiの絵画制作

2019-07-26 16:17:19 | 
fumiが描いてくれた絵です。



なにを描いてくれたか分かるでしょうか?

正解はこちら。https://www.youtube.com/watch?v=PZvQp5iSt8c
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「ドリアン助川さんと」のレポート記事

2019-07-26 06:48:51 | ドリアン助川さん

先日の「喫茶・輪」での「ドリアン助川さんと」のイベントのことを書いて下さっているブログです。見事に詳細にレポートして下さっています。「野の書ギャラリー」
このブログ主は、書家としてご高名だった村上翔雲師のご息女です。
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「レキオス」

2019-07-25 12:45:34 | 本・雑誌
読み始めた『レキオスの生きる道』だが。

わたしは「レキオス」の意味がわからなかった。
今日読んでいたら出てきた。
←クリック
91ページです。
《「中国人が真珠のように美しい島、瑠璃色に輝く島という意味を込めて、<琉球>と呼んだんでしょう。
(略)
「レキオという言葉も素敵でしょ。これはポルトガル人が琉球を呼んだ名前。琉球をうまく発音できなかったらしい。それでレキオ、そこに住む人たちをレキオスと呼んで交易した。友好的で武器を持たず、平和を愛する民」》


この本は社会派ミステリーとでも呼ぶものなんでしょうね。
今の沖縄の問題が背景にあります。背景というよりもかなり前面に出ているような。
スケールの大きな社会派ミステリーです。
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『レキオスの生きる道』

2019-07-24 07:46:55 | 本・雑誌
先日の罰を受ける会の宴席で隣り合ったのが作家の高嶋哲夫さんだった。
氏の作品を読んだことがなかったので、このほど最新作を購入した。

『レキオスの生きる道』(集英社文庫・2019年7月25日刊)。


推理小説です。
読み終えたら、またkohに回そう。
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吉本興業

2019-07-23 13:53:33 | 本・雑誌
今、話題になっている「吉本興業」だが、偶然ちょっと前にわたし、吉本興業の歴史を書いた本を読んだばかり。

そのことブログに載せました。https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/b08fb6482cf2352269c718809774c6dc

この本の解説を吉本興業社長(当時)の大崎洋さんが書いておられます。現、会長さんですね。
この中にこんな言葉があります。
《これからの吉本とお笑いを考えるうえで、念頭においているのは、「笑いは、心のインフラ」ということである。》
さてどうなんでしょうねえ?

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第18回フォートワースジャンボリー

2019-07-22 10:48:00 | ブルーグラス
西宮で行われる、年に一度最大のカントリーとブルーグラスのコンサート。
いつもは春に開催されるのですが、今年は9月8日(日)だそうです。



わたしがファンのIHさんも今年は出演者リストに載ってます。


場所は「西宮アミティーホール」。
懐かしいステージです。
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生田神社の神様に

2019-07-21 22:55:47 | アート・文化
今日、生田神社の神様に、無実の罪の罰を受けて来ました。

こんなのを持たされましたので、社務所の足立巻一先生の書額にはご挨拶できずに帰ってきました。
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