ますださん

店の入り口です。洸人さん描く似顔絵がお迎えします。ちょっと恥ずかしいですが。

　　　　　　　　　　

久しぶりに見えたＳさん。すぐ近くのＮ社の営業マンの時はよく来て下さっていたが、数年前

に転職された。近くの会社を辞めて去られる人は、みなさま「また来ます」と挨拶をして行かれ

る。しかし一旦辞められると、再来店される人は少ない。しかしこのＳさんは、ちょくちょく見え

てくださるありがたいお客さんだ。この前来店の時、「最近なにか面白い本を読みました

か？」と聞かれ、『阪急電車』（有川浩）と『しずり雪』（安住洋子）を貸してあげた。それを返し

にこられたのだ。

　　　　　

久しぶり、といえば、こんなことが最近あった。

二人連れで見えた内の、お一人が、見たことある人だが思い出せない。必ず以前、何度も来

て下さっている人だ。久しぶりに来て下さったのだ。名前を聞くのは失礼。思い出そうと頭の

中をフル回転。ちょうど来ていた孫のＫの頭をなぜて相手になって下さったり。とうとう思い出

せず、Ｋに「バイバイ」と言って出て行かれた。そしてしばらくしてハタと思い出した。いつもテ

レビで見る人だったのだ。漫才の「ますだおかだ」のますださん。道理で見たことあるはずだ

った。しかも喫茶店にスポーツ紙はつきもの。うちの店でも取ってるデイリースポーツに、彼は

毎週コラム記事を書いている。しかも写真入りの記事だ。後で分かったが、近くのＮ社に来て

おられたのだ。

正確には10月29日のことであった。あーああ。

　　　　　　　　　　

明日のお勧め定食は「ラーメン」（750円）です。よろしく。

若ドリからあげ

店の全景です。5日に載せた菅原画伯の絵の方がいいですけどね。

今日もやって来ました牛山さん

「店の名前を変えた方がええんちゃう？＜輪＞やなしに＜コピー＞とかに。人の話

のコピーばっかし載せて…」

牛山さん、いつの間に「輪」のブログを…。彼にはアドレス、教えてないのに。

　　　　　　　　

昨日のサザンカの話で、思い出したことがもう一つ。

娘が中学生だったころのことだ。学校の帰りに一匹の猫を拾って帰って来た。

一晩だけという約束だったが結局そのまま飼うことに。

白い猫。尾の辺りにちょっとだけ茶色。尻尾の先がねじれたように曲がっていて、しかし美人

だった。で、私が名前をつけた。「パトラ」。メスだと思って、クレオパトラをイメージしてつけ

た。ところが、後にオスと分かるが、そのまま。

ある日、私は、将棋大会の審判のため公民館に行っていた。そこに娘が泣きながらやって来

た。パトラが死んだというのである。家の前で車にはねられたのだと。私にすぐに帰って来て

欲しそうだったが、それは無理で辛い思いをした。

話が逸れたが、そのパトラがよくこのサザンカの幹に爪を立てていたのである。いつまでも爪

の痕が残っていたのを覚えている。その爪痕を見るたびに悲しくなったものだ。そして今日、

まさか、と思いながら見に行ってみた。すると、あったのだ！パトラの爪痕がはっきりと。木が

大きくなった分、爪痕も大きくなっていた。まるでトラの爪痕のように。

　　

明日のお勧め定食は「若ドリからあげ」（830円）です。よろしく。

カツ丼

 

　　　　　　　　　　　　西　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東

これから十日ほど、「輪」の内外の様子を紹介して行きます。

まず今日は、店の前の道。

ごらんのように店も民家もな～んにもない道です。人通りもほとんどありません。

22年前、ここに「輪」をオープンさせた時、人は「信じられない」と言いました。確かに世間から

隠れて営業しているようなものです。

　サザンカがきれいに咲いてます。30年ほど前に植えられました。うちの長男が小学生のこ

ろ、ランドセルをカタカタ鳴らしながら学校から帰ってきて「お父さん、ちょっと来て」と私の手を

引き、このサザンカのそばにつれて行きました。そして「甘いよ。お父さんもなめてごらん」と

花の中に小さな人差し指を突っ込んで、蜜をなめて見せたのでした。どちらも大きく成長した

ものです。昨日のことのように思い出します。

今日のおすすめ定食は「手作りコロッケ」でした。

昼に見えた常連さんのＨさん、「手抜きコロッケ」と注文。

私、「エッ！手抜きコロッケ？失礼な！うちの母ちゃんが昨日から心を込めて作ったのに手

抜きとは！」

すると、Ｈさん、「おれ、そんなこと言うてないがな。マスターが勝手に言うとんねんがな。かな

んなあ、このおっさんは」

今日は「コーヒーカップの耳」の調子が良くなかったようで…。失礼しました。

明日の日替わり定食は「カツ丼」（880円）です。よろしく。

手作りコロッケ

昨日今日と店はお休みです。で、昨日は所属する同人誌の15日締め切りの原稿書き。もう

ギリギリですが、なんとか。

そして今日は、地域情報誌の原稿書き。これはすでにインタビュー取材してあるもので、それ

を書くだけ。一応録音テープに録ってあるのだが、わたしはいつもほとんどテープを聞かずに

取材ノートを見て書く。聞くのは数字など確認したい時だけ。しかし、今日は失敗。ほとんど書

き上げたところで、パソコンの操作を誤り、アッという間に画面から消えてしまった。どこかに

残ってないかと探したが、出て来ない。アーアッ。まめに保存しながら書かなくてはならないと

思いながら、つい走ってしまう。まあ頭の中には多少残っていたのですぐ書きなおし、取りあ

えず草稿をプリントアウトして、取材相手にＦＡＸ。やれやれ。

　　　　　　

今、昭和１３，１４年に書かれた、元タカラジェンヌの日記を読んでいる。生日記という言い方

もおかしいが、直に書かれた70年も前の古い古い日記帳である。個人の日記なので読みに

くいが、読めば読むほど興味がわいてくる。このことは、いずれ『kobecco』に書きます。また

読んでください。

明日のお勧め定食は「手作りコロッケ」（800円）です。これはおいしいですよ。

スタッフの分が残るかな？

安納芋

                                    

オープン以来、毎日昼ご飯を食べに来て下さっていた助代（本名尼崎）さんが、Ｎ社を退職さ

れたのがもう数年前。その後種子島に移住されたが、今もお付き合いがある。昨日宅急便

が届いた。畑で採れた芋。種子島名産の安納芋（アンノウイモ）だ。糖分の割にはカロリーが

低いのだと。

アユ釣りが好きだった助代さん。種子島にはアユはいないので、もっぱら海での釣りと、ちょ

っとした畑作りの日々なのだと。「輪」を忘れずにありがとうございます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

今日は午前中、「宮水ジュニア将棋教室」というのに講師として行って来た。小学四年から中

学三年生までが対象。今期（7回シリーズ）は今津公民館が会場。子どもたちは市内全域か

ら電車などでやって来る。一時間半のうち半分を講座、後はフリー対局させての指導である。

マイクもあるのだが、マイクを通すと距離が出来てしまうようで、わたしはなるべく地声でやる

ことにしている。今日は気温も高く汗をかいてしまった。子どもたちから活力をもらっている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　

店の奥に写真のようなスペースがあり、七、八人が座れます。グループの会合、会食などに利用して頂いています。ご予約を受け付けておりますのでよろしく。

雨の一日

今日は朝からの雨で店はすっかり暇。扉を開けたところで迎えるパリジェンヌの顔も寂しそう

です。絵は神戸垂水の洋画家、菅原洸人画伯の水彩画。

　隣の地蔵さんのフジ棚の葉もほとんど落下しました。

今朝の神戸新聞に「ぞうさん」などの童謡の作詞で知られる百歳の現役詩人、まど・みちおさ

んの記事が出ていた。昔、杉山平一さんの紹介で、まどさんに子どもの口頭詩集をお贈りし

て、お葉書を頂いたことがある。我が家の宝物の一つである。その字はどこか杉山先生と似

ている。

昨日の異色の来客者。語り、一人芝居の上演などで活躍の竹崎利信氏。

今日の異色の来客者。兵庫県文学界の生き字引、Ｍ・Ｓ氏。

御両人からは貴重な刺激を受けた。何らかに生かしていきたい。

2009-12-10 23:51:10

昨日から孫が二人来ている。週に一度来て、一泊する。

今朝起きて来て、店に出て来ていた。

そこに、例の牛山氏。上の孫に、

「おい、坊主、ええこと教えたろ。スーパーに行ったら、お菓子でもおもちゃでも、欲しい物はカ

ゴに入れたらあかんぞ。ええか、ポケットにそっと入れて持って帰るんやど」

そして、下の孫がおやつを食べているのを見て、

「おっ、おまえは餌の時間か」

今週は牛山氏の話が続いた。それで店の品位がかなり落ちた。明日はどうだろうか？

昨日わたしは、近くの小学校の将棋クラブの指導に行った。もう何年も続いている。

クラブ活動は4年生以上である。初めは囲碁クラブもあったのだが、2年ほどで希望する子ど

もが無くなり消滅した。将棋クラブは、段々増えて今23人。これは自慢にしていいと思う。子ど

もの指導は、私はプロより優れていると自負している。他に公民館でも二十数名、また宮水

ジュニアという将棋教室でも30人近く。しんどいけど、楽しいのだ。

そして今日は、所属する将棋会の忘年会だった。終わって帰ってきたら、孫たちは、父親が

迎えに来て拉致して帰った後。家の中が一気に静かになっていた。

本日の「輪」のお勧めメニュー「イナリ寿司」はお持ち帰りを望む人も多く、早くに（12：半ごろ）

売り切れてしまい、後で見えたお客様をガッカリさせてしまい申しわけなかった。ただ前の日

から手をかけて準備して作った家内は満足げ。残念だったのは楽しみにしていたスタッフの

口に入らなかったこと。

明日11日のお勧めメニューは、手作りハンバーグ（750円）です。

2009-12-09 23:38:15

今日は冬の豆台風が二個来襲。進路が予測できないので大変でした。先ほど寝ました。

今日もやって来ました、ウッシーさん。

喫茶店の朝は、常連さんの顔ぶれがほぼ一緒。

入って来るなり、 「変わりばえせん顔ばっかりやなあ。あんたら他に行くとこないんか！」

私、昨日のリンゴのお礼を言う。「おいしかった。まだ体に毒も回って来んし、ありがとう」

彼、「あのリンゴ、近所の人にもろたんやけど、なんぼぐらいするんかなあ？」

私、「知らん。うちはリンゴ買うことがない。うちがリンゴ好きなん、みんな知ってくれてはるか

ら、もらうばっかり。今後ともよろしくね」

杉山平一さんの『巡航船』を読んでいる。中で胸を刺した文章。

「略、それだのに僕らは謙遜する。あの謙遜とは一体なんだろう。モンテーニュは謙遜を謙

遜に語る人は少ない、といふ。謙遜は誇大に語られる。そして相手によって否定されようと願

ふのだ。否定されて讃められようと願ふ。そんな不遜な方法を使ってまで、僕らは讃められた

いのだろうか。僕らはこんな傲慢な人間なので、自分に不利益なことを一割陳べたてておけ

ば、裁判官にあとの九割のうそを信じ込ませることだって出来るのである。略」

この前後を読めば、もっともっと説得力があるのだが、興味のある人は本にあたってくださ

い。 この文章は杉山氏の若い時のものであろうが、今も新鮮である。

明日10日の日替わり定食は、お待ちかねの「イナリ寿司」（780円）です。 すでに何人かの

ご予約を頂いております。

神戸っ子

　先に書いた記事のタイトルが「神戸っ子」となっていましたが、ちょっとしたミスでした。

　実は最後に「神戸っ子」のことを書こうと思っていて、たくさん書いているうちに忘れてしまっ

ていたのでした。

　神戸から出ている月刊情報誌　『kobecco』12月号に書いたエッセー、「コーヒーカップの

耳・お父ちゃん」ですが、少し心配してます。一人語りが長すぎたかと。それで解りにくかった

のではないかと。

　どなたか読まれた方、ご批評ください。

リンゴ

　今日は12月8日、日米開戦の日であるが、他に臘八（ろうはつ）と言って、禅寺では一年で

もっとも重要視する日でもある。臘月とは12月のこと。お釈迦様が12月8日の朝、悟りを開か

れたのを縁に、禅僧は12月1日から8日まで座禅に努める。と、今日は難しい話から入った。

で、ちょっとくだけて、また昨日に続き今日もやって来た牛山さんの話。

その①

今日は仕事仲間を連れての来店である。

出されたおしぼりを見て、連れの人に、「これ使たら、汚れるぞ」

わたしは「ハイハイ汚れますよ」

すると牛山氏、「イヤ、手が汚れるんや」

わたし、「だから、汚れるから使わんとき、言うてるのに、なんで使うん？ボックスに戻しとこと思たのに」

その②

コーヒー代金を払う時、

「こんなんでも金とるんか？」

「イヤなら別に払わんでもいいよ。お家の方に請求書送るから。ゼロの数増やして、口紅付けてね。奥さんどう思わはるやろ？」

「それだけはやめてくれ」

その③

「リンゴ食うか？」

「いただきますよ」

車から持ってきてくれたのは、真っ赤な大きなリンゴが二個。

「やるわ」

わたし「毒入りリンゴとちゃうやろね」

彼、「ジャカマッシャイ！！」と風のように出て行った。

今日は話が多い。

店の前のＮ社のＭ会長さん（93歳）が先日急死されて今日は葬儀である。昨日、昼食に見え

た会長付きの運転手Ｔさんは、いつもは明るいのに、ひどく落胆の様子だった。このＴさん、

会長に仕えて２０年近く、運転手役だけではなく実の親のように介護役もしておられた。悲し

みが深いのはよく理解できる。会社の屋上には半旗が垂れ下がっていた。

久しぶりに見えたお客様、Ｉさん。眼科医であるが、郷土史や文学に深い興味を持つ人であ

る。今日はわたしが今興味を持つ太宰治について話した。そして帰られてしばらくしたら、ＦＡ

Ｘが送られて来た。夕刊に出てたと、太宰治関連の記事の切り抜きである。御親切ありがた

い。

明日１２／９のお勧め定食メニューは「カレイ煮つけ」（７８０円）の予定です。

なお、人気の「イナリ寿司」はリクエストにお応えして、10日（木）にする予定です。

杉山平一氏

　隣に座ったご婦人に「おい、ばあさん」と声をかけるのは、おなじみ牛山さん。西田敏行にち

ょっと似た、町の社長である。「なによっ！」と抗議の声を上げる婦人に向かって「ばあさんに

、ばあさん言うたんや」とケロリとしている。うちの店のカウンター席の朝だ。

　その牛山さんの今朝の話。

　近くに住む弁護士がエエ外車に乗っとるねん。そいつが、俺に言いよった。

　「このごろ、どっかの猫が車の上に寝てボンネットを汚しよるんや。また洗わなあかん」て。

　ほんで、「どんな猫や？」て訊いたら、

　「真っ黒と、茶色のと…」て言いよる。そこで俺は言うた。

　「その猫やったら、ついでに餌をやっといてくれるか」

　牛山さん、奥様が猫好きなのである。

………○○○……○○…………○○

　注文していた本が届いた。杉山平一氏の『巡航船』（編集工房ノア）。

　杉山氏（95歳）はわたしが敬愛してやまない詩人である。

　本を開くと最初の一行

　　　　　　　薄命なりし考平、裕の霊に

　これには泣かされた。

　この一行に関連する詩の直筆原稿が「輪」には飾ってある。

　他にも「輪」の壁面には杉山氏の詩額が並んでいる。

　明日の「輪」のお勧めメニューは「うどん・おにぎり定食」（780円）です。

誕生日

今日12月6日は「輪」の22回目の誕生日です。まだ子どもたちも小学生と中学生。○○も若かった。そして忙しかった。

しかしアッという間でした。お客様もずいぶん変わりました。どうしておられるだろうな？と思う人も多くあります。やはり22年は長かった。

店先の花を植えかえました。まだ花数は少ないですが、そのうちにきれいになるでしょう。

先日、但馬の「コウノトリ郷公園」のすぐそばで農家をする親戚から、店の定食に使うお米を届けてもらいました。その時、お土産に持ってきて下さったのが、これ。何だか分りますか？

お客さんに訊かれると私は「冬カボチャ」と答えることにしていますが、実は「鬼柚子」。食用には向かないので、飾って楽しんだ後はお風呂に入れて柚子風呂にしてます。

明日の「輪」の日替わりお勧めメニューは「天ぷら」（880円）です。よろしく。

はじめまして。

喫茶「輪」を舞台に繰り広げられる人間ドラマを、楽しく紹介していきたいと思います。

また、明日のお勧めメニューなども載せますので、よろしくお願いいたします。