赤井宏之詩集『絵日記』(2022年12月1日発行・編集工房ノア刊・2000円+税)を読ませていただきました。
まず、一度全部を楽しみながら読み通し、次に感想を書くとしたらという思いで読み、次に特に気になった作品を読み直しました。
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例によって「あとがき」を。
←二段階クリックでどうぞ。
冒頭に《退職後九年が過ぎた。》とあります。
実は赤井さん、高校の教師でした。
なのでその体験からの作品も多く有り、わたしは大いに勉強になり、また羨ましい面も。
しかし教師ではあったが、作品を読むといかにも庶民的です。作者の好人物ぶりがわかります。
ちっとも高いところに住してはいない。
そこかしこに「オッサンギャグ」ともいえるダジャレがあったり、
普通は書きたくはないであろう負の面もさらけ出されていたりして、現代詩になじまない人にも共感を得るのではないかと思われます。
わたしはいくつもの作品に笑わせられました。
中のいくつかは妻にも読み語ってやり、彼女も声を立てて笑っていました。
だからといって低俗というのでもありません。
子どものような純真さが全編にあふれています。
ユーモア詩集と言っていいかもしれません。
いくつかの作品を紹介しましょう。
先ず表題詩「絵日記」です。
←クリック。
ご自分が子どものころに褒められた話ですが、微笑ましいですねえ。
ここには人間の持つ真理があります。
直に褒められるよりも、陰で褒められているのを知るほうが嬉しいものだという。
だから人を褒める時は直に褒めるよりも(それもいいが)人づてに伝わるように褒める方が効果的なのだと。
こう解説してしまっては詩の広がりを狭めてしまうかもしれませんが。
次は「結石」。
←クリック。
比喩がユニークですねえ。訪れる街と結石に襲われることの間隔、夫人との出会い。
さりげないユーモア。
もう一篇、「逆夢」です。
←クリック。
これが巻末に置かれています。
わたし教師の経験はないですけど、共感します。
昔米屋をしていた時の、苦しい場面をいまだに夢に見ます。
さらに喫茶「輪」のマスターをしていた時の困った場面。
《 宝箱の中の大事なものが ガラクタだったわけじゃない 》
そうですよね。苦しかったことも悲しかったことも、今となってはみんな宝物です。
ほかにもいっぱ い面白い詩があります。
興味を持たれましたら「編集工房ノア」 電話 06―6373-3641 までどうぞ。
まず、一度全部を楽しみながら読み通し、次に感想を書くとしたらという思いで読み、次に特に気になった作品を読み直しました。
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例によって「あとがき」を。
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冒頭に《退職後九年が過ぎた。》とあります。
実は赤井さん、高校の教師でした。
なのでその体験からの作品も多く有り、わたしは大いに勉強になり、また羨ましい面も。
しかし教師ではあったが、作品を読むといかにも庶民的です。作者の好人物ぶりがわかります。
ちっとも高いところに住してはいない。
そこかしこに「オッサンギャグ」ともいえるダジャレがあったり、
普通は書きたくはないであろう負の面もさらけ出されていたりして、現代詩になじまない人にも共感を得るのではないかと思われます。
わたしはいくつもの作品に笑わせられました。
中のいくつかは妻にも読み語ってやり、彼女も声を立てて笑っていました。
だからといって低俗というのでもありません。
子どものような純真さが全編にあふれています。
ユーモア詩集と言っていいかもしれません。
いくつかの作品を紹介しましょう。
先ず表題詩「絵日記」です。
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ご自分が子どものころに褒められた話ですが、微笑ましいですねえ。
ここには人間の持つ真理があります。
直に褒められるよりも、陰で褒められているのを知るほうが嬉しいものだという。
だから人を褒める時は直に褒めるよりも(それもいいが)人づてに伝わるように褒める方が効果的なのだと。
こう解説してしまっては詩の広がりを狭めてしまうかもしれませんが。
次は「結石」。
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比喩がユニークですねえ。訪れる街と結石に襲われることの間隔、夫人との出会い。
さりげないユーモア。
もう一篇、「逆夢」です。
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これが巻末に置かれています。
わたし教師の経験はないですけど、共感します。
昔米屋をしていた時の、苦しい場面をいまだに夢に見ます。
さらに喫茶「輪」のマスターをしていた時の困った場面。
《 宝箱の中の大事なものが ガラクタだったわけじゃない 》
そうですよね。苦しかったことも悲しかったことも、今となってはみんな宝物です。
ほかにもいっぱ い面白い詩があります。
興味を持たれましたら「編集工房ノア」 電話 06―6373-3641 までどうぞ。