先日の船渡御祭でのことである。

船内解説でのY下氏の話の中で疑問があった。
歴史家さんの話とすれば、これはけっこう重要発言かも。
「西宮砲台」のことである。
やはり「役立たずだった」というような話をされた。今津砲台のことにも及んで、砂地なので地盤のことを考えて、無数の杭を打ちこんでの大工事であったというような話はされたが、「撃ってみたら煙が充満して…」とバカにしたような話。これは、吉井良秀氏による『老いの思いで』からの情報であろう。しかしこの説は再考してみる必要があることを「凛太郎」という人が深く考察してネット上に発表しておられる。
だから、今ではこのような「西宮砲台は役立たずだった」という情報を拡散することは避けねばならないと思うのだが、あのようなほぼ素人さんの前で話されたのはいかがなものかと思った。
ただ、Y下先生は、この凛太郎さんの論をご存知ないのであろう。
それとも素人相手の解説では、その方が面白いと判断されたのだろうか?
しかしそれはいけない。
だからわたしは思う。凛太郎さんは、ネットの上だけではなく、やはり論文として紙に書いて発表して頂きたい。このままでは、砲台の名誉のためにも残念なことである。ますます「デクノボウの砲台」のイメージが拡散してしまう。
ご興味のある方は「凛太郎 砲台」で検索してみて下さい。
ということを踏まえて昨夜の子ども将棋教室での講義。

将棋の話の後に少々時間を取ってこの話をしてやりました。
「だから、あなたたちは、大人の誰かから『あの砲台は役立たずだった』というようなことを聞いてもそれを信じてはいけません。偉い人がいつも正しいことを言うとは限りませんから」と。
低学年から中学生までいますが、解りやすく話したつもり。