昨日勝林寺へお参りしたことを書いたが、京都にはもうひとつ行きたいところがあって行って来た。
知恩院門前町の町屋での「古布の想い」という個展である。

この町屋、ピアニストのフジコヘミングさんが壊れそうな家を買われて修復されたのだと。そこで、フジコさんと親交のある古布工芸作家、沓澤さなみさんが、小さな個展をされたのだ。
沓澤さんとはわたしこれまで親交はありません。宮城県角田市でパフォーマンスのお仕事をなさっている森文子さんの叔母様なのだ。文子さんともお会いしたことはないが、一年半前に偶然ネットで知り合い交流させて頂いている。なかなか面白い人で、なにか気が合う。宮城と西宮ではなかなかお会いする機会もないが、このほど叔母様が京都で個展、ということで「これは出かけなくっちゃ」というわけでした。
この個展のメーンは、軽目羽二重です。

これ、手に取って触らせてもらえました。なんという軽さ、薄さ!もうこんなのは二度と作れないそうです。まるで天女の羽衣。屋外に出せば手から離れて京の空へ舞い上がって行きそうでした。

これはフジコヘミングさんの舞台衣裳。沓澤さんの作品です。

客席に、フジコさんの体の動きがよく見えるように考えられているそうです。
そしてこれは作品ではありませんが、多分、吉原の風景を描いた版画です。古い箪笥の奥から出て来たのだと。広げて見せて下さいました。

写真左が沓澤さなみさん。
展示の一部の写真をアップしましたが、他にも興味を引くものありました。
京都の古い町屋にマッチしたしっとりとした個展で、いい時間を過ごさせて頂きました。
そして沓澤さんにもお会い出来ました。優しそうで上品で魅力的な女性でした。
その沓澤さんとヘミングさんの共著の絵本が出ています。
優しいお話でした。しかし、フジコさん、絵も上手いもんです。
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ほかにも猫が面白かった。文子さんと一緒で、猫がお好きなのだ。

これは天井です。→
会場近くの橋。
京都らしい、いい川が。
帰りの道で。
デゴイチの車輪。
この後、「美々卯」という祇園近くのお店でお昼を頂きました。