◇マイ・プライベート・アイダホ(1991年 アメリカ 104分)
原題/My Own Private Idaho
監督・脚本/ガス・ヴァン・サント 音楽/ビル・スタッフォード
出演/リヴァー・フェニックス キアヌ・リーブス キアラ・カゼッリ ウド・キア
◇シェイクスピアの翻案
そもそも『ヘンリー四世』とか『ヘンリー五世』とか読んだこともないから、想像すらおよばない。恥ずかしいことだけど、だからといって無教養をひらきなおるわけにもいかないしね。
でも、男娼、同性愛、麻薬、近親相姦とかについてはなんとなく想像はつくし、たぶん現代劇を志向する製作者にとっては扱いたいっておもうテーマなんだろう。いきなりナルコレプシーの発作から始まって、またおなじラストを迎えていくのもなんとなくわかる。
冒頭のカットもそうだけど、やっぱり『スケアクロウ』をおもいだしちゃうね。それと、肩書のある名士の父親に反発して家を出るってのも、離れ離れにになっちゃってる母親を求めて旅をしていくってのも、いってみれば青春映画の常道ではあるんだけど、ここは『欲望の翼』をおもいだしたわ。