自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

出演者発表します。

2009年06月12日 21時32分44秒 | チェコ
「男自転車ふたり旅 ~チェコ ボヘミアン街道を行く~」
出演者が誰なのか、気にして頂いていたみなさん、お待たせしました。

今回の出演者は、

茂山宗彦さん(狂言師)
黄川田将也さん(俳優)

の2人です!

2人ともNHK朝ドラ(「ちりとてちん」「風のハルカ」)で主要な役を演じた仲。
顔なじみではありますが、一緒に旅をしたことはありません。
2人の仲が深まって行く様子も、見ものですねえ。
(仲悪くなる事もあるかも…?)

お二人とも優しい方ですし、泣き虫で、
冒険心と遊び心も満載です。
きっと前回とはまた違った、充実した旅になるでしょう。

これからは彼らの情報も掲載して行きますので、
どうぞお楽しみに。

ちなみに、今月16~17日に合宿を行うのですが、その模様は
自転車雑誌「fun ride」8月号(7月18日発売)に掲載されます!
なんとぶちぬきカラー6ページの大特集!
こちらもお楽しみに!

ある一日の終点。

2009年06月12日 06時39分30秒 | チェコ
ここでほんとうに残念なことが起こりました。

…興奮状態は、10キロしか続かなかったのです。


次の大きな街までの残り20キロは、体力の限界をこえて、
上り坂はもはや千鳥足でした。


2キロ登って、夕日に照らされた絶景。
そして2キロ下る。
おなかがすいたら、チョコレートをかじる。
日が沈んで、その楽しみも消えました。


夜10時半。
走行距離181キロ。
宿にありついた私は、シャワーだけ浴びて
ベッドに倒れ込みました。
「最高だった!」と叫びながら!


そして分かったのは、通訳や我々の助けはなるべく少なくして、
出演者には苦労をさせるべきだという事。


テレビの仕事は、効率の仕事。
感動のシーンは、ほとんど演技でまかなわれる。
感動のゴールまでの苦労は、ほとんど演技で出来ている。
前回のイタリアでも、そのことでカメラマンとずいぶんケンカした。
「効率を考えろ。部分的に走らせて撮影できれば十分」と主張するカメラマンと、
「それでは感動は生まれない」と主張する私。

やはり、絶対に、出演者自身が苦労することでしか生まれない、
本物の感動がある。
それを強く再確認した一日でした。

見てやがれ、感動作を作ってやる!!

すごすぎた虹。

2009年06月12日 06時33分54秒 | チェコ
私に目に飛び込んで来たのは、
「完全な」虹でした。

私の向かう方向で虹が出るという事は、
私の向かう方向で雨が降っているという事。
虹に近づくほど雨は土砂降りになる。
でも、私のスピードはますます上がっていくのでした。

宿を断られて良かった!
「奇麗か~! 奇麗か~!!」と
博多弁っぽくなる言葉を発しながら、
虹に向かって延びる坂道を上り続ける。
涙が止まりませんでした。

もう、全身ずぶぬれ。
ゴアテックスのジャケットを持っていますが、
着たくありませんでした。
このまま濡れ続けたいほど、興奮していました。

そして、そのままの勢いで
さらに30キロ先の大きな街を目指そうと決めました。

宿を断られ、その後。

2009年06月12日 06時28分14秒 | チェコ
命の綱だった宿をことわられてしまった私。
下って来た2キロの道を、「チクショー!」と叫びながら
登って行きます。

かなりきつい坂道でした。
雨も本降りになって来ました。
どこにも雨宿りする屋根など無く、できることはただ
走る事だけでした。

そのとき。
私の目に、信じられない光景が飛び込んで来たのです。

これまでの人生で見たどんな夕焼けよりも赤い、
燃えたぎるような夕空!
世界のすべてを深紅に染めていきました。

私の言葉は「チクショ~!」から「スンゲエ~!!」にかわり、
体中から吹き出したアドレナリンによって、
時速8キロに落ちていたスピードは
20キロまで回復したのです。

そして私の目に、もっとすごいものが
飛び込んで来たのです!