喫茶 輪

コーヒーカップの耳

歌集 『風塵』 阪本勝

2012-04-30 12:45:05 | 本・雑誌

昨日、「街の草」さんのおびただしい本の山の中から、チラッと顔を覗かせていたこの本を買い求めた。

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小さな文庫型の本です。なぜか気になったのです。

今日、読み終えました。

心に沁みました。

あの阪本さんがこのような小さな目立たない本を出しておられたとは。

そして知りませんでした。20歳に満たないご子息をあの戦争で亡くしておられたとは。その亡くなり方が衝撃的。それに対する親の思い。また、それと前後してお生まれになった、ただ一人のご息女、小弓さんへの思い。親の、子へ寄せる思いが切々と詠われている。

巻末に添えられた小文が心を打つ。

Img784

 この本が出たのは昭和26年。

 後に阪本氏は兵庫県の知事を務め、さらに東京都知事選に出て、相手陣営の汚濁にまみれた選挙戦(氏の著書『荒磯に鰯を焼く』彩光社・昭和38年刊に詳しい)で苦杯を喫するなど、波乱の生涯を送る。

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杉山平一先生!!!!!

2012-04-30 09:18:13 | 杉山平一先生

 ドカンと大きな記事が今朝の神戸新聞に。

←クリック。

 うれしいなあ! 

 編集委員の平松正子記者が書いている。西宮での取材だ。記事の終わりに彼女が書いていることが面白い。

―取材後のやりとり。「いつまでもお元気で」「皆さんそうおっしゃるけど、『いつまでも』いうのは一体いつまで頑張ったらええのやら」。何げない一言まで面白い。こちらももっと言葉を磨かねば。―

 先日は宝塚市長がお祝いをしている。さて、西宮市長は?杉山先生の存在も知らないのでは?

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街の草さん

2012-04-29 17:48:36 | 本・雑誌

久しぶりに武庫川の「街の草」さんを訪ねる。

店の前は相変わらずの様相。

Cimg9547


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見事なものです。が、ご主人の話では「今日は少ない…」とのこと。

おしゃべりしながら、物色して数冊を分けて頂きました。

 

『コルシア書店の仲間たち』須賀敦子

『トリエステの坂道』須賀敦子

『父・こんなこと』幸田文

『座右の名文 ぼくの好きな十の文章家』高島俊男

『文鳥・夢十夜』夏目漱石

『歌集 風塵』阪本勝

他に、「犬山城」に関するものを一緒に探して下さったが、思うようなのが無くて残念。

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絵・宮崎修二朗翁

2012-04-28 15:08:15 | 菅原洸人画伯

 菅原洸人画伯からエライものが届きました。

 添えられた手紙です。

Img776


油彩画、と思ったらそうではなく、アクリル絵の具をボンドで練って立体的に描いたものだそうです。

Cimg9507 6号の大きさです。

 いいですねえ!なんとも言えない味わいがあります。適度な頑固さと柔和さが同居しているような。最近の宮崎翁にぴったり。

 裏はこうです。

Cimg951590歳とあります。菅原画伯、宮崎翁、共に滿90歳です。ますますお元気で活躍頂きたいですね。

 しばらくは店に飾ってます。観に来て下さい。

Cimg9533

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杉山平一先生!!!

2012-04-28 10:11:28 | 杉山平一先生

今朝の神戸新聞に杉山平一先生が。

 

 宝塚市長さんから花束を。

 そう、杉山先生といえば宝塚でしょうが、今、実態は西宮なのですがね。

 しかし先生のコメントが面白い。そしてうれしい。

 「まだ詩になるものはたくさんある。長生きしたい」

 いいですねえ。次の詩集を待ってます。

 そしてさらに、

 「でも、しわくちゃの顔にはなりたくないな」

 思わず笑ってしまいます。

 先生、好きです。

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忘れてなければ。

2012-04-27 14:53:18 | 喫茶・輪

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 明日28日(土)から、5月6日(日)まで「輪」は休業いたします。

 そのこと、今日見えた常連さんの原さんに言うと、一瞬「えっ!」と言って、「俺はカレンダー通りやで」と。わたし、「うちは世間並みに9日間」。そして、

「一応7日から開けますけど、もし開けるの忘れてたらゴメン」と言うと

「あかんで~!」と言って下さった。「勝手にしィ」とは言わなかった。ありがたいですねえ。

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「新獨木舟文学館」記事。

2012-04-27 08:10:58 | アート・文化

 先日の尼崎での、かたり師、竹崎利信師による「獨木舟文学館」のことに関する記事が今朝の神戸新聞に。

 記事を書いたのは、文芸畑に通ずる田中真治記者。やはりいい記事を書いてくれている。

 竹崎師、田中館長、上村宮司、良かったですね。

←写真を2段階クリック。

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大峰山

2012-04-26 16:33:18 | 日記

 奈良県吉野の「吉野勝造商店」さんから案内状が今年も届きました。

Img768 律儀なことです。


 昔、「西宮一心講」というのがあって、毎年ゴールデンウィークに大峰登山修業に団体で行き、わたしそのお世話をしてました。

 いつも私たちが泊まる旅館に、この吉野勝造商店さんが、陀羅尼助丸を売りに来ておられたのです。ご主人が、大部屋を入った所に薬を並べ、注文を受けられます。そのうち、代が変わって若主人が来られてました。彼はおとなしい人で、チョコンと座っているだけです。薬が並べられると講員が三々五々集まって、品定めをし、注文します。結構な金額になったと思います。しかしその若主人は早くに亡くなられ、後を若い奥様が受け継いでおられました。同じように部屋の入り口付近に薬を並べ、黙して注文を待っておられました。あれからもう何年になるでしょうか。そのうちわたしは事情があり講を離れました。私が離れて間もなく、その講も自然消滅したようすです。

 3年ばかり前、家内と車で行ってみました。随分道が良くなっていて思いがけず早く行けました。昔は大変だったのですけどね。

 旅館は少し寂れている様子でした。吉野商店に寄りました。若奥さんももう若いとはいえなくなっておられました。お孫さんがおられました。それだけこちらも年行ったということでもあります。

 覚えていて下さって、買い求めた陀羅尼助丸(ダラスケ)におまけをつけて下さいました。タオルなども頂きました。

 大峰登山については、色んなことを思い出し、切りがありません。小学校4年生の時からほとんど毎年上がっていたのですから。最初は、あの、北海道で洞爺丸という青函連絡船が沈没し多くの犠牲者が出た台風の時に登山したのでした。よく事故にも遭わずに下山出来たものだと思います。ああ切りがない。

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お休みのお知らせ。

2012-04-24 19:16:15 | 喫茶・輪

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「喫茶・輪」は、ちょっと休みます。

4月28日(土)から5月6日(日)まで、9日間。

途中1日(月),2日(火)はウィークデイですがこれも休みます。

「営業します」と言っていても店を開けるの忘れそうなので、いっそ休むことにしました。

どうぞよろしくお願いいたします。

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「新獨木舟文学館・第十夜」

2012-04-22 19:46:39 | アート・文化

尼崎の水堂須佐男神社での「新獨木舟文学館・第十夜」に行って来ました。

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神社のお庭には花がきれいに植えられています。

かたり師、竹崎利信師の公演です。

←画面上をクリック。

 

「雨風が激しい」という天気予報のせいで入館者は少なかったが、竹崎師の熱演に興奮させられた。

演目は夏目漱石の「夢十夜」と「文鳥」。この短編集を上のプログラムにあるように交互に演ずるのである。彼の工夫というか試み、あるいは挑戦と言っていいような構成だった。

これは成功したように私は思う。「夢十夜」は重々しい。「文鳥」はどちらかというと軽い。これを、陰陽と考えてもいい。ただ話の結末はどちらもハッピーエンドではない。が、わたしが感じたのは「夢十夜」の時は、夜。「文鳥」では昼間の情景をイメージした。竹崎氏の語り口も、語り分けていて、暗転で見事に切りかえられている。もし「夢十夜」ばかりで全編通したなら、聞く方は少々重苦しくなったかもしれない。間に「文鳥」が入って、フッと心が緩み拡がる。そんな公演だった。堪能させて頂きました。

これは開演前。

ここが舞台です。

Cimg9471


明かりが消されて雰囲気が盛り上がります。

Cimg9472

 

竹崎師です。

 

こちらに↓動画の一部をアップしてます。

http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=27077816&video_id=11519725

http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=27077816&video_id=11520910

 

あっ、それから、会場で思わぬ人に会いました。神戸新聞の田中真治記者です。取材に来ておられたのです。昨年、「輪」に2度も取材に来て下さっていい記事を書いて頂いたのでした。芸術文化方面に造詣深い記者さんです。いい記事を書いて下さることでしょう。

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「我が心の自叙伝・安水稔和」31

2012-04-22 11:20:34 | 文学

第31回目です。

これ、いつまで続くのだろう。

そろそろブログにアップするのは終りにしたい。結構面倒なのです。

この記事のアップを始めたのは、安水氏が主宰する詩の同人誌「火曜日」の同人の何人かに頼まれたのが始まりでした。「神戸新聞を購読していないのでimamuraさん、ブログに載せて下さい」と。

しかし今後は、3カ月に一度出る「火曜日」にまとめて再録されるようなので、少し遅れはしますが読むことはできます。ので、もういいでしょうか?

もし、やはり「早く読みたいので続けてほしい」ということでしたら、続けますのでその旨、コメント欄に書きこみをお願いいたします。勝手ですがよろしくお願いいたします。

 

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アナザードリーム。

2012-04-22 10:03:32 | ブルーグラス

今年もアメリカ在住のマロ川端さんが仲間を引き連れての来日。

大阪、アナザードリームでの「サンセット・ドライブ」の公演に西宮在住の日本を代表するブルーグラッサー、稲葉和裕さんがゲスト出演です。

昨年はわたしがフアンのI・Hさんがバンジョーで出演したのでしたが今年のバンジョーはアメリカからテリー・バウカムが一緒に来日です。

http://www.youtube.com/watch?v=5b1dUVQ3Dzo

 

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妾。

2012-04-20 12:29:05 | 出石

 必要があって『出石郡人物誌』(岡本久彦著)を読んでいる。

 中に興味を呼ぶ項目が。

二段階クリックでどうぞ。

 

 大体この本、私には大変難しいのですが、これは面白い話です。

 もしかしたら有名な話ですでに戯曲化されてるのかもしれません。もちろん仙石事件は有名ではありますが…。

 が、わたしが「おやっ?」と思ったのは「妾」という言葉です。本妻ではなく妾と記録されてるのがなにかおかしいですね。 

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40回目の記念日。

2012-04-20 08:27:24 | アート・文化

明後日22日に、かたり師竹崎利信さんの催しがあります。

尼崎の須佐男神社です。

わたし最近体調が優れないので行けるかどうかは分かりませんが、今のところどうやら大丈夫のようで楽しみです。

 

4月22日です。この日、わたしどもの40回目の記念日です。

40年、ふり返ればアッという間というのが実感です。実は、実に色々な出来事があったのですけどね。

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杉山平一先生の記事。

2012-04-19 11:14:56 | 杉山平一先生

わたしが杉山ファンと知ってる人が切り抜きをお持ち下さった。毎日新聞、昨日の夕刊のコラム記事。

 

これを書いた記者さん、あまり杉山先生のことをご存知なさそうです。

「杉山さんは昭和30年代、経営する鉄工所を倒産させ…」とあるが、これはどうかな?先生は、お父さんが経営する大手の電機メーカーの専務だったかで、たしかに苦労はされたのだが、この記事では、町工場を倒産させたような感じだ。その会社は、最盛時には何千人もの従業員がいたのです。日本初のカラーの扇風機を売り出したり。それまでは黒と決まっていたのですがね。そのころ、「ソニー」という小さな会社が新しい電機製品で話題になり出したという話でした。

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