◎アメリカの友人(1977年 西ドイツ、フランス 126分)
原題/Der Amerikanische Freund
監督・脚本/ヴィム・ヴェンダース 音楽/ユルゲン・クニーパー
出演/デニス・ホッパー ブルーノ・ガンツ リサ・クロイツァー ジェラール・ブラン
◎パトリシア・ハイスミス、トム・リプリー第3段『アメリカの友人』
見てる内にだんだんとデニス・ホッパーが萩原健一に見えてくるんだけど、ぼくだけだろうか?
サスペンスって、どうしようもなく巻き込まれていって、それでそこから助かろうともがいている内に犯人に対しておもわぬ逆襲を成してしまうっていうのが定道のようにおもってきたんだけど、余命いくばくもないと信じ込まされてしまう額縁屋ブルーノ・ガンツがその対象になってる。
で、われらがデニス・ホッパーは、贋作を描かせてオークションに持ち込んで儲けるという贋作商をしてるんだが、贋作の装丁をしてもらった際、贋作画家が勝手に変えた青色の絵の具をブルーノ・ガンツに見抜かれたことで、こいつすげえなと認めることになる。
そんなことから、暗殺を指示してくる野郎に一矢報いるっていう逆転劇は、うん、筋書きはしっかりしてるわ。
ちょっとだれるのは時代なのか、ヴェンダースの色なのかはわからないけどね。