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メリーに首ったけ

2008年12月01日 10時27分30秒 | 洋画1998年

 ◇メリーに首ったけ(1998年 アメリカ 119分)

 原題/There's Something About Mary

 監督/ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー

 脚本/エド・デクター ジョン・ジェイ・ストラウス ピーター・ファレリー ボビー・ファレリー

 原案/エド・デクター ジョン・ジェイ・ストラウス

 製作総指揮/ピーター・ファレリー ボビー・ファレリー

 撮影/マーク・アーウィン 衣装デザイン/メアリー・ゾフレス

 音楽/ジョナサン・リッチマン

 出演/キャメロン・ディアス マット・ディロン ベン・スティラー クリス・エリオット

 

 ◇お下劣キュートコメディ?

 自分の射精したザーメンが耳についてしまい、それを見つけてしまった彼女がヘア・ジェルと勘違いして前髪を立たせたままパーティに出るとか、ありえないだろ。っていうようなお下劣さによって、アメリカではR指定になったわけだけど、ぼくはそういう下品さと良識さを併せ持った文化は好とする。

 日本はほんとに愚かしいことに内容で判断せず、画面で判断する。

 映倫がそうしているのかほかの団体がそうしているのかは知らない。けど、誰がそうしていようと、日本人の多くは内容についてはとんちんかんで、誰にでもわかる基準を設けることだけが大切とおもいこんでる節があるように見えてならない。

 だから、このオトナのコメディは、がきんちょも堂々と劇場で観てる。

 そんなことでいいのかよと僕はおもうんだけど、まあ、それはさておき、ありえない下品さだけどそれをあっけらかんと作っているのが好ましく、筋運びにしても、多少の推理劇をおりまぜながら恋愛の基本は崩さない、というのも好い感触だ。キャメロンディアスは、ほんと、ちょっと足りないんだけど、どうにもならない天真爛漫さと根っからの下品さが魅力的、というような役がよく似合う。

 そういうことからいえば、好作ではあるんだけど、この適度なお下劣さはやっぱりオトナだけのもので、がきんちょにはもったいない。

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