喫茶 輪

コーヒーカップの耳

小池昌代さんの詩集ほか

2019-10-31 16:59:45 | 
小池昌代さんの『雨男、山男、豆をひく男』(新潮社)だが、詩集とは標されてはいない。


装幀をみた限りでは一般書だ。
ただ、川上弘美さんの帯文には「生きる希望がわいてくる詩だ。」とあります。
ということで内容は詩です。
いかにも現代詩です。
が、わけが分からないというものでもありません。
ただ、わたしにはちょっと向かないといった感じですかね。
読み進むのに努力が要ります。
で、三分の二ほど読んだところでギブアップ。

もう一冊の小池昌代本に取り掛かりました。


これは小説集です。
小池さんが書かれるエッセイとは少し趣が違うので、わたしにとって多少の違和感はありましたが、面白い世界を共有できる感じで読み進めます。 

追記
 小説を読み進めたが、三つほど読んで止めた。わたしには合わない。
 エッセイはあんなに共感するのに、詩も小説も肌が合わない。わたしの感性が今の時代についていけないのでしょう。仕方がないですね。

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用海公民館での絵手紙展

2019-10-31 12:23:37 | アート・文化
用海公民館に行く用事があって、ついでに覗いてきました。
市民文化祭の絵手紙展です。

次々に観覧者が訪れていました。


わたしが注目したのはこの作品。

道子さんとおっしゃるのかな?手馴れておられますね。

その隣のこれも良かったです。

ほかに巻紙状の長い作品に感心したのですが、写真を撮り忘れました。残念。
絵だけではなく、書かれていた内容にも共感したのですが。
もう一度行けたら撮ってきます。
撮影の許可は得ましたので。

外の廊下に、松本さんの彫刻がもう一点ありました。

版画の版のようですが、これはそうではないですねえ。

楽しくなる作品群でした。
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『このあしあとなーに?』

2019-10-30 15:12:40 | 喫茶・輪
久し振り、本当に久しぶりのお客様、K林さん。
この人は、うちの店が定食を提供していて忙しくしていたころのお客様。
だからもう10年以上もご無沙汰でした。
ところがつい最近、わたしのFBに気づいて下さって連絡がついて、羽曳野から来てくださった。
そして、この本を下さった。



『このあしあとなーに』(遠藤悦夫作・オフィスエム刊)。
仲良くしてる人の原作本だとのこと。
中はこんな感じです。





小さな子では読むのがちょっと難しいかな?
だから読んであげればいいと思います。
わたし、読んでみましたが、面白かったです。
女の子が動物たち(動物だけではない)に次々に「あしあと」を取り換えられるという話。
その展開が面白く、楽しいものでした。
読んでもらった子どもも喜ぶでしょう。

作者のプロフィールです。
←二段階クリック。

それからそれから、K林さん、わたしの著書『触媒のうた』を携えて来てくださって「サインを」と言って下さった。
アマゾンで購入して下さったのだ。
これはものかきとしてうれしいことでした。
K林さん、ありがとうございました。
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カレンダー「竹田城跡」

2019-10-30 12:57:22 | 日記
従姉が「竹田城跡」のボランティアガイドをしてます。
その従姉から今年もカレンダーが届きました。
今季最初に届いたカレンダーです。


これは1,2月。

そして11、12月。

また来年一年間、楽しませていただきます。
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『西宮という街』資料

2019-10-29 12:52:28 | 西宮のこと
4年前の拙ブログがこのところ注目を集めているようです。アクセスが集中してます。
《「西宮という街」いくつかの写真》というブログです。

この時の展示写真は、それは貴重なものでした。
「西宮市制90周年」の記念事業。
情報公開課の人たちの努力によって開催されたものです。
全部で228点。立派な展示でした。

その時、記念誌が発行されました。86ページ。

左はチラシです。
詳細な出展目録も用意されていました。

これは記念誌の目次。

この記念誌、1000円でしたが今はもう入手できないでしょうね。
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「ピンコロ人生」

2019-10-29 08:10:34 | アート・文化
先日将棋大会を開催した用海公民館ですが、今、市民文化祭をやっていて(将棋大会もその一環)、ロビーにはいろんな展示物が飾ってあります。
そのうちのこれは、松本康彦さんの版画。

「令和円満」と題されていますが、「飛天図」です。
その松本さんですが、わたし、お友達です。
7年前に取材させていただいてから交流が続いています。「宮っ子」第315号。
取材の時が79歳でしたので、今86歳になられますね。
お元気なものです。
その取材の時にこんなことを話されました。
《わたし、85歳で死ぬと思いますねん。ピンコロ人生の閉店まであと5年です。しかし家内には苦労させました。死ぬまで頭が上がりません。》
あれ?死ぬと言っておられた85歳を過ぎておられる。
しかもこんな大作を彫れるほどお元気。今は不自由になっておられる奥様を介護して、立派な老人です。
しかも、この人、かすかに色気がおありで魅力的なのです。
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出石のことが「宮っ子」に。

2019-10-28 17:57:40 | 出石
「宮っ子」の11,12月号に出石のことが取り上げられています。
←二段階クリック。
わたしは結婚直前より何度も何度も訪れています。
「宮っ子」のHPからも見ることが出来ます。
拙著『触媒のうた』にも、田辺聖子さんと、岡本久彦さんの項で出て来ます。
できれば、反軍演説で有名な政治家、斎藤隆夫の記念館 「静思堂」 も紹介してほしかったなあ。
ほかにもいっぱい紹介してほしい所や人物はあるのですが、まあ、日帰りでは無理ですかねえ。

わたしの担当ページ「わが町この人あり」は田中良平さんです。
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井伏鱒二の筆跡

2019-10-28 13:43:52 | 出久根達郎さん
出久根さんのエッセイ集を読んでいると、いくらでもブログを書きたくなる話が出て来ます。
今度は「井伏氏の新しい顔」です。
「未知の読者から、井伏鱒二氏の筆跡鑑定を頼まれた」という話。
内容も面白いが、ここではそれには触れません。

《さて、コピーの署名は、井伏鱒二、の四文字のみ、無造作に付けペンで書きつけてある。》

で、出久根氏が所持しておられる井伏氏のハガキと見比べるのですが、それは、

《十七歳の時、私が井伏氏からちょうだいした葉書を取り出してきて、見くらべた。葉書の署名は、太字の万年筆で記され、丸みを帯びた文字である。ブルーブラックのインクをポタリと垂らしたような、そんな文字である。》


と書かれています。
そこで、わたしが所持する井伏氏のハガキです。



表の消印は昭和30年。
いや、わたしが井伏氏からもらったものではありません。
宛名は未知の人ですが、宮崎翁を経てわたしのところにやってきたものです。
「ポタリと垂らしたような、丸みを帯びた文字」と言われればそのような気がしますね。
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出久根さんの「五千円札」

2019-10-28 10:15:49 | 出久根達郎さん
出久根さんの『残りのひとくち』を読んでいて、「うわ~っ」と思った。

「五千円札」と題されたエッセイである。
集団就職で上京したころの話から書き起こし、初めて銀座に行ったことや、偶然郷里での旧友に会った話など。
そして、上京して10年ほど経ったころの話として、銀座で五千円札を拾った話に。
《私はまわりを見まわした。》とかあって、《交番に届けないとまずいぞ。》などと心に葛藤を抱きながら、《五百万円とくらべれば、五千円なんて、なにほどのこともない。》になり、新刊書店に入り、前から読みたかった本を十五六冊レジにさしだす。

《お下げの少女が、レジに入っていた。彼女は一冊一冊、ていねいにカバーをつけてくれた。私は例の札を、そのまま渡した。少女がゆっくりと広げ、ふと、小首をかしげた。私は、ドキッとした。ニセ札ではないか、と思ったのである。あるいは札ではなく、チラシであるまいか。ひろったときよく確認してなかった。急いでポケットにしまったのである。ニセ札ではなさそうだった。少女の、癖なのかも知れない。彼女は私に釣りをくれた。
それから何年かたって、私は結婚した。カミさんが古本屋の帳場に座る。客から金を受け取る際に、小首をかしげる。私はハッとした。
聞いてみると、確かにカミさんは、銀座の書店で一時期、アルバイトをしていたのである。私が買った店の、あのレジ係をつとめていた。場所も時期も、ぴったり、と合う。
「俳優の渥美清さんもよく買いにきていたわ。だけど、どうして?」
ひろった金で本を求めた、とは白状しにくい。その時に至って、良心が咎めだしたのである。》


なんということか。
これ、出久根さん、小説になさったのだろうか?こんな話、初めて読むぞ。
あの気さくな奥様とこんなエピソードがあったとは。
出久根さん宅に電話をかけると必ず奥様がお出になる。そして「あら〇村さん」と気さくに話してくださる。
出久根さんはこの話、これを書いた後に白状されたのだろうか。
次の電話の時に一度奥様に尋ねてみようか。
それとも、やめておいた方がいいだろうか。
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読書が学力高める

2019-10-28 09:15:59 | 新聞記事
今朝の神戸新聞は読みどころが多かった。
先ず1面のコラム「正平調」。
「閉じられた本は塊でしかない」という歴史家トーマス・フラーの言葉にドキッ。
読めば、明石港に立つ現存する日本最古の石造灯台のこと。
これが現在顕彰されずに有って、閉じられた本だというのである。
そういえば、わたしがよく孫を連れて行っていた西宮今津港の木造灯台は、日本最古の現役灯台のはず。
あの周辺でいま、大工事が行われているのだが、どうなっているだろうか?

第2面。「菅原氏議員辞職を」。
この菅原氏、以前国会中継でその姿を見てなんとも嫌な気分になったのを覚えている。
質問者のそばの席に居て、質問者に対して、汚い言葉でヤジっていたのだ。
その時の目つきさえも気分の悪いものだったのでよく覚えている。品位のかけらもない人との印象が強かった。

第7面。 「至極の逸品 新たな船出」 神戸市立博物館名品展についてのカラーページ。わたしは銅鐸に興味があります。

流石に月曜日ですので8~12面のスポーツ欄もにぎやかでした。

第14面。「発言」欄の「女性が搾乳しやすい環境を」には、え、そうなのか!と。「多数の女性がトイレで搾乳している」と。家内に話すと、「そうよ。kiyoも困ってた」と。娘のことである。痛がっていたというのだ。あ、それで思い出すことがあるが、それは個人的なことなので…。

第17面。 夢枕獏さんの小説「白鯨」。毎朝楽しみにしています。わたしは新聞小説をあまり読まないのだが、これは面白い。次はどうなる?とワクワクする。今日はもう211回になっている。ついこの前始まったと思うのですが。

そして第19面。読者文芸欄。詩の部の特選作「小口献血」が面白い。蚊に吸われる話がモチーフになっているのだが、漢字ではなく「カ」とカタカナだ。それでわたしは錯覚を起こした。「人の血を吸うカは」とあるのを、「人の血を吸うちからは」と読んでしまって、え?と思った。さらに、
「かまってくれるカの女に」というのを「かまってくれる彼女に」と。

第21面。「コーヒーの入れ方」。わたしは何十年もコーヒーを淹れてますが、自然にこんな感じになってます。最初にプロに教えてもらったやり方ですが。確認させてもらいました。でもちょっとだけ新発見があり、一度試しに採用させてもらいます。

同じ面の、「ふれあい」欄。「最後のサプライズ」が亡くなったご主人との思い出を静かに語って、しみじみします。

そしてそして、第24面。「読書が脳活性化 学力高まる傾向」というのが興味深かったです。
これはスキャンして紹介しましょう。神戸新聞さん、拝借お許しを。
←クリック。
《一日の読書時間が10分未満の児童、生徒は「偏差値が50以下だった」と紹介》、などとある。そして、効果が高い読み方として音読を取り上げ、「究極の脳トレ。これまでの研究で、音読以上に脳を活性化させるものは見たことがない」とまである。
東北大の研究者が講演とのことでした。
う~ん、音読か。若いころならいざ知らず、今やると喉がやられてしまうなあ。
でも刺激的な記事でした。







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第70回西宮市文化祭・将棋大会

2019-10-27 17:08:24 | 将棋
第70回西宮市市民文化祭・将棋大会でした。用海将棋会主催。

18名が参加でした。
子どもはI君一人。
抽選で対戦相手が決まるのですが、I君の初戦の相手は、なんと、選りにも選ってわたし。
皮肉ですねえ。
大人は小学生に対し、二枚落ちのハンディ戦。
だからI君にも優勝のチャンスは大きいのです。
わたしは、スコ~ンと負けました。
I君の二回戦の相手は中島さん。

途中、覗いてみるとI君の必勝形になってました。
どうやっても勝ちそうな。

左がI君。ここでI君の手番ですから、簡単に寄せ切ってしまいそうです。
ところがこの辺りから指し手がおかしくなってきて、最後、よく粘りましたが、正に大逆転負けでした。
I君は顔を真っ赤にして、目から涙が落ちそうでした。
優勝は荒木章利さん。
ことしも無事に終了しました。
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「切手の値打ち」

2019-10-26 18:50:41 | 出久根達郎さん
出久根さんの『残りのひとくち』(中央公論社・1997年刊)を読み始めたが、未読だった。
これで100円は、帯がないとはいえお安い。


「切手の値打ち」を読んでいて、おやまあ、と思った。
子どものころから切手を集めていて、(わたしも集めていた。出久根さんとわたしはほぼ同年なので、同じ体験が多い。)切手商に売り払ったら何十万円になるかも、と出かけるが、額面の三分の一とか言われてしまう。そこで出久根さんは、
《かくて私はせっせと使うことにした。自分で使う分には、額面のままである。ただし昔の切手は五円、十円、十五円などという少額なので、何枚も封筒に貼らねばならない。》
そのほか、この章には面白い話が続く。
で、わたしが出久根さんから頂いた手紙を見てみた。

もっともっとたくさん頂いているが、その一部。
書いておられる通り、豪華に見えます。
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リノちゃんと

2019-10-26 17:03:30 | 本・雑誌
昨日は喉がグチャグチャになっていたのですが、今日は大分マシになったので、
「街の草」さんまでひとっ走り行ってきました。


「わたしが読む本はどれでしょう?喜ぶ本は」と言うと、
店先にいた女の子が
「アホや」と言ってくれました。
自分が読みたい本は自分で決めなさい、というわけだ。
なかなかの毒舌家で、リノちゃんという。
以前「街の草」さんの店員をしていた人の子どもとのこと。
加納さんによくなついている。

というより、なつき過ぎだ。

丁度来店中の高橋輝次さん。
高橋さんは、”著書作家”さんです。
本に関する話の本を次々と出しておられる。
最近では『タイトル読本』(左右社)が面白かった。
で、本にまつわるよもやま話をしばらくさせていただく。

その高橋さんが帰られる際、リノちゃんも一緒に帰って行ったのだが、

しばらくしたらリノちゃんは一人で戻ってきた。
そしておやつを買ってもらっていて、袋を差し出し、「一つどうぞ」と言ってくれた。
実はいい子なんだ。

で、加納さんがわたしに進めてくれた本は『富田砕花詩集』(新潮社版・大正10年)。
後ろに後藤書店の値札が付いていて、3000円とある。
これを、〇〇〇円で分けていただきました。

そしてほかに4冊。
出久根さんの『残りのひとくち』はもしかしたら家にあるかもしれないけど、100円だったのでとりあえず買っておきました。
ダブっていれば人に上げてもいいし。
これでしばらく楽しめます。
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「時間をもぎ取る」

2019-10-26 09:26:13 | 新聞記事
毎週楽しみにしているエッセイ欄がある。
詩人で作家の小池昌代さんによる、「股旅日記」(神戸新聞)。
神戸新聞さん、記事拝借お許しを。

←二段階クリック。

このイラストも小池さんによるもの。
器用な人ですねえ。
いつもいいエッセイを書いておられて楽しみです。
今回は「時間をもぎ取るように」という言葉に感動。
この表現には初めて出会うような気がする。
「私の祖母は、こんなことを語ってこの世を去った。」とあるので、小池さんのお祖母さんが語ったということになっているが、さてどうなんだろう。
これは小池さんの表現ではないだろうか?
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「工場の裏手」

2019-10-25 15:29:29 | 
加古川の詩人、高橋夏男さんからお贈り頂いた詩誌「別嬢」109号を読んでいます。



奇を衒わず、上手ぶらない人たちの同人誌で好感が持てます。
まだ三分の一ほどしか読んでませんが、この詩に大いに共感しました。

←クリック。

徳田隆一さんの「工場の裏手」。
いいところに目をつけておられます。
こんな詩に出会うとうれしいですねえ。

わたしにも昔、3年間勤務した工場の体験を書いた『工場風景』という詩集があります。密かに自信作ですが、たった30部ほどの私家版。



古書店にも出たことがないのでは?
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