喫茶 輪

コーヒーカップの耳

天才は苦悩する?

2022-01-31 17:21:26 | 本・雑誌
藤原正彦氏の『天才の栄光と挫折』をやっと読み終えた。
今日は目がほぼ恢復したので。



他の本を読みながらだったので、やっとである。
読み応えのある本だった。
難しかったけれど、天才数学者とその人間味が描かれていて感動した。
「あとがき」の一部にこうある。

《人間は誰も、栄光や挫折、成功や失敗、得意や失意、優越感や劣等感、につきまとわれる。そしてそれは自らの才能のなさのため、と思いがちである。否。天才こそがこのような両極を痛々しいほどに体験する人々である。凡人の数十倍もの振幅の荒波に翻弄され、苦悩し、苦悶している。
天才がこのようなものと知ってから、天才は私にとって神ではなくなった。自ら進んで創造の苦しみを肉体にそして骨にくいこむほどに背負って歩いた人。たまたま運良く、あるいは運悪く選ばれたため、この世にいて天国と地獄を見た人といってもよい。》


わたしは、う~んとうなってしまう。
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但馬の雪

2022-01-31 10:40:20 | 出石
「神戸新聞文芸」の「選者特集」です。
神戸新聞さん、時里さん、記事拝借お許しを。
←クリック。
今回は「雪」がテーマになっています。
時里さんは「但馬の雪」ですね。
いい随想ですねえ。妻に読んで聞かせてやりました。
わたしの朗読、けっこういけるのですよ。
「輪」が営業している間に朗読会してもよかったなあ。でももう遅い。
で、この随想ですが、但馬の人の心の温かさが書かれていてうれしいですね。
実はわたしも妻もルーツは但馬です。
特に、和田山と出石の雪にはいろんな思い出があって懐かしいです。

追記
  先ほど妻が電話を慌てて切っていた。
  「ア、ゴメンゴメン」と言って。
  故郷、出石の幼友達との長電話。
  友だちは庵主さんである。
  一人で庵を守っておられる。
  11時の鐘を鳴らすのだ。
  その時間が迫ってのこと。
  村は過疎になったが、村人に知らせる11時の鐘。
  あの小さな谷間に今、鳴り響いているのか。
  雪の奥小野に。

『コーヒーカップの耳』 人を恋しく愛しくなる本。

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がん光免疫療法 講座

2022-01-31 10:20:19 | がん光免疫療法
今朝の新聞記事です。
神戸新聞さん記事拝借お許しを。
←二段階クリック。
神戸大学病院でオンライン講座があったと。
この講座のこと、この前載せましたが、公開講座がオンラインになったとのことです。
「がん光免疫療法」についてはこのブログでもカテゴリーを設けて何度か取り上げております。
今のところは「頭頚部がん」以外には適応されていないということですが、将来的には80%のがんに可能と久隆博士の著書にありました。
早く、一日も早く多くのがん患者に対応できるようになってほしいものです。

『コーヒーカップの耳』 人を恋しく愛しくなる本。
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「眼」の先生が「耳」を

2022-01-29 14:00:18 | 健康・病気
コロナ感染がまた爆発していて、どこにも出かけられない。
ということで、家の中であれやこれやをやっている。
それも最近、根を詰めてやっていることがいくつかあって、肩が凝っている。
慣れないことをやってるのだ。
そんな中、一昨日から目が痛くなってきた。
肩凝りが原因か?とも思ったが、どうも様子が変だ。
右目だけが痛い。辛抱できないほどのものでもない。
鏡で見ても分からない。
赤くなっているわけでもない。
傷があるわけでもない。
もしかしたら難しい病気ではないだろうかと心配したり。
そこで、親しくしている眼科医(遠くにいるので診てもらえない。写真もうまく撮れないので送って診てもらうこともできない)に紹介してもらって、地元の眼科医院に行った。
色々と検査をしてもらって、大したことではないとわかり、一安心。
さて検査のあとの診察(説明)が終わってのこと。
院長先生が一冊の本をわたしに見せたのだ。



この本でした。『完本 コーヒーカップの耳』。そして「亮介には参りました」と。
わたしの本を購入してくださっていたのだ。「眼」の先生が「耳」をね。
そして、職場に置いておられたのだ。ありがとうございます。
そういえばこの先生、お若い頃に小さな子どもさんを連れて「喫茶・輪」にご来店下さったことがあった。
そのころはまだ病院勤務だったが、最近開業されたのだ。
あの時の子どもさんが、この春高校生になられるのだと。
しかも優秀な進学校の。
人の縁、つながります。





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「鶺鴒」17号

2022-01-28 20:58:37 | 
詩誌「鶺鴒」17号を読ませていただいた。



みなさん誠実に書いておられる印象がある。
その中でこの作品にわたしは興味を惹かれました。
←クリック。
和崎くみ子さんの「軽トラの道」です。
多用されている名詞止めが効果的で、見事に空虚感が出ていますね。
それも単なる空虚感ではなく、懐かしさが漂っているような不思議な味わいがあります。
他に、今井直美男さんの「疎開まで」もわたしにとっては時代性が合って良かったです。
ありがとうございました。
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ベッタン(メンコ)

2022-01-27 22:01:31 | 懐かしい話
終活の一環として年賀状の処分を始めた。
これまで一回も捨てた覚えがない。
なので過去50年分ぐらいは家のどこかにあるはず。
何千枚もあるだろう。でも、バサッと一気に捨てるわけにはいかない。
中には残しておきたいものもあるので、ある程度の仕分けが必要。
時間がかかるわけだ。
見ていたら結構面白い。そして淋しい。
亡くなった人がこんなにも多くあるのか!と。
自分の人生になんらかの影響を与えてくださった人の多くがすでに鬼籍にはいっておられるのだ。
しかも最近多い。自分がその年代になっているということ。

いただいた葉書の束の中に、わたしから出したものの文案を印刷したものが挟み込んであったりする。
昔は子どもの口頭詩を載せていた。
またわたしの詩やミニエッセイなど、多彩である。
ところが全部残っているわけではない。
今から思えば、ちゃんと残しておけば良かったと思う。
まとめれば面白い一冊になるだろう。
でも、集められるだけ集めてみよう。
そんな中で、こんなのがあった。
←二段階クリック。
「ベッタン」です。2005年のもの。
今の子はやらないでしょうね。
と思ったら、うちの妻の母校、出石の小学校の今日の「ブログ」に。
学校でやるとはねえ。
昔は「ベッタン(メンコ)」や「バイ(ベーゴマ)」、「ラムネ(ビー玉)」は禁止だった。
賭け事だというわけだ。
だから、先生に隠れて密かに遊んだものである。
時代ですねえ。
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キングセイコー

2022-01-27 11:04:47 | 新聞記事
「キングセイコー」復活の記事。昨日の夕刊です。
198000円。



しかし写真に違和感が。
わたしが持っているものと少しデザインが違う。
記事を読んでみると分かった。
今回の復刻版は65年に発売された二代目のデザインをベースにとのこと。
わたしのは60年前に購入した初代のもの。一生に買った腕時計はこれだけ。
裏蓋のデザインも気に入ってます。
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近藤淑子さんが

2022-01-27 08:34:47 | 千村克子さん
昨日届いた「寒中見舞い状」に無念の思い。
近藤淑子さんが昨年12月25日にお亡くなりになっていたのだと。
ご親族からのもの。
あんなにお元気だった人が。
しかし、気づけばお会いしなくなって久しい。
近藤さんは、最初、足立成子女史(数年前にお亡くなりになった)に紹介されたのだった。
その足立さんの告別式でわたしは弔辞を読ませてもらった。人生初めての弔辞。
参列していた近藤さんは「涙がとまりませんでした」と感動されたのだった。
根は明るい活発な人だったが、情に篤い人でもあった。

足立さんも近藤さんも、お二人とも宮崎翁の教え子といえる。
近藤さんは「宮っ子」の仁川地域の編集長。足立さんは用海地域の編集長。
宮崎翁は「宮っ子」の草創期に編集長を集めて指導をされていたのだ。
その指導が、翁独特の濃いいもの。みなさんそれで力をつけられた。

で、近藤さんとの縁は戦前戦中のタカラジェンヌ「千村克子」につながる。
ある日、千村さんの遺品を要らないかと持って来られたのだった。
その中に思わぬ重要なものがあった。
それが「欧州公演に関わる日記」(後に池田文庫に寄贈した)。
それについては「KOBECCO」に詳しく書いた。
今は、千和裕之さんという人が、そのころの宝塚の歴史を掘り起こしておられて、千村さんのことも関りの中で継いでくださっている。
やがて一冊になるでしょう。その一冊が出来上がる前に近藤さんが。
残念です。

それにしても最近、わたしの人生になにがしかの影響を与えた人が次々と鬼籍に入って行かれる。
淋しくて仕方がない。そして、し残していることが気になって心忙しい。
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天才には秀才

2022-01-26 12:13:57 | 将棋
藤原正彦さんの『天才の栄光と挫折』を読んでいる。面白い。



こんなことが書いてある。
《天才と大秀才のコンビは数学では理想のコンビなのである。》
これはもしかしたら将棋にもいえるかもしれない。
師匠は大名人よりも普通の棋士の方がいいのかも。
名伯楽というわけだ。
曰く、藤井聡太四冠に杉本さん。菅井八段、稲葉八段に井上慶太さん。
お二人とも一流棋士だが大きなタイトルは取ったことがない。
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『海辺の街で』

2022-01-25 09:15:53 | 
昨日ご来訪の大西俊和さんからいただいた詩集です。



『海辺の街で』(1997年・編集工房 円)。
大西さんとは初めてお会いしたのですが、驚きました。
時実新子さんのお弟子さんだったのです。
この詩集の奥付を見ますと、1995年に神戸新聞文芸川柳部門で年間賞を受けておられます。
また、最初に親しまれた文芸は俳句だったとのこと。
その後川柳に移られたと。
で、この詩集ですが、発行は1997年。
25年も前なんですね。
ということは大西さん、52歳ぐらいということ。

道理で作品がお若いと感じた。
いや、50歳としてもお若い作風なのです。
まだ読み始めたばかりなのですが、そんな感じです。
ここまでの中で印象的だった2篇を紹介しましょう。

←クリック。
先ず、「時間の年輪」です。
”心にも年輪が”なんて面白い発想ですね。
”針を置くと どんな音がするのだろう”と。
読む者にいろんなことを想わせてくれる詩だと思います。

次に「父母の残した手紙」。
←クリック。
現実の中での作品。

大西さんは、お会いしてお話しした印象でもそうでしたが、実に誠実なお人柄です。
それが作品によく表れているように思いました。
さぞ患者さんにとって、いいドクターだったのでしょう。

追記
  読み終えました。
  全篇、若々しく瑞々しい作風でした。
  読む者の心が洗われるような。
  そしてロマンチックでした。
  だけど人生を真摯に歩いておられる印象です。
  昨日も一時間もお話ししていて、初対面なのにちっとも疲れない理由も分かったような気がします。
  正直なんですね。気取らない。飾らない。でも心の中は美しい。
  
  
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文人4人にお会いする

2022-01-24 21:25:20 | アート・文化
今日は刺激的な一日でした。
先ず、某寺院の若住職(30歳代)にお会いして、お願い事をし、受けて頂けました。
そのあと、同じ寺院の老僧(文人僧侶・90歳代)に久しぶりに取材させてもらいました。
昨年4カ月の入院をされていて、心配でしたがお元気になっておられて良かったです。楽しくお話しさせていただきました。
次に、新しい名刺をつくってもらおうと、印刷屋さんに行きました。40歳代の人です。
これまでプリンターによる自作の名刺を使ってましたが、相手によっては気が引ける場面があって、やはりちゃんとした名刺を作りたいと思ったのです。
これからの人生の中で使う数は知れてます。100枚もあったら足りるでしょう。少々いいものを作ってもいいかな?と。
活版刷りのものにしたいと思ってます。
次にお会いしたのは、わたしの書斎にお越しくださった、O・Tさん。
70歳代のドクターであり、文人。拙著『完本コーヒーカップの耳』をご購入下さいました。
一時間ばかり、楽しく歓談させていただきました。
書斎へのご来訪、コロナ感染防止に注意しながら歓迎いたします。


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梛木の葉

2022-01-23 13:41:28 | 宮っ子


昨日の「宮っ子」主催の「自然観察会」で教えてもらったもの。
「梛木」という樹木ですが、「凪」とも書いて神社で植えられていることが多いと。
西宮自然保護協会の講師さんが教えてくださいました。
その葉ですけど、ちょっと見には広葉樹に見えます。



80mm×25mm
しかし針葉樹なのだと。
葉脈が広葉樹とは違うとのこと。
たしかに広葉樹の葉のように枝分かれしておらず、笹の葉のように平行になっています。
縁起のいい木とのことで財布にいれておくといいとか。

『コーヒーカップの耳』 「喫茶・輪」の33年間から生まれた本。
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自然観察会

2022-01-22 19:14:21 | 宮っ子
「宮っ子」主催の自然観察会へ行ってきました。
二十数人の参加でした。
香櫨園駅から夙川堤を浜まで歩きました。



西宮市自然保護協会の学芸員さんの案内のもとに。



メジロ、ヒヨドリ、ムクドリなどの野鳥、多種多様な植物、そして11種類いるというカモ類。



風は冷たかったが、明るい日差しの中、楽しく勉強させていただきました。

ユリカモメにご挨拶。
ユリカモメはホバリングができます。
仲良くなりました。




約8600歩。
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ユリカモメ

2022-01-21 09:43:51 | 宮っ子
今朝の神戸新聞「ふれあい」欄。
拝借お許しを。



夙川河口のユリカモメの話をY・Yさんが書いておられる。
なぜこの記事を上げたかというと、
ちょうど明日、こんな企画があるからです。



わたしはほかに用事があって参加できないと思っていたのですが、それがコロナで中止になったので、これには参加出来そうなのです。
野外での活動ですので中止にはなっておりません。
双眼鏡とパン屑を持って出かけたいと思っています。
どなたか一緒に行きませんか?わたしに申し込んでもらってもいいですよ。
なにもかも中止では心が鬱屈してしまいます。
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「用海将棋会」休会のお知らせ

2022-01-20 13:48:14 | 将棋
用海将棋会会員様
~再度・休会のお知らせ~
 いつも会の運営にご協力いただきましてありがとうございます。
 コロナ感染が一時小康状態になっておりましたが、このところ、またまた急拡大しております。
 つきましては会員の安全を考え、再度休会することにいたしました。
 とりあえず、2022年2月末まで休会し、その後(3月以降)のことは、情勢を見極めて、改めてご報告させていただきます。
 ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。皆様、どうかお気をつけてお暮しください。
                                        用海将棋会代表 今村

追記 4月より例会の開催時間を次のように変更いたします。
午後5時半より午後8時半まで。
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