
「旅人」というカテゴリには、素質というのがあると思う。
旅人レベルの高さとは、外の世界から吸収する力だ。
外から吸収、と軽く言うけれど、
それは他人の唾を飲むようなもので、決して万人にできることではない。
たとえば、私が知る人のなかでそれが最もできる人は、
神田山陽さんと写真家の谷口さん。
とにかく気になることを見つけては、
「これは何だろう?」「どうしてこういう使い方が生まれるのだろう?」
「どういう気分からこれが生まれたのだろう?」
心の中には常に「なぜ?」が渦巻いている。
外の世界に対して、目がキラキラしているのだ。

食事時など、その国で見聞きしたものの考察で
延々と会話が成り立つ。
この食事時の会話は、番組での本人のコメントなどに反映される。
だから、山陽さんのコメントは深く、実がある。
自分の境遇に割と満足している人は、
この思考回路はない。
私もおそらくそちら寄りなのだろう、山陽さんや谷口さんほどの吸収力はないと思う。
探検部と称して、次のロケで8作品目を作ることになる。
これまでの7作品、とても面白くできたけれど、
決して私は満足できていない。
(7作目はまだ完成してませんが)
今度は本当に最後になるだろうから、
次こそは私も旅人の一員になって、納得のいく旅がしたい。
そのために必要なのは……
まず体力回復とお腹の調整かな!?